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ヘッドレスコマースの内容は?ECサイトの違いとメリット・デメリットを解説

ヘッドレスコマースとは、ECサイトのフロントエンド(ヘッド)とバックエンドを分離させたシステム構造のことを言います。

【ECサイトの補足】

ECサイトのフロント
(ヘッド)とは?
ECサイトの見た目。ユーザーとの接点のこと

ECサイトの
バックエンドとは?
ECサイトの決算や商品の配送、在庫数などのバックシステムのこと

今回は、ヘッドレスコマースの仕組みや従来のECサイトとの違いについて分かりやすく解説するほかにメリット・デメリットも紹介していきます。

ヘッドレスコマースを実現できるECプラットフォームと成功事例をもご紹介していきますので、最後までご覧ください。

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更新:
2023年06月12日

COLUMN INDEX

ヘッドレスコマースとは?

ヘッドレスコマースとは、ECサイトのフロントエンドと決算や商品配送など、機能的な働きをするバックエンドを分離させたサイト構成、またそのシステムの考えのこと指しています。

では、具体的にどのような点が従来のECサイトと違うのか説明していきます。

従来のECサイトとヘッドレスコマースの違い

従来のECシステムのメリットとしては、フロントエンドとバックエンドが一体化しておりシンプルな構成なので、導入コストと運用コストを低く抑えることができます。

しかし、フロントエンドのシステムやデザインの変更、拡張をするとバックエンド側にも不具合や影響を与える可能性もあり、 フロントエンドを開発するためにはバックエンドについても考慮しないといけない点がありました。

このように綿密にフロントエンドとバックエンドが絡み合っているため、システム開発が困難で、バックエンドの開発も必要でした。

ヘッドレスコマースに移行する4つのメリット

アイコン

次にヘッドレスコマースのメリットについて解説していきます。 メリットは以下の4つになります。順に解説していきたいと思います。

ECシステムに依存せずに見た目やUI/UXを改善できる

ECサイトの運営を行っていく上で、ユーザーが「使いやすい」「利用しやすい」システム環境の構築が、ECサイトの売り上げに影響してきます。そのため、UI/UXの改善は必要不可欠です。

しかし従来のECシステムでは、フロントエンドを改善する場合であっても、バックエンド側のシステム変更も必要なため、自由に改善することが難しく社内のシステムエンジニアや外部の企業に発注する必要がありました。

一方でヘッドレスコマースを導入することでフロントエンドを分離できるようになり、従来のようなECシステムのような制約が減り、UI/UXをスピーディーに改善することができるようになりました。

補足「UI/UX」とは

「UIとは」・・・ユーザーインターフェースの略 システム、サービスなどの利用を通じてユーザーが得る体験
「UXとは」・・・ユーザーエクスペリエンスの略 サイトのデザインやフォントなど、ユーザーの視界に触れる情報

OMOとの相性がいい

OMOとは

OMOとは「Online Merges with Offline」の略で「オンライン」と「オフライン」垣根をなくし購買意欲を掻き立てるマーケティングのことを指します。 具体的にはECサイトの店舗をオンライン、実店舗をオフラインとして両方でサービスを提供することを表します。

より良いサービスを提供できるOMOですが、各チャネルを連携するため顧客データの一元管理が課題です。

しかしヘッドレスコマースでは、バックエンドシステムを統一でき、自動でデータを一元管理する仕組みを構築できます。

OMOで実現できるサービスを提供できる上に、課題であった顧客データの一元管理が解決でき、大きなメリットと言えるでしょう。

多くのデバイスに対応しやすい

先ほど記述した通り、ヘッドレスコマースはフロントエンドをデザイン変更またはシステム改修する際にはとてスピーディに対応することができます。

現在様々なデバイスが普及したことにより、デバイスごとに対応することが必要不可欠です。

フロントの改修をしやすいということは、様々なデバイスにも対応して最適なデザインにしやすいシステムと言えるでしょう。

顧客に合わせてECサイトを複数構築することができる

ヘッドレスコマースのメリットとして、複数の商品やECサイト、ブランドを取り扱っている場合であっても、ECサイトを運用や構築していくことができます。

各ECサイトごとにブランドやコンセプトを分け、ターゲットを絞ってUI/UXを取り扱ったり 顧客データも一元管理できるため今後複数のブランドやECサイトを持ちたいと思っている企業・店舗には非常にお勧めと言えます。

ヘッドレスコマースのデメリット

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次にヘッドレスコマースのデメリットについて解説していきます。 デメリットは以下の2つになります。順に解説していきます。

専門的な知識が必要

ヘッドレスコマースを構築するためには、運営事業者自体もシステムの理解が必要になってきます。特にAPI連携などの知識と技術力が不可欠です。

今まで委託していた内容を一括して受け持つ場合も少なくないでしょう。
そう言った際に素早く対応できるエンジニアが必要になってきます。

ヘッドレスコマースのメリットを生かすためにも、ヘッドレスコマースの採用が必要なのか、運営できるのか判断し導入していくことも選択肢に入れてください。

従来のECサイト構築にコストと時間がかかる

従来のECサイトより構造が複雑で、独立したヘッドレスコマースに変更する際は、バックエンドの仕組みを変更しなければなりません。 その際には多くの時間やコストを浪費する可能性があります。

またフロントとバックはAPIで連結する必要があるため、連携テストなどの工数も必要になり
新しい機能や仕様変更が必要になった際は、従来のECサイトよりも時間とコストが発生する場合があるので注意が必要です。

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ヘッドレスコマースを実現できるECプラットフォーム2選

ヘッドレスコマースを導入できるプラットフォームは限られています。ECサイトの一括管理ができるバックエンドシステムとAPIを備えたプラットフォームが必要となってきます。

ヘッドレスコマースを検討中の方に実現可能なプラットフォームをご紹介していきます。

ヘッドレスコマースのを実現することができるプラットフォーム

Shopify

Shopifyとは

まずご紹介するプラットフォームはShopifyです。Shopifyとは、カナダで開発されたECプラットフォームサービスでデザイン性などに優れ独自のECサイトを構築することができます。

現在175カ国以上で利用されており、日本語対応の他にも多言語・多通貨に対応、海外にも配送可能なため、越境ECにも最適なプラットフォームとなっています。

Shopifyはバックエンドデータの管理が優れており、システムの信頼性も高くヘッドコマースを導入する企業にもおすすめなプラットフォームとなっています。

Amazon

次にご紹介するプラットフォームは大手ECモールのAmazonです。

Amazonはコンテナ管理サービスのAmazon ECSと呼ばれるサービスを提供しています。Amazon ECSとはDockerコンテナを簡単に実行、停止、管理できるサービスです。

Amazon ECSを利用すれば、複数のエンジニアで開発作業を行なっている場合でも他のエンジニアの作業に影響を与えることなく改修作業やテストを行うことが可能になります。

Shopifyはバックエンドデータの管理が優れており、システムの信頼性も高くヘッドコマースを導入する企業にもおすすめなプラットフォームとなっています。

ECプラットフォーム別ヘッドレスコマースの成功事例を紹介

ここまで、ヘッドレスコマースのメリットデメリットについて解説していきましたが、実際に導入していく上でどのような成功事例があったのかご紹介していきます。

プラットフォームごとにご紹介していきますので、実装を考えているプラットフォームを参考にしてみてください。

Shopify:コアラマットレス

画像引用元:コアラマットレス公式

Shopifyにヘッドレスコマースを実装して成功した事例はコアラマットレスです。

コアラマットレスとは、オーストラリアの寝具メーカーです。決済、在庫などのバックエンドシステムを複数のシステムにAPI連携させることでヘッドレスコマースを実証しています。

shopfiyバナー

Amazon:Nike

画像引用元:ナイキ公式

Amazonにヘッドレスコマースを実装して成功した事例はNikeです。

大手スポーツブランドのNikeは、Amazonにヘッドレスコマースを実現させました。バックエンドの簡素化やAmazonのWebサービスとNikeの売り上げの基盤となっているモバイルアプリを連携させることで、コンテンツの強化に成功しました。

ヘッドレスコマースは普及・開発されていくのか?

最後にヘッドコマースは日本に普及・開発され、実装されていくのでしょうか?

今後の展望を含め解説していきたいと思います。

中小企業に展開、普及されていく

具体的な成功事例でもあったように、現在は大手企業の中でしか普及されていません。理由としては、コスト面及び専門性のある知見を持ったエンジニアが企業にいない場合が中小企業には少ない場合があるためです。

しかしECサイトを構築する上で多くのメリットをもたらすヘッドレスコマースでは、中小企業にも普及していく未来が期待されています。

ヘッドレスコマースを用いたサービスの展開

今後多くの企業で導入が期待されるヘッドコマースでは、様々なサービスが展開されるでしょう。

現在ECサイトを利用し商品を購入するユーザーは数多く存在します。ユーザーにとって使いやすいフロントエンドを実現することで売り上げを大きく左右するため 使いやすいサービスを企業は実現するため更なるサービスの展開が期待されることでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ヘッドレスコマースのメリット・デメリットを理解することで、今後ECサイトを構築の最適解を導き出すことができます。

今後更なる普及が見込まれるヘッドレスコマースですが、他社が導入しているからと言った単純な理由だけでなく、しっかりと見極め導入を検討してみてはいかがでしょうか?

ぜひ本記事の内容を参考に、ECサイトを立ち上げてください。

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参考サイト

  • Amazon
  • Shopify
  • Nike
  • コアラマットレス
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    この記事の監修・著者情報

    • マイナビD2C 佐藤

      約10年ほどメンズ・キッズのアパレルSPA~小売の販売~MD及びバイイングを従事。その後、フリーランスでWebマーケティング、EC運営、メディア運営や事業企画を経験した後、BtoBマーケティング支援企業に入社。クライアントのEC、サービスのSNSやSEOなどを提案し運用改善する。2022年11月より現職。

    • マイナビD2C 橋元

      2007年マイナビ入社。マイナビウーマンで副編集長を経験し、2018年よりkurassoのメディアに携わる。2019年よりkurassoでECサイトを立上げ、1年目で1.5億の売上を出すECサイトに成長させた。現在はkurassoの事業責任者を務めている。

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