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D2Cシャンプーを成功させるには?ポイントと注意点を徹底解説
- 更新:
- 2024年09月02日
COLUMN INDEX
- シャンプーがD2C事業に適している3つの理由
- 1.商品の世界観や理念をユーザーへダイレクトに伝えられる
- 2.SNSとの相性がよい
- 3.ブランディング力の高い商品を提供できる
- D2Cシャンプーを成功させる4つのポイント
- 1.ユーザーのニーズを押さえた商品開発
- 2.SNSを活用したPR
- 3.パッケージやボトルデザインにこだわる
- 4.商品の世界観や開発への思いをユーザーに伝える
- ペット業界におけるD2Cの国内・海外の成功事例5選
- D2Cシャンプーの成功事例5選
- 1.BOTANIST
- 2.MEDULA
- 3.mixx
- 4.BULK HOMME
- 5.COLORIS
- D2Cシャンプー事業を行う際の4つの注意点
- 1.主観で事業を進めない
- 2.導線設計で手を抜かない
- 3.市場・競合調査を怠らない
- 4.商品のベネフィットを考え抜く
- ポイントを押さえた運用でD2Cシャンプーを成功させましょう!
D2C(Direct to Consumer)の「商品を消費者へ直接届けるアプローチ」は、ヘアケア業界でも注目されています。
シャンプーブランドがこの波に乗って成功を収めるためには、マーケティング、顧客体験、そしてブランドストーリーまでこだわることが大切です。
この記事では、D2Cシャンプーブランドを成功に導くための重要なポイントと、取り組みの際の注意点を徹底解説します。
シャンプーがD2C事業に適している3つの理由
D2C事業モデルの中でも、特にシャンプーはその利点を最大化することができます。以下は、シャンプーがD2C事業に適している3つの重要な理由です。
1.商品の世界観や理念をユーザーへダイレクトに伝えられる
シャンプーは日常生活で欠かせない消費財でありながら、使用者のライフスタイルや価値観を反映する商品とも言えます。
D2Cモデルでは、メーカーから直接消費者へ物語や理念を伝えることが可能です。
例えば、あるD2Cシャンプーブランドが、全成分天然由来であることを強みにしている場合、サステナビリティへの関心が高いユーザーと直接対話し、細かな商品知識やその価値を伝えられます。
このようなコミュニケーションを行うことで、消費者は製品の背後にある物語や理念に感銘を受け、ただの消費者からロイヤルカスタマーやブランドのサポーターに変わることもあります。
ユーザーからの直接のフィードバックを受けることが可能になり、製品改善や新製品開発に活かすことができるのもメリットです。
2.SNSとの相性がよい
ビジュアルに訴える商品であるシャンプーは、SNSのプラットフォームで非常に注目されやすい商品です。
ユーザーは容器のデザインや使用前後の髪の写真などをシェアしやすく、これが無料で自然発生する広告となるのです。また、インフルエンサーや専門家によるレビューは、新しい顧客の信頼を得るのに対して効果的です。
SNSを活用したマーケティング戦略は、コストを抑えつつ顧客との強い関係を築く上で必須の手法と言えます。
3.ブランディング力の高い商品を提供できる
D2Cモデルは、ブランドのユニークな特徴を前面に出しやすいモデルです。シャンプーは香りや成分、パッケージングなどの多様な特性を持ち、それぞれに独特のストーリーを持たせられます。
消費者に直接これらの特性を伝えることにより、強力なブランドイメージを構築し、消費者との間に独自のコミュニティを築くことが可能です。その結果、顧客の忠誠心と継続的な購入に繋がりやすくなります。
D2Cシャンプーを成功させる4つのポイント
多くのシャンプーブランドが市場に参入する中で、自社製品を成功させるためには、戦略的なアプローチが必要です。
ここからは、D2Cシャンプーを成功させるための4つのポイントを解説します。
1.ユーザーのニーズを押さえた商品開発
D2Cで成功するためには、まず市場調査を行い、消費者のニーズを正確に把握することが重要です。
例えば、環境に配慮した成分、アレルギーに対する配慮、あるいは特定のヘアタイプに最適化されたフォーミュラなど、ユーザーが何を求めているのかを理解し、それに応える商品開発を心がけましょう。
2.SNSを活用したPR
InstagramやFacebookなどのソーシャルメディアは、ブランドが消費者と直接つながり、製品を紹介するのに最適なプラットフォームです。
影響力のある人物とのコラボレーションや、ユーザーの体験談をシェアすることで、製品の魅力をより広く訴えられます。
3.パッケージやボトルデザインにこだわる
消費者が商品を購入する際、パッケージデザインの魅力は大きく影響します。
美しいパッケージやボトルデザインは、製品を際立たせるだけでなく、ブランドイメージを高める要素ともなります。また、デザインは消費者の記憶に残りやすく、SNSでの流入やリピート購入へとつながる可能性を高めるでしょう。
4.商品の世界観や開発への思いをユーザーに伝える
製品だけでなく、その製品を取り巻くストーリーやブランドの理念を共有することが大切です。消費者は単に物を購入するのではなく、その製品が持つストーリーやブランドが追求する価値に投資していると感じたいものです。
自社製品がどのような情熱をもって開発されたのかを伝えましょう。
「マイナビD2C」では、ECサイト構築サービスを提供しています。スピーディーにECを始められるライトプランから、さまざまな機能を搭載できるプロフェッショナルプランまで、事業者の用途に応じたECサイトの展開が可能です。
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ペット業界におけるD2Cの国内・海外の成功事例5選
D2Cシャンプーの成功事例5選
ここからはD2Cシャンプーの成功事例5選を紹介します。
1.BOTANIST
BOTANIST(ボタニスト)は、一般的なシャンプーが低価格で販売されていた2015年に、それより高い価格帯である1,400円のシャンプーを発売し、市場に新しい風を吹き込んだヘアケアブランドです。
BOTANISTが市場で成長し続けている理由は、その「高品質で納得の価格のシャンプー」という新しい市場を掘り起こしたこと、そして他の企業に先駆けてSNSを使ったコミュニケーション戦略を採用したことにあります。
ただ目先の成功を狙うのでなく、「世界に認められるブランド」を目指しており、ブランドイメージの構築にも力を入れています。そのためにトレンドになりつつあったInstagramを中心に活動し、おしゃれを意識する人たちによる口コミを通じてじわじわと認知度を高めていきました。
その結果、高品質かつデザインにも優れたシンプルで透明なボトルが特徴的なシャンプーが誕生したのです。
2.MEDULA
MEDULAは、日本で初めてオーダーメイドのシャンプーを提供しはじめたD2Cブランドです。「まるで美容院に行った時のようなサービス」が受けられると好評で、2021年にECサイトの会員数が30万人を突破するほどの急成長を遂げています。
ECサイトで利用できる「オンライン髪質診断」では、たった10の質問に答えることで、3万もの異なる選択肢からユーザーにピッタリの商品を選び出してくれます。
購入した商品に関する専門的なアドバイスや豊富な情報を美容師から直接受け取ることができます。購入後もしっかりサポートされる手厚いアフターケアが、顧客の高い満足度の要因になっています。
3.mixx
引用:mixx
「自分らしさを選び取る」をモットーにした「mixx」は、カスタマイズ可能なシャンプーとトリートメントを提供するD2Cビューティーブランドです。
ECサイトを通じて8つの簡単な設問に答えることで、自分の髪の性質や好みにぴったり合わせた製品を作成し注文できます。さらに、製品には自分の名前や愛称を加えるオプションもあり、お客様一人ひとりにとって特別な体験を提供しています。
4.BULK HOMME
BULK HOMME(バルクオム)は、2013年にスタートした男性向けスキンケアブランドです。彼らは「内容が全て」という考えで製品を作っており、その哲学が品質重視のアプローチに強く影響を与えています。
顧客からのフィードバックをあまり取り入れない方針ですが、それは彼らの製品がすでに高品質であり、顧客の要望を満たしていると自信を持っているからです。
製品の感触にも独自性があります。例えば、シャンプーがゲル状になっているのは、他のシャンプーと違いを出すためです。この質感を気に入って、使い続けたくなる方が多いのでしょう。
5.COLORIS
COLORIS(カラリス)は「日本初のパーソナライズカラー」として、家でもサロンのような仕上がりにできるヘアカラーを扱うブランドです。
お客様の髪の状態やカラーリングの歴史に応じて、最も合うヘアカラーを1万通り以上の組み合わせから選べます。
お客様がリピーターになるかどうかは、「初めて使ったときの仕上がり」が非常に大事です。だからこそ、カラリスは商品の品質向上に力を入れています。さらに、LINEにて自分で染める手順を教えることで、初めての人でも上手に染められるようにサポートしています。
D2Cシャンプー事業を行う際の4つの注意点
ここからは、D2C(Direct to Consumer)戦略をシャンプー事業に適用する際に考慮すべき4つの注意点に焦点を当てます。
事業推進の際には、これら4つのポイントを念頭に置き、定期的に見直しを行うことでD2Cシャンプー事業の成功へと繋げられるでしょう。
1.主観で事業を進めない
しかし、成功するD2Cシャンプーブランドは、感覚だけでなく、顧客データや市場の傾向を注意深く調べ、分析しています。
例えば、アンケートやソーシャルメディアのインサイトを活用して、ターゲットとなる消費者のニーズや好みを把握することが重要です。これは、商品開発だけでなくマーケティング戦略を練る際も同様と言えます。
2.導線設計で手を抜かない
D2C事業で特に重要なのが、オンラインストアのユーザー体験です。ユーザーが商品を見つけて購入するまでの流れ(顧客の導線)は、直感的かつシンプルであることが求められます。
導線が複雑であると、購入意欲があるユーザーでも離脱してしまう可能性が高まりますので、Webサイトのデザインやチェックアウトのプロセスは、ユーザーファーストで設計しましょう。
3.市場・競合調査を怠らない
市場では常に動きがあります。特にシャンプー市場は多くのライバルが存在するため、産業の傾向や競合他社の製品を常に監視しておく必要があります。
市場・競合調査は、製品の差別化を図るためのアイディアを生成したり、最新のトレンドに合わせたマーケティング戦略を立てたりする際に不可欠です。日々、動向をチェックしましょう。
4.商品のベネフィットを考え抜く
消費者がシャンプーを購入する決定的な理由は、その製品が提供するベネフィットにあります。
ただし、効果だけが重要というわけではありません。シャンプーを使ったときのライフスタイルとのフィット感、そしてエコ意識などの価値観を反映したメリットも、今日の消費者には大きな影響を及ぼすのです。
ポイントを押さえた運用でD2Cシャンプーを成功させましょう!
D2Cシャンプーを選ぶ際の消費者の関心事は、効果はもちろん、環境や社会へのポジティブな影響をもたらすブランドであるかどうかという点も重視していると言えます。
ブランドが成功を収めるには、単に品質の高い製品を作るだけでなく、消費者のライフスタイルや価値観に真に響くストーリーテリングとブランドポジショニングが必要です。
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