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Shopify(ショッピファイ)でSSL設定方法の手順を紹介!独自ドメインの場合は?

Shopify(ショッピファイ)でECサイトを運営している皆さん、サイトのSSL化についてはご存じでしょうか?Shopifyで構築したECサイトは、基本的にすべて自動でSSL化されています

SSL化はサイトのセキュリティ強化についての仕組みで、今やサイトの運用には必要不可欠です。運営しているサイトをSSL化しないままでは、サイトの集客力を損なったり、訪問者からの信頼を得られないことに繋がります。最悪の場合、インターネット犯罪の被害を受けたりもしかねません。

今回は、ShopifyでのECサイトをSSL化するメリットやSSL化するまでの手順について、ご紹介していきます。ShopifyでのECサイトの担当者や、これからShopifyを導入しようとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

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更新:
2023年06月27日

COLUMN INDEX

サイトのSSL化って何?

SSL化とは、簡単にいうとインターネット上でのデータのやり取りを暗号化することです。

皆さんが見ているブラウザとインターネットサーバーの間では、ユーザーが入力した名前や住所、ユーザー名、パスワード、クレジットカード情報などのさまざまな個人情報が送受信されています。これらの情報を暗号化して通信するのがSSLという仕組みです。

厳密にいうと、現在はTLS (Transport Layer Security) という仕組みが利用されていますが、わかりやすく「SSL」や「TLS/SSL」と併記して表現されています。TLSは、暗号化にさらに鍵を付けたような形の仕組みで、証明書を利用してブラウザとサーバー間のデータのやり取りをさらに安全なものにしています。

shopify SSL化
画像引用元:Shopify ヘルプセンター

サイトのSSL化が成功すると、URLが「http」から「https」に変わり、ブラウザのアドレスバーに安全性を示す「鍵」マークが表示されます。

SSL化されていないサイトでは、見知らぬ人にやり取りしているデータを盗み見されたり、データを改ざんされたりするリスクがあります。これらの情報が第三者に知られてしまうと、悪用や犯罪に利用されることにも繋がりかねません。

そのため、Googleをはじめとする検索エンジンでは数年前から、SSL化されていないサイトを表示する際に「安全ではありません。」という文言で警告するようになりました。

Shopifyにおいても、ECサイトをSSL化して顧客情報を暗号化することは、お客様にとって安全なショップを作る上で必須といえます。

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ECサイトをSSL化するメリット3つ

サイトやECサイトをSSL化する具体的なメリットとしては、以下が挙げられます。とくに、Shopify(ショッピファイ)のようなECサイトの運営においては、SSL化で受けられる恩恵は通常のサイトよりも大きくなります。

ショップのセキュリティ強化

SSL化をする最大のメリットは、セキュリティの強化です。SSL化していない状態、つまり暗号化されていない状態だと、顧客情報の流出の危険だけでなく、サイト本体についても盗み見や改ざんの危険があります。それらの事故を防げるのが、SSL化の最大のメリットです。

またお客様がショップを訪問したときに、ユーザーメリットやパスワードなどの顧客情報をブラウザに一定期間保存するための「Cookie(クッキー)」は非常に便利な機能です。しかし暗号化されていない通信では、保存されたユーザー名やパスワードなどのCookieに保存された情報が、第三者に盗聴される恐れがあります。

盗聴されたログイン情報でユーザーのアカウントにログインされることを「なりすまし」といいますが、他人のふりをして不正な注文をされてしまうということも考えられます。悪質なケースでは、サイト運営者のIDとパスワードを盗み、サイト運営者のふりをしてユーザーの個人情報やクレジットカード情報などを聞き出すという詐欺も起こっています。

SSL化を行っているサイトでは、IDやパスワードなどの情報は盗み見することができないように暗号化されています。このため、なりすましやフィッシング詐欺を事前に防ぐことが可能です。

また、悪意のある人間によってホームページが書き換えられたり、注文内容を勝手に変更されたりといったデータの改ざん(書き換え)についても同様に防げます。

ユーザーへの安心感

Shopifyのようなネットショッピングでは、お客様がクレジットカード番号や住所、氏名などの個人情報を入力する場面が多く出てきます。

当然ながら、ユーザーは安全なショップでお買い物したいもの。サイト画面に「安全ではありません」という表示が出ていたら危険を感じて離脱してしまう可能性が高いでしょう。

SSL化されていればそのような表示は出ませんし、むしろSSL化されている事を示す「鍵のマーク」が表示されます。このマークは、サイトが安全な通信で運営されていることを示す印でもあります。

SSLを導入することで、ショップの訪問者に「安心して利用できるサイトである」ことを示すことができます。セキュリティ面でしっかりしていることをアピールして、ユーザーに安心してお買い物してもらえるようにしておきましょう。

こういった理由から、個人情報の入力が必要になってくるECサイトでは、SSLの導入は特に必須といえます。

SSL化は、Googleでの検索結果の順位にも良い影響を与えます。SEO効果の向上が見込めるというわけです。

2014年、Googleは検索結果の順位を決める要素として、サイトのHTTPS化(SSL化)を使用すると発表しました。つまり、SSL化されていないサイトは検索順位が下がりやすくなるということを意味しています。

Shopifyでストアを運営していくには、検索順位の低下は大きなダメージになります。SSL化を行ったうえでSEO対策にも取り組み、検索順位をなるべく上げるようにしましょう。

SEO対策をしっかり行えば、ユーザーがGoogleで検索をした際に、ECサイトが上位表示されるようになります。サイトへの訪問者が増えると集客効果が高まるので、売上アップにも繋がります。ECサイトのSSL化は、サイトの安全性を確保するだけでなく、集客力や売上の向上にも関わってくるポイントというわけです。

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Shopify(ショッピファイ)のストアをSSL化する手順

shopify ドメイン画面
画像引用元:Shopify公式

Shopify(ショッピファイ)において、SSL化はどのような手順で行う必要があるのでしょうか?基本的には、Shopifyで構築されたストアは無料でSSL化できますし、サイト担当者が何か操作する必要もとくにありません。

ほかのECサイト構築フォームの場合、利用しているサーバー側での設定が必要だったり、サービスによってSSL化が有料だったりする場合もあります。ShopifyのECサイトはShopifyのサーバーを利用するので、自動的に全てのストアがSSL化され、安全に運営できるような仕組みになっています。

Shopifyで取得した独自ドメインでSSL化する場合

Shopifyで構築したネットショップやECサイトは、すべて常時SSL化されています。SSL化に必要なTLS証明書は、Shopifyで取得したドメインすべてに対しては、すぐに無料で提供され、自動的に発行されます。

これは、Shopifyのドメイン(my Shopify.com)に対しても、Shopifyで購入した独自ドメインに対しても、他のドメインプロバイダーで管理していたドメインをShopifyに移管した場合であってもすべて適用されます。ストアを開設した時点、またドメインを追加した時点で、ストアのURLはhttpsで始まるアドレスになっています。

たとえば、WordPressで構築したサイトの場合、サーバーでSSL化の設定をしてサイトのURLを変更するなどの手順が必要ですが、Shopifyではサイト運営者がSSL化のために何か設定する必要はありません。これは、Shopifyを利用してECサイトを構築することの大きなメリットの一つといえますよ。

Shopify以外で取得した独自ドメインでSSL化する場合

Shopify以外で取得した独自ドメインの場合についても、同様に自動的にSSL化されます。

外部ドメインをShopifyで利用するには、ご利用のドメイン管理会社で、AレコードおよびCNAMEレコードを変更してドメインをShopifyに向ける必要があります。この場合もドメインがShopifyに接続された時点でSSL化されますが、少々時間がかかります。

次の項目で、くわしくご紹介していきましょう。

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エラー警告が出てサイトが表示できない場合の対処方法

Shopify(ショッピファイ)で構築されたECサイトは、基本的に自動でSSL対応になりますが、外部の独自ドメインを使う場合は、SSL化するまでに少し時間がかかります。具体的には、サイトを設定して48時間以内にTLS証明書が発行されます。

TLS証明書が発行されるまでの時間は、Shopify管理画面の「オンラインストア→ドメイン」ページにおいて、ドメインの横に「SSL保留中」と表示されます。証明書発行前にサイトにアクセスすると、「接続はプライベートではありません。」と、安全ではないことを示すエラー警告が表示されます。

ドメイン設定後、48時間が経過してもこのエラーが起こる場合は、TLS証明書が正しく発行されていない可能性があります。おもな原因としては、ドメインが正しく設定できていないことが考えられます。ムームードメインやお名前ドットコムなど、ドメイン管理会社の設定を確認してみてください。

SSL保留中の解決方法

ECサイト作成後、48時間経っても「SSL保留中」のまま更新されない場合は、サイトのドメイン設定が正しく設定されていない可能性があります。

まずは以下4つを確認しましょう。

  1. Aレコードが23.227.38.65、CNAMEレコードがshops.myshopify.comであることを確認する。

  2. CAAレコードを使用する場合は、必要なすべての認証局を追加したことを確認する。

  3. AAAAレコードを使用している場合は、削除する。

  4. ドメインでDNSSECが有効になっている場合は、無効にする。

引用:Shopify ヘルプセンター

それでも保留中が解決しない場合はShopifyサポートへ問い合わせましょう。

常時SSLと部分的SSLとは?

SSL化について解説してきましたが、SSLには「常時SSL」と「部分的SSL」の2種類があります。この2つには、次のような違いがあります。

常時SSL
サイト内のすべてのページをSSL化する
部分的SSL
ログインページやチェックアウトページなど、特定のページのみをSSL化する

以前はサイト全体をSSL化をすると、読み込みパフォーマンスが低下することがありました。そのためECサイトにおいても、必要なページのみをSSL化する部分的SSLを採用しているショップも多くありました。

現在はSSLの通信技術も発達して、パフォーマンスが改善したのと同時に、インターネット犯罪の増加やユーザーによるセキュリティ強化の需要が増えたことから、常時SSL化が主流になっています。

Shopifyの場合も、制作されたすべてのストアが常時SSL化されています。ECサイトにおいてはとくに、常時SSL化が当然となっていますよ。

まとめ

今回は、SSL化とはどういうものか、そしてShopify(ショッピファイ)におけるSSLの対応について解説しました。

日本のみならず、世界中でインターネットを利用した犯罪は年々増え続けています。テレビやネットでこういったインターネット犯罪のニュースを目にする機会も多く、ECサイトを訪れた人の中にも、個人情報の入力に対して慎重になっているユーザーはとても多いです。

安全なサイトかどうかを確認するために、SSL化を意味する鍵マークを確認することも当たり前になってきています。この表示のおかげで、ユーザーからもSSL化されたサイトかどうかは一目瞭然。ユーザーがSSLを導入していないショップを見て、「サイトのセキュリティが不安だから購入するのはやめておこう」と考えてしまう可能性は高いといえます。せっかく売上に繋がりそうな集客ができたのに、そこでユーザーが離脱してしまうのはもったいないですよね。

Shopifyで作られたECサイトは、基本的にすべて自動でSSL化されるうえ、サーバーも非常に強力で安全なものなので、安心して運営できます。ECサイト作成後しばらく経っても「SSL保留中」のまま更新されない場合は、まずはサイトのドメイン設定を確認しましょう。

そのほかShopifyについて、集客・販売方法に迷っている売上アップのノウハウを知りたいといった場合はぜひ、マイナビD2Cにご相談ください。

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    この記事の監修・著者情報

    • マイナビD2C 佐藤

      約10年ほどメンズ・キッズのアパレルSPA~小売の販売~MD及びバイイングを従事。その後、フリーランスでWebマーケティング、EC運営、メディア運営や事業企画を経験した後、BtoBマーケティング支援企業に入社。クライアントのEC、サービスのSNSやSEOなどを提案し運用改善する。2022年11月より現職。

    • マイナビD2C 橋元

      2007年マイナビ入社。マイナビウーマンで副編集長を経験し、2018年よりkurassoのメディアに携わる。2019年よりkurassoでECサイトを立上げ、1年目で1.5億の売上を出すECサイトに成長させた。現在はkurassoの事業責任者を務めている。

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