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越境ECサイトとは?導入のメリットや出品を始める方法、注意点などを解説

「越境EC」はオンラインショッピングサイト(ECサイト)を使って、日本国内から海外の購入者に商品を販売するシステムです。

新型コロナウイルス感染症対策で国を超えた行き来が難しくなったり、海外で日本製品の人気が高まっていたりと越境EC市場は近年拡大をみせています。

越境ECを導入する方法は主に3種類あるので、それぞれのメリットや特徴を紹介しながらどのパターンがあなたの会社にあっているのかも説明していきます。

ぜひ記事を参考にしながら、ビジネス拡大に役立ててくださいね。

公開:
2022年09月23日
更新:
2023年01月17日

COLUMN INDEX

越境ECを導入する方法は主に3種類!

販路として越境ECを導入する方法は、大きくわけて主に3種類あります。

それぞれに難易度やメリットがあるので、一つ一つくわしく解説していきましょう。

海外にも対応した国内向けECモールを利用する

難易度
☆☆★
費用
・ECサイトの登録料 ・ECサイトへの販売手数料
メリット
・国内向けの商品ページをほぼそのまま使える ・代金のやり取りはECサイトが行ってくれる ・梱包や発送もECサイトが代行してくれることもある
AmazonやQoo10などは海外からも商品の購入が可能で、もっとも簡単に越境ECを導入できます。
商品ページの自動翻訳
梱包・発送代行

世界的に通販サイトを展開するECモールに商品を出品すれば海外からの購入が可能で、商品ページの翻訳なども自動的に行ってくれます。

また、Amazonなら「フルフィルメント by Amazon(FBA)」、Qoo10なら「QWMSサービス」を契約することで、海外からの発注に対しECサイト側が商品の梱包や発送なども代行して購入者に届けてくれます。

難しい知識や手間暇をかけずに、国内ECモールに出店するのと同じ手順で商品を海外販売できるので、初めて越境ECにチャレンジしたい企業や個人事業主におすすめの方法です。

現地のECモールを利用する

ターゲットとなる国が決まっているのなら、広い範囲で海外展開するECモールではなく、現地のECモールに商品を出品したりネットショップを出店したりする方法もあります。

現地のECモールで商品を販売する場合の特徴やメリットは、以下のとおりです。

難易度
☆★★
費用
・ECサイトの登録料 ・ECサイトへの販売手数料 ・現地へ商品を発送する配送料
メリット
・ターゲットとする国の利用者が購入してくれやすい ・現地での配送や代金回収などはECサイトへ任せられる
中国なら「天猫国際(T-MALL GLOBAL)」や「京東商城(JD.com)」、アメリカなら「ebay(イーベイ)」といった現地のECモールを利用すれば、ターゲットとなる国の購入者が慣れ親しんだプラットフォームで販売できるというメリットがあります。
出品者向け日本語ページの有無
梱包・発送などのサポート

また、現地ECモールに出品や出店することで利用者の信頼性も上がり、集客のハードルが低くなったり、現地でよく使われる決済方法にも対応できたりもしますよ。

現地ECモールに商品を卸して現地の倉庫などから発送してもらえば、さらに販売コストも抑えられますよ。

ただし、現地ECモールの登録や商品の出品などのやり取りは日本語ではない場合もあるので、語学力が必要になる可能性も高いです。

不安がある場合は日本法人のある天猫国際やebayを選ぶと、出品者向けの日本語ページやサポートサービスも用意されているのでおすすめです。

自社で構築したECサイトを海外対応にする

ブランドや自社商品の展開をある程度大規模に行っている企業なら、すでに国内向けのECサイトも運用している場合が多いでしょう。

すでに自社のECサイトが確立しているなら、多言語に対応したり、発送や支払い方法を海外向けに行えるようにしたりして海外の顧客も買い物できるようにする方法もあります。

ただし、海外の顧客とのやり取りや代金の回収、商品の発送に伴う輸入手続き、トラブルの対応などもすべて自社で行わなければいけません。

難易度
★★★
費用
・ECサイトの構築費 ・海外顧客に対するトラブル対応や発送などに必要な人件費 ・現地へ商品を発送する配送料 ・代金決済に関する手数料など
メリット
・既存の自社ECサイトを活用できる ・ブランドや企業イメージを表現したECサイトで販売できる

自社でECサイトを海外向けに再構築するには、技術を持ったスタッフが対応するか外注に依頼するかなどパターンによっては莫大な手間や費用が発生する可能性もあります。

出品時のトラブルの際も、社員を現地に派遣しなければならないような事態も起こり得ます。

自社で越境ECを実現させられるか、メリットとリスクをしっかりと検討したうえで取り組みましょう。

そもそも越境ECとは?ECサイトを使った海外向けの販売市場は拡大している

「越境」とは読んで字のごとく、国境を越えることを指します。

また、ECとは「Electric Commerce(エレクトロニックコマース)」の略で、通販サイトやフリマサイト、オークションサイトなどを使ったビジネスのことです。

越境ECとは?

インターネットを使って国を超えた商品やサービスの販売・提供を行うこと

日本の商品やコンテンツなどを海外に向けて通販サイトなどから販売する越境EC市場は、年々増加の一途をたどっています。

経済産業省が2022年8月に発表したデータによると、日本から中国やアメリカに越境ECを使って商品などが販売された額は2021年度で前年比10~20%近くも伸びています。

引用:経済産業省

インターネットを使った販売ルートの確立により、今後もさらに国や場所にこだわらない越境EC市場は拡大していくことが予想されますよ。

越境ECの売上が増加している理由

日本の商品が越境ECを通して海外の消費者に購入されている理由としては、主に以下が挙げられます。

  • 世界的なネットショッピングの普及

  • インバウンド客のリピート購入

  • 日本製品やコンテンツの人気が高い

2020年以降、新型コロナウイルス感染症対策で他国間での行き来が制限されたり、国内でも外出自粛などの動きが広まったりしたことから通販サイトを使ったショッピングを利用する人の数が飛躍的に伸びました。

インターネットを使った販売はそもそも消費者が住む場所や行動圏内に関係なく行えるのが特徴なので、自宅にいたまま各地の商品や名産品を取り寄せられる仕組みは重宝され、一般的な買い物の仕方になっていったのです。

もともと日本で「爆買い」していたインバウンド観光客が、実際に旅行にいけなくても日本製品を越境ECで取り寄せるようになったのも売上増加の要因になっていますよ。

日本製品は技術力の高さやお菓子、健康食品などのブランドへの信用感など、さまざまな理由で海外でも人気です。

また、アニメや漫画などのコンテンツも海外から見た日本の大きな魅力になっており、書籍や映像作品、関連商品の越境ECは大きな経済効果をもたらしています。

越境ECを利用する主なメリットは3つ

越境ECを利用して商品を販売するメリットは、主に以下の3つが挙げられます。

越境ECはなぜ注目され続けているのか、3つのメリットから読み取っていきましょう。

オンラインで世界に向けて気軽に販売ができる

インターネットの世界的な普及によって、数十年前は物理的に不可能だったことも簡単にビジネスに取り入れられるようになりました。

本来、日本国内でしか販売されていなかった商品やコンテンツなども、配送ルートと決済システムさえ確立していれば世界中どの場所にいても顧客に届けることができます。

越境ECを利用できるようになった今、世界に向けて気軽にシェアを広げていけることは大きなメリットになるでしょう。

ターゲット層を新たに開拓できる

国内向けのECサイトにも言えることですが、オンラインで商品を販売することで実店舗に近い人だけでなく、より幅広い層をターゲットに見据えることができます。

当然、日本人だけをターゲットに販売するより、世界中を相手に商品展開したほうが数的にもビジネスは拡大しますね。

また、日本国内ではブームが去っていたりあまりヒットしなかったりした商品も、国が変わればニーズも変わり、大きな反響が得られる可能性もあります。

たとえば、国内での市場が縮小するなどの理由で衰退を見せていた伝統工芸品が世界へ販路を拡大したことで人気を博したケースも少なくありません。

越境ECを利用することで、今までにはなかったターゲット層にアプローチできるのも魅力です。

現地に支社などを作るコストが削減できる

海外で自社商品や自社ブランドなどの販路を拡大しようとすると、ひと昔前は現地に支社や店舗を作るなどして基盤を作らなければいけませんでした。

実際に現地法人を設立したり実店舗を出店したりする方法は物件費用や人件費などのコストもかかり、もし成功しなければ損害リスクも大きいです。

しかし、越境ECを利用すればコストは抑えられ、社員を海外に常駐させるための費用やマンパワーをかけずに済むのでハードルが下がりますね。

越境ECサイトを運用する際の注意点

越境ECにも対応できる日本向けのECモールを利用すれば、自動翻訳や発送代行などのサポートも受けられるので基本的に海外販売の手間や問題点は大いに解消されます。

ただし、現地のECモールを利用したり日本国外に向けた越境ECサイトを自社で運用したりするなら、知っておかなくてはいけない注意点もあるので確認しておきましょう。

越境ECで思わぬトラブルに巻き込まれないためにも、目を通しておいてくださいね。

国内で販売するより配送料や手数料が高い

販売者で送料を負担し自社発送する際は、国際便と国内への宅配便の費用の違いも理解しておきましょう。

たとえば、佐川急便で国内に商品を発送した場合と海外へ発送した場合の送料の違いを比較してみました。

(※梱包3辺合計260cm・重量5kgの場合)
国内発送
国際宅配便
送料(東京都から、片道)
5,995円(関東)~ 10,945円(北海道)
11,100円(韓国・台湾など)~ 29,300円(チリ・ブラジルなど)
その他費用
一部利用や山間部への中継料金:実費
国際宅配便燃料費割り増し:送料の10% 通関時に特別に発生した費用:実費 (通関料は送料に含まれる)など
送料の支払い
元払い・着払い・代金引換など
元払いのみ

※価格は税込

同じ大きさの荷物でもどの地域に送るかによって送料が変わるのは国内発送でも国際便でも同じですが、国によっては高額の送料が発生する可能性があります。

また、国際便の場合は燃料の高騰に伴い、燃料サーチャージが送料に応じて加算されますよ。

そのほか、通関の際に別途かかった費用が実費になったり、ECモールへ海外販売の手数料を支払わなければいけなかったりと国内販売より費用がかかる場合もあると理解しておきましょう。

海外では販売できない商品もある

日本国内では販売可能な商品でも、海外への輸送や販売が法律で禁止されていたり規制されていたりするものもあるので確認しておきましょう。

具体的に主な海外に向けて販売ができないものや販売が難しいものを表でまとめましたので、ご覧ください。

【国外へ輸出を禁止されているもの】

動植物
ワシントン条約で輸出を禁止されているもの (剥製や一部を用いた漢方薬・毛皮製品・革製品なども含む)
麻薬、向精神薬、大麻、あへん、けしがら、覚醒剤
児童ポルノ

【国外への輸出が制限されているもの(書類の提出や資格が必要)】

食品等
うなぎの稚魚、はまぐり、冷凍あさり、コーヒー豆、生花、米、麦、小麦粉など
機械
電池、圧力計、IC、センサー、測定器、工作機 械、ロボット、コンピュータ、X線装置、電源、熱 交換器、かくはん機、遠心分離機、エンコーダー、 通信装置、暗号装置など
通信
光ファイバー、通信ケーブル、伝送電信装置など
文化財
絵画、彫刻、工芸品など

万が一、日本国外へ輸出してはいけないものや販売してはいけないものを送ってしまった場合、空港で荷物を破棄されたり、最悪の場合密輸容疑の罪で逮捕されたりするので要注意です。

また、日本からの輸出を制限されていなくても、発送先の国では輸入を禁止しているものもあります。

商品を販売する先の国のルールもしっかり調べたうえで荷物を発送すれば、トラブルを避けられますよ。

習慣や取引上のマナーを理解しておく

海外の企業や個人消費者を相手にビジネスを行う場合は、相手国についてもある程度学んでおきましょう。

国が違えばマナーや習慣も異なるということを理解し、実際に現地へ出向いたりリモートで直接先方とやり取りしたりする場合に失礼ないようにしなければいけません。

たとえば、気を抜いた時につい日本人がやりがちな「腕を組む」という行為は、海外では敵対行為と受け取られることもあります。

海外発送のルートを確立しておく

越境ECを行う際には海外へ発送する際の日数やルートをしっかり理解しておきましょう。

商品の発注を受けたら、顧客に到着までの目安や必要な費用などの情報を正確に伝えると安心度や信用が高まります。

佐川急便の国際宅配便を使って荷物を送る場合、国ごとの到着目安をまとめてみました。

到着目安
主な到着国 (首都の場合)
最短3日後
韓国・中国・香港・台湾・アメリカ・イギリス・ドイツ・インドネシア・フィリピン・オーストラリア・カナダなど
最短4日後
イタリア・オーストリア・デンマーク・インド・カンボジア・ケニア・南アフリカ・メキシコ・チリなど
最短5日後
アルゼンチン・コロンビア・エジプト・ガーナ・フィジー・モンゴルなど
最短6日後
ルーマニア・タヒチ島・ソロモン諸国・グリーンランド・ドミニカ共和国など
最短7日後
キューバ・マダガスカル・ソマリア・トンガなど

商品を購入してもらってから、あわてて発送の手はずや日数を計算していたのでは、思わぬトラブルが発生する可能性もありますよ。

また、国によっては戦争や災害などを理由に宅配業者によっては発送を拒否されたり、目安より長い期間輸送にかかったりすることもあるので、確実に消費者へ商品を送れるルートがあるかも把握しておきましょう。

越境ECサイトに関するよくある質問

最後に越境ECに関するよくある質問に答えていきましょう。

気になるポイントをチェックして、越境ECの導入を検討してみてくださいね。

越境ECとは?

越境(=国を超えて)ECとはインターネット上のショッピングサイトを利用して海外からも注文を受け付ける販売方法のことです。

インターネットの普及や海外旅行の制限により、近年では越境EC市場がますます盛り上がりを見せていますよ。

くわしくは、越境ECとは?ECサイトを使った海外向けの販売市場は拡大しているの項目で解説したのでご覧ください。

越境ECを導入する選択肢でおすすめは?

越境ECを導入する方法は、主に以下の3つが挙げられます。

コストや労力などを抑えられ、初めての越境ECでもハードルが低いのは国内向けECモールで海外にも商品を発送するのがおすすめです。

ただし、ターゲット層や他社との差別化を考えるなら技術力は必要になりますが、現地のECモールにオンラインショップを出店するか自社ECサイトを海外販売に対応したものにリニューアルするなども方法もおすすめです。

くわしくは越境ECを導入する方法は主に3種類!の項目をチェックして、自社にあった方法を選びましょう。

越境ECサイトで決済方法はどうしたらいい?

越境ECではクレジットカードでの決済がリスクも少なく、販売者・購入者双方にメリットが多いです。

また、ターゲットとなる国が決まっているなら、中国で利用者が多い支付宝(アリペイ)やアメリカ・欧米でECサイト決済によく使われるPayPal、デビットカードも導入するといいでしょう。

国によって購入者が普段から使っている決済方法が違う場合もあるので、越境ECを成功させるためにはリサーチしておくことをおすすめします。

越境ECで注意すべき点は?

越境ECでは以下の点にも注意しなければいけません。

くわしくは越境ECサイトを運用する際の注意点を参考にしてくださいね。

まとめ

国際的に市場が拡大している越境ECはインターネットを使って自社の商品やブランドを世界に発信できる新しい販売方法です。

今回は越境ECの主なメリットを3つ、紹介しました。

越境ECを導入する際は主に3つの方法から、コストやスタッフのスキルも考えながら自社にあったものを選びましょう。

ただし、越境ECを導入する場合は以下の注意点にも留意しておかなければいけません。

海外に向けて商品を販売する場合は国内での販売とは大きく異なる点もあるので、リスクやトラブルの可能性もしっかり理解した上で販路の拡大に役立ててくださいね。

参考サイト

  • Amazon
  • Qoo10
  • ヤフオク!
  • 天猫国際
  • 京東商城
  • ebay
  • OUR SERVICE

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