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ECサイト運営の仕事は?業務内容や必要なスキル・費用を徹底解説

これからネットショップでのビジネスを始めるにあたり、ECサイトの運営に関する知識は必須です。

しかし初めての人は、そもそもECサイトの運営がどのような仕事内容なのか、わからない場合が多いでしょう。

ECサイトの運営はフロント業務とバックエンド業務に大きくわかれ、以下のようなフローで業務を進めます。

<ECサイト運営のフロー>

  1. ①商品企画
  2. ②サイト制作・更新・管理
  3. ③仕入れ・製造
  4. ④プロモーション
  5. ⑤受注業務
  6. ⑥在庫管理
  7. ⑦検品・出荷
  8. ⑧配送
  9. ⑨アフターサービス

今回は、ECサイトの運営について、具体的な仕事内容や必要となるスキル・費用、始め方までを詳しく解説します。

この記事を参考に、ECサイトでの成功に向けた第一歩を踏み出しましょう。

公開:
2022年09月27日
更新:
2023年01月27日

COLUMN INDEX

ECサイト運営とは?

ECサイト

そもそもECサイト運営とはどのようなものなのでしょうか。

ECサイトは「ネットショップ」「オンラインストア」とも呼ばれるインターネット上の販売店であり、現代では19兆円を超える市場規模を持つ重要な販売戦略のひとつです。

新型コロナウイルスの流行後は買い物のありかたも見直されつつあり、衣類や食料品などの買い物をインターネット上で楽しむ人も増えてきました。

こういった買い物で使われるECサイトの制作や、ECサイト制作後の管理や顧客対応、あるいは関連会社との対応をおこなう業務全般がECサイト運営です。

まずはビジネスモデルや種類、市場規模などの基礎的な情報を解説します。

そもそもECサイトとは?

ECサイトとは、インターネット上で商品を販売する際に使用するWebサイトのことです。

さまざまなECサイトがございますが、ECサイトで商品を販売するには『ショッピングモール型』と『自社サイト型』の2つの方法が存在します。

【ECサイトの種類とメリット】

モール型ECサイト
簡単に出店できる。
自社型ECサイト
オリジナリティを出せる。

身近で有名なECサイトの例としてはAmazon・ZOZOTOWN・楽天市場などがあり、取り扱っている商品やサービスのジャンルは数えきれないほどあります。

現代ではPCやスマートフォンを使って買い物をする人が増えており、ECサイトは売り上げアップや企業・商品の認知度アップのために不可欠な存在といえるでしょう。

ECサイトはネットショップ・eコマース・オンラインストアなどと呼ばれることもありますが、いずれも基本的な役割や機能は同じです。

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ECサイトのビジネスモデル

ビジネスモデル

ECサイトのビジネスモデルは、大きく4つにわかれます。

それぞれの特徴を表にまとめましたので、確認してみましょう。

【ECサイトのビジネスモデル】

BtoB
企業間でおこなう商取引で、サイト数は少ないものの市場規模が大きい
BtoC
企業の商品・サービスを一般消費者が購入する形態で、もっとも一般的なビジネスモデル
CtoC
個人同士でおこなう売買取引のことで、ネットオークションやフリマアプリが主な例
DtoC
卸売業者を通さず、メーカーから個人に商品・サービスを直接販売するビジネスモデル

売り手と買い手の属性を判断しつつ、最適なビジネスモデルに絞り込むことがポイントです。

それぞれのビジネスモデルについて、より深く解説していきます。

BtoB
Business to Businessの略称で、企業間でおこなう商取引を意味するビジネスモデルです。

たとえば「オフィスで使用するインテリアを専門店から購入する」「販売するPCの制作に必要なパーツを業者から購入する」などの取引がBtoBに該当します。

ECサイトの数は少なく、一般的な消費者の目に留まる機会はほとんどありませんが、BtoCよりも市場規模が大きいです。

■BtoC
Business to Consumerの略称で、企業の商品やサービスを一般の消費者が購入するビジネスモデルです。

たとえば「プライベートで着る洋服をZOZOTOWNで購入する」「楽天市場で水を注文する」などの形式がBtoCに該当します。

CtoC
Consumer to Consumerの略称で、中間の業者を挟まず、個人同士が直接的に取引をおこなうビジネスモデルです。

たとえばYahoo!オークションにおける売買や、メルカリを使った商品の売買などがCtoCに該当し、取引は頻繁におこなわれています。

事業者としては、年会費や月額料金を徴収したり、売買金額に応じた手数料を徴収したりすることにより、収益を上げることが一般的です。

■DtoC
Direct to Consumerの略称で、メーカーが仲介業者を挟むことなく、消費者に向けて直接的に商品を販売するビジネスモデルです。

DtoCを導入することにより、中間業者に支払うマージンを削減できることや、販売経路の拡大に向けた顧客データの収集を進めやすくなることがメリットといえます。

ただし、知名度の低いメーカーが自力で集客することが難しい点や、希望小売価格を設定している都合上、小売店と比べて販売価格を高く設定せざるを得ない点がデメリットです。

たとえば、家電メーカー大手のソニーでは、ECサイト限定のモデルを販売するなどの戦略を用いて、料金割引以上の付加価値を持たせた商品の販売をDtoCでおこなっています。

ECサイトの種類

ECサイトの種類を分類すると、大きく5つに分けられます。

種類についても表にまとめているので、どのようなものがあるのかを確認しておきましょう。

【ECサイトの種類】

単店舗型
自社商品・サービスを販売することを目的に、独自構築したECサイト
BtoB型
企業間でおこなう商取引のために立ち上げたECサイト
オムニチャネル型
あらゆるチャネル(販売経路)を統合したECサイト
ショッピングモール型
ECサイト内に複数のEC店舗を構築する形式
越境EC
海外への販売を目的として立ち上げたECサイト

誰に向けて商品やサービスを販売したいかにより、選ぶべきECサイトの種類が異なるのです。

それぞれの種類について、より深く解説していきます。

■単店舗型
自社商品の販売を目的として構築する形式で、フルスクラッチ型・オープンソース型・ASP型の3つに細分化できます。

ECサイト全体を独自開発できるため、自由度が高く、自社のイメージを前面に押し出したデザイン・機能を持たせられる点がメリットです。

■BtoB型
企業間でおこなう商取引を目的に構築する形式で、大きくクローズ型・スモールB型の2種類にわかれることが特徴的です。

クローズ型は既存顧客が多い企業に向いた形式で、IDとパスワードがなければECサイト内の情報を見られないため、商品価格を外部に漏らしたくない場合などに適しています。

一方のスモールB型は、とくにアクセス制限をおこなうことがないため、新規顧客を開拓する際に採用すると良いでしょう。

■オムニチャネル型
実店舗とECサイトを併用する場合など、オフライン・オンラインを問わず、さまざまなチャネル(販売経路)を統合することで、売り上げアップを目指す形式がオムニチャネル型です。

たとえばアパレル業のケースでは、顧客の在庫が店頭で品切れになっていた場合、店舗側がその場でECサイトから在庫を確保することで、売り上げ機会の損失を防げます。

オフラインとオンラインの垣根を取り払うことを目的に、オムニチャネル型のECサイトを持つ企業も多く、成功すれば顧客とのシームレスなつながりを持つことが可能です。

■ショッピングモール型
同一企業が複数のブランドを展開している場合に適しているのが、1つのECサイト内で複数のEC店舗を持つショッピングモール型です。

たとえば、居酒屋Aと焼肉Bを展開している企業がショッピングモール型ECサイトで食料品を販売した場合、居酒屋Aのファンが焼肉Bの存在に気付くかもしれません。

その結果として、特定の飲食店のファンが別ブランドの飲食店に注目する可能性があり、ECサイトだけでなく、実店舗の売り上げアップという相乗効果をもたらす場合があります。

■越境EC
越境EC(グローバルEC)はその名のとおり、海外に住むユーザーからのアクセスや売り上げを期待して立ち上げる形式のECサイトです。

日本製の商品には「安全」「粗悪品が少ない」「偽物がない」などのイメージが根強く、日本の製品は海外でのアドバンテージがあります。

国内ではあまり注目されていない製品でも、海外では高い評価を受ける可能性があり、ビジネスチャンスを拡大させたい企業にとって注目すべき形態でしょう。

ECサイトの市場規模

経済産業省が実施した「令和2年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、2020年度における国内ECサイトの市場規模は約19.3兆円でした。

前年度の約19.4兆円からは微減していますが、これは新型コロナウイルスの影響によりサービス分野の市場規模が低下したためであり、基本的にECサイトの市場規模は右肩上がりに伸びています。

2013年度の約11.2兆円と比較すると8兆円以上も上昇しており、今後もECサイトの市場規模は拡大する可能性が高いでしょう。

また、統計によると物販系分野の市場規模が全市場規模の半数以上を占めており、とくに以下の4カテゴリーは物販系分野の市場規模のうち約73%を占めています。

<物販系分野の市場規模の主な内訳>

  • ・生活家電・AV機器・PC・周辺機器等・・・2兆3,489億円
  • ・衣類・服装雑貨等・・・2兆2,203億円
  • ・食品、飲料、種類・・・2兆2,086億円
  • ・生活雑貨、家具、インテリア・・・2兆1,322億円

これらのジャンルはECサイトにおける需要がとくに高いため、ECサイト運営の初期費用やランニングコストを加味しても、とくに勝算を高めやすいでしょう。

ECサイト運営の業務は大きく分けて2種類

ECサイト運営の業務は、主に以下の2種類です。

<ECサイト運営の業務>

それぞれの特徴を簡潔にお伝えします。

①フロント業務

主に、マーケティング活動をおこなうのがフロント業務です。

商品企画や販売などの業務のほか、プロモーション活動をおこなうこともあります。

SEO対策や広告によってECサイトへの訪問者を増やすことも、フロント業務における重要なミッションといえるでしょう。

主なフロント業務の内容をリストアップします。

<主なフロント業務の内容>

  • ・ECサイト制作や管理
  • ・分析
  • ・商品企画
  • ・在庫調整
  • ・販売
  • ・プロモーション

先述したように、売れる商品の企画から在庫調整、販売、そしてプロモーションまであらゆる業務をおこなうため、それぞれの分野に専門知識を持つスタッフを起用すると良いでしょう。

ECサイト制作や管理そのものもフロント業務で実施するため、コーディングを含めたシステムに関する基礎的な知識を持つスタッフも必要です。

②バックエンド業務

商品が購入された後のアフターサービスや在庫管理、出荷などを手掛けるのがバックエンド業務です。

ECサイトへの訪問者が増えるにつれて受注件数も増えるため、スムーズなバックエンド業務を遂行するためには効率化が欠かせません。

基幹システムとECシステムの連携や、在庫管理システムなどを導入することにより、効率化を図りつつヒューマンエラーを減らせるでしょう。

バックエンド業務の主な内容をリストアップします。

<バックエンド業務の主な内容>

  • ・商品情報の登録
  • ・商品の在庫管理
  • ・商品の出荷
  • ・アフターサービス

フロント業務が在庫調整をおこなうことに対し、バックエンド業務では在庫管理が必要になるため、フロント・バックエンドの双方が密に連絡を取り合うことが重要です。

アフターサービスでは、商品の使い方について説明したり、返品の相談に対応したり、クレームに対応したりなどの作業をおこないます。

とくにクレーム対応はバックエンド業務において重要な業務内容であり、対応によって企業のイメージが下がることも上がることもあるため、豊富な経験を持つスタッフを採用する必要があるでしょう。

ECサイト運営の業務フロー

ECサイト運営の業務フローは、以下の9つにわかれます。

<ECサイト運営の業務フロー>

  1. ①商品企画
  2. ②サイト制作・更新・管理
  3. ③仕入れ・製造
  4. ④プロモーション
  5. ⑤受注業務
  6. ⑥在庫管理
  7. ⑦検品・出荷
  8. ⑧配送
  9. ⑨アフターサービス

フローごとの詳細を詳しく解説していきますので、確認してみましょう。

①商品企画

商品企画では、ECサイトで取り扱う商品もしくはサービスの選定をおこないます。

自社の特徴や強みのほか、主なターゲット層、そしてトレンドを意識したうえで商品企画を進めることがポイントです。

また、以下のような細かな点もあらかじめ決めておくと良いでしょう。

<商品企画で決めておくべきこと>

  • ・原価率や利益率
  • ・仕入れのペースや個数
  • ・販売期間
  • ・売上目標

単純に売れる商品だけを多くそろえるのではなく、原価率・利益率を見据えたうえで販売計画を立てることをおすすめします。

②サイト制作・更新・管理

インターネットで商品やサービスを販売するうえで欠かせないものがECサイトです。

サイト制作で意識すべきポイントをまとめました。

<ECサイト制作で意識すべきポイント>

  • ・Webデザインが商品やサービス、 ターゲットに合っているか
  • ・注文から購入までのフローがわかりやすいか
  • ・更新や管理などECサイト運用後の作業がおこないやすいか

魅力的な商品やサービスを取り扱っていても、ECサイトのデザインがターゲットに合っていなかったり、注文の仕方がわかりにくかったりすると、売り上げを伸ばしにくくなるため注意しましょう。

また、ECサイトの運用開始後は、取り扱う商品の変更や追加をはじめとする更新管理業務が必要です。

更新・管理を自社スタッフでおこなう場合は、かんたんに更新・管理ができるかどうかにも注目することをおすすめします。

③仕入れ・製造

商品企画により販売計画を立てて、ECサイトの立ち上げにも大方の目途がついたら、商品の仕入れ・製造をおこないます。

安定した経営を続けるためには在庫を持ちすぎないことが重要ですが、売れ行きや反応を敏感に察知して、臨機応変に発注数を増減させることが大切です。

SNSで話題になったり、メディアに取り上げられたりすると一時的に需要が急増する場合もあり、この際に在庫切れが続くと貴重なチャンスを棒に振ってしまいます。

追加発注から納品までが素早い業者に仕入れ・製造の発注をかけるなど、将来を見越して業務を遂行することがECサイトの成功を生み出すのです。

④プロモーション

広告戦略によってプロモーションを仕掛けることで、商品やサービスに関する有益な情報を発信でき、ECサイトへの集客力を高められます。

ECサイトの場合、インターネットでプロモーションを見た人をそのままECサイトに取り込むと効果的ですよ。

主なプロモーション戦略は、以下のとおりです。

<ECサイトのプロモーション例>

  • ・リスティング広告
  • ・アフィリエイト広告
  • ・ディスプレイ広告
  • ・SNSマーケティング
  • ・タレントやインフルエンサーを利用したマーケティング
  • ・コンテンツマーケティング
  • ・メールマガジン

コストを最小限に抑え、継続的な広告効果にも期待できるのがコンテンツマーケティングです。

コンテンツマーケティングは、オウンドメディアへの記事投稿によるSEO対策が主な手段といえます。

検索結果で上位に進出することで自社への関心を強め、同時に競合サイトへのアクセスも減らせるのです。

ただし、大手サイトへの広告掲出やタレント・インフルエンサーとタイアップした広告・投稿と比べると、即効性で劣る点には注意しなければなりません。

プロモーションにかけられる予算を吟味したうえで、バランス良く多角的にプロモーションを進めることをおすすめします。

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⑤受注業務

以下のようなものが、受注業務における業務内容です。

<受注業務の内容>

  • ・注文の確認と準備
  • ・注文受付完了メールの送信
  • ・出荷に向けた準備

受注に関する業務では顧客と直接的に接するため、対応の良し悪しが企業イメージに直結します。

重大なミスやトラブルが発生すると印象が悪くなり、インターネット上に悪評が広がる可能性もあるため注意が必要です。

ヒューマンエラーを防ぐためにも、ECシステムを導入してミスの確率を減らすべきでしょう。

⑥在庫管理

事前に立てた販売計画をベースに、実際の売り上げを加味しながら在庫量を確保することが在庫管理の主な業務内容です。

在庫が少ないと機会の損失に直結し、反対に在庫が多すぎると無駄なコストが発生するため、在庫管理の見極めは困難を極めます。

ECサイトと実店舗の在庫をリンクさせる場合は、1点限りの商品を二重で販売するリスクもあるため、より深く注意しなければなりません。

重大なトラブルを防ぎ、スタッフの労働環境を向上させるためには、在庫管理システムの導入を検討すべきでしょう。

⑦検品・出荷

受注後は商品の検品作業をおこない、出荷します。

出荷する商品の内容や数を誤らないよう注意する必要があるほか、商品の特性に応じて臨機応変な梱包をおこない、配送時の破損を防がなければなりません。

また、商品に次回のお買い物で使えるクーポンを同梱したり、感謝を伝えるメッセージカードを添えたりするなどのサービスも、リピーターを獲得するうえで重要な作業のひとつです。

⑧配送

配送業務を直接おこなうことは基本的にないため、配送業者の選定が主な業務内容です。

配送業者によって料金や特徴が異なるため、配送業者の営業所と自社倉庫の距離に応じて複数の配送業者を使い分けても良いでしょう。

⑨アフターサービス

顧客へのアフターサービスの内容は、以下のとおりさまざまです。

<アフターサービスの内容>

  • ・販売した商品・サービスの問い合わせへの対応
  • ・クレーム対応
  • ・返品や交換への対応
  • ・サンキューメールの送信
  • ・レビュー投稿の依頼

商品やサービスの質が高くても、アフターサービスの内容によっては評価を落とすため注意しなければなりません。

とくにクレーム対応は重要で、対応により顧客を失うこともあれば、反対に顧客との結びつきを強くすることもあるため、慎重かつ適切な対応が求められます。

ECサイト運営に必要な費用

ECサイト運営にかかる費用について、2つの項目に分けて見ていきましょう。

<ECサイト運営に必要な費用>

制作・運営の両面から上記の2点を詳しく解説します。

ECサイト運営の費用相場

ECサイト運営にかかる費用相場は事業規模によって異なり、以下の金額が目安です。

<ECサイト運営の費用相場>

目安となる年商
適した構築方法
製作費用
運営費用/月
1億円以下
ASP型
無料~10万円
無料~10万円
1億円前後
オープンソース型
無料~100万円
無料~100万円
50億円まで
パッケージ型
500~1,000万円
10~30万円
50億円超
フルスクラッチ型
1,000万円~
50万円前後

事業規模により適した構築方法が異なり、年商が上がるほど製作・運営両面の費用が上がることが一般的です。

ECサイト運営にかかる費用の内訳

ECサイト運営にかかる費用の内訳を、製作・運営の両方に分けて解説します。

【ECサイト運営にかかる費用の内訳】

製作にかかる費用
・独自ドメインの取得費
・独自SSLサーバー証明書の取得費
運営にかかる費用
・サーバー費用
・システム利用料
・広告やマーケティング費用
・オプション利用料
・人件費
・梱包資材の購入費
・商品撮影や画像編集費用
・物流サービス費用

ECサイト運営では、ECサイトを維持するための費用もさまざまな形でかかります。

ECサイトを長期的に運営するためには、導入時に必要な費用ばかりに注目せず、運営費にも注目して正確な試算をおこないましょう。

ECサイト運営に必要な人員

ECサイトの運営には、以下の人員が必要です。

<ECサイト運営に必要な人員>

  • ・在庫管理の担当者
  • ・梱包の担当者
  • ・発送の担当者
  • ・アフターサービスの担当者

いずれもECサイト運営において重要な役割を担うため、専門的な知識・スキルを持った人材を確保・育成しなければなりません。

こういったコストや時間を削減してECサイトを運営したい場合は、運営に必要な人員をアウトソーシングすることをおすすめします。

とくにアフターサービスにはプロフェッショナルな対応が不可欠となるため、ノウハウを持った外部スタッフに対応を一任すると良いでしょう。

ECサイト運営に必要な知識・スキル

ECサイト運営に必要な知識・スキルは以下のとおりです。

<ECサイト運営に必要な知識・スキル>

それぞれの詳細を解説します。

Webマーケティング・SEOに関する知識

数多くの競合サイトから自社ECサイトにたどりついてもらうためには、Webマーケティング・SEOに関する知識がとくに重要といえます。

SEOとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにECサイトの内容を評価させ、検索結果の上位に進出させる技術です。

近年ではTwitterやInstagramなどのSNSを使ってマーケティングをおこなう会社も多く、とくに若い世代への訴求においては絶大な効果を見込めます。

Webマーケティングによってターゲットを正確に導き出し、属性に応じた運営方針を定めてから、最適な方法でSEO・広告活動を実行しましょう。

クリエイティブスキル

クリエイティブスキルは、ECサイトの見やすさや使いやすさを左右する重要なスキルです。

以下で紹介する3つのクリエイティブスキルは、とくに重要なポイントとして意識しましょう。

<クリエイティブスキルの内容>

  • ・HTMLやCSSなどのコーディングスキル
  • ・商品撮影スキル
  • ・画像加工、バナー製作などのスキル

クリエイティブスキルを高めることで、より魅力的なECサイトを生み出すことが可能で、売り上げアップのみならずブランドイメージの向上につなげられます。

企画スキル

顧客の心をつかむためには、商品企画に関するスキルを養うことも重要です。

事前に選定したターゲットに向けて適切な訴求を実施することはもちろん、ユーザーニーズやトレンドを分析して売れる商品を用意すると良いでしょう。

顧客が求める商品やサービスを提供することにより、おのずと評判が高まり、リピーターの確保につなげられます。

先述したWebマーケティング・SEOスキル、そしてクリエイティブスキルを最大限に生かすためにも、企画スキルに力を注ぎましょう。

分析スキル

以下のような分析を正確におこなうことで、企画スキルが上昇し、相乗効果が生まれます。

<分析スキルの内容>

  • ・ユーザーの年齢層や性別
  • ・購入された商品の内容
  • ・利用されたデバイス
  • ・商品ごとのページビュー数と売上率
  • ・ECサイトの平均訪問時間

強く訴求したい商品の売り上げが良くない場合、上記の情報を分析することにより、SEO対策や広告の内容を見直して改善を図れます。

また、主な訪問者の年代や性別が事前の想定と異なる場合は、訪問者に適した商品の訴求を強めるといった微調整をおこなうことも可能です。

PCからの訪問を意識してECサイトを製作したものの、スマートフォンからのアクセスが多いことがわかった場合などは、スマートフォン向けサイトの制作も視野に入れると良いでしょう。

コミュニケーションスキル

ECサイトを運営していると、商品の発注や発送において各種業者と接する機会や、商品やサービスに関する問い合わせ・サポート対応で顧客と接する機会が増えます。

顧客対応ではチャットbotをはじめとするAI技術を活用できますが、顧客満足度を高めるためには有人対応が有効となるため、コミュニケーションスキルも必要不可欠です。

顧客満足度を高めるため、そして業者とのやり取りをトラブルなくスムーズに進めるために、コミュニケーションスキルに富んだ人材の確保・育成も重視しましょう。

コミュニケーションスキルが高いスタッフの雇用が難しい場合は、アウトソーシングで経験豊富な人材を確保することをおすすめします。

ECサイトの始め方

ECサイトの始め方を4つのステップに分けて解説します。

<ECサイトの始め方>

ステップごとの詳細をじっくり見ていきましょう。

構築方法を決める

ECサイトの構築方法は、大きく以下の5種類にわかれます。

【ECサイトの構築方法】

フルスクラッチ
ゼロベースでECサイトを構築する方法で、オリジナリティを高められる
パッケージ
ECサイト運営に必要な機能がパッケージ化されたシステム
オープンソース
無料で公開されているプログラムで、ライセンス費用を削減できる
モール
1つの場所に多くの店舗が集まったシステムで、大手サイトに出店できる
ASP
プログラムやハードウェアを用意せず、プラットフォームを使ってECサイトを構築する

それぞれにメリットとデメリットがあり、たとえば自社ECサイトをゼロベースで製作するフルスクラッチは売り上げを確保しやすい一方で、開発には莫大な費用と期間が必要です。

楽天市場をはじめとするモールでは、発展途上で知名度の低い企業の存在を広く知ってもらいやすく、初期費用も抑えやすい一方、売り上げに応じたマージンを支払わなければなりません。

それぞれの特徴をより深く解説します。

■フルスクラッチ
フルスクラッチはゼロベースでECサイトを構築するため、オリジナリティの高いECサイトを製作したい企業に適しています。

製作や維持にかかる費用が高額になりやすいため、よりリーズナブルな運用を目指す場合は、パッケージなどの構築方法のなかから、カスタマイズ性の高いものを選ぶと良いでしょう。

■パッケージ
注文から顧客管理、受注管理などECサイトを運用するうえで不可欠な機能がすべてパッキングされた形式です。

フルスクラッチよりも安く独自色の強いECサイトを運用できますが、後述するASPなどと比べるとややコストパフォーマンスが低下する可能性もあります。

■オープンソース
無料で公開されているソースコードを使ってECサイトを製作する形式で、フルスクラッチやパッケージのようなライセンス料がかかりません。

ただしバージョンアップには非対応なケースが多く、バグが発生した場合などの対処は自社でおこなう必要があります。

■モール
Amazonや楽天市場などに出店する形式であり、集客力の高いサイトの力を借りながらECサイトを運用できることがメリットです。

初期費用やコストを抑えられることがメリットですが、各種手数料という形でロイヤリティが発生するため、収益を確保しにくい形式といえます。

■ASP
アプリケーション・サービス・プロバイダの略称で、ECサイト運営に必要な決済機能などのシステムを提供しています。

ASPには無料ASPと有料ASPの2種類があり、有料ASPは無料ASPよりも機能が充実することが一般的です。

年商や運営方針によって最適なECサイトの構築方法が異なるため、運営にかけられる予算も加味しながら構築方法を決定しましょう。

プラットフォームを選定する

ECサイトの構築方法が決定した後は、プラットフォームを選定します。

ECサイトの運営に必要な最低限の機能は、以下の7つです。

<ECサイト運営に必要な機能>

  • ・商品の登録や在庫の管理
  • ・会員情報の管理
  • ・注文の管理
  • ・ECサイトのデザイン
  • ・販売促進
  • ・分析
  • ・決済

これらの機能が整っており、なおかつ使いやすいプラットフォームを選定することをおすすめしますよ。

上記7項目のうち、とくに重要なポイントを深掘りして解説します。

■会員情報の管理
ECサイトを通じて商品を購入した顧客をデータベース化することで、会員の好みを把握できるほか、誕生日など節目のイベントでDMなどを送信できます。

注文の受注や発送が完了したことを自動的に通知するメール配信機能や、問い合わせ内容が確認できる機能を活用できるかどうかもチェックしましょう。

■ECサイトのデザイン
ECサイトのデザイン機能が付帯すると、同一プラットフォームを採用する競合他社とECサイトの差別化を図りやすくなり、オリジナリティのあるECサイトを運用できます。

専門的なコーディングの知識がなくても、ECサイトのデザインをアレンジできる機能もあるので、応用がきいて使いやすいかどうかに注目することも大切です。

販売促進
ユーザーの購買意欲を高めるために、キャンペーンを実施したり、クーポンを発行したりするなどの手段を用いて、販売を促進する機能です。

たとえば電化製品のページに、同時購入がおすすめの商品として乾電池を表示するなどのレコメンド機能も、販売促進機能の一部に含まれます。

■決済
決済では複数の方法を選択できたほうが顧客を確保しやすいため、クレジットカード決済・コンビニ後払い・代金引換の3種類を網羅したプラットフォームが望ましいでしょう。

支払い方法がクレジットカード払いに限られると、クレジットカードを持っていない人や、クレジットカードを使用したECサイトでの買い物に抵抗を感じている人からの売り上げを見込めません。

サイトデザインを作成する

プラットフォームはあくまでも骨組みに過ぎないため、これをベースにしながらサイトデザインを作成し、企業の独自色を付け足していきます。

どのようなサイトデザインを選ぶかは企業の方針次第ですが、あまりにも凝りすぎたECサイトを製作することはおすすめできません。

デザイン性を高めるあまり、ユーザーの使いやすさをなおざりにしてしまい、「見にくい」「買いにくい」ECサイトが生まれやすいためです。

また、知名度の低い企業のECサイトは顧客からの信頼を得にくいため、企業のコンセプトを押し出したシンプルなデザインに仕上げることをおすすめします。

商品を登録する

販売する商品の登録に関しては、以下の作業が必要です。

<商品の登録に必要な作業内容>

  • ・商品の写真を撮影する
  • ・商品のページに沿える説明文の原稿を作る
  • ・商品のタイトルを入力する
  • ・商品の販売数、サイズ、カラーバリエーションなどを登録する

写真撮影や原稿は商品を訴求するうえで重要なポイントですが、外部のスタッフに委託することで見栄えを良くし、商品の良さを伝わりやすくさせられます。

撮影、採寸、原稿はそれぞれの頭文字をとって「ささげ業務」とも呼ばれ、ECサイトの運営を左右する重要なポイントのひとつです。

写真撮影を自社でおこなう場合は、以下のコツを生かすと購買意欲を高めやすくなるほか、実物とのギャップが減ってクレームを減らしやすくなります。

<写真撮影のコツ>

  • ・光を調整して、色合いや印象を正確に伝える
  • ・相性の良い商品とセットで撮影して、使用するイメージを膨らませる
  • ・背景に工夫を凝らして商品を際立たせる
  • ・手ブレを防ぐために三脚を使う
  • ・サイズ感が伝わりにくい場合は、スマホなど身近なアイテムと並べて伝わりやすくする

また、サイズやカラーバリエーションの登録作業は「SKU」と呼ばれており、ECサイト運用において頻出する言葉として覚えておくと良いでしょう。

SKUは物流から卸売・小売まであらゆる業者が使う共通のコードなので、統一することによって商品の状況をチェックしやすくなるほか、発注作業も単純化させられます。

ECサイトの運営にあたっての注意点

ECサイトの運営にあたっての注意点として、以下の6点をご紹介します。

<ECサイトの運営にあたっての注意点>

いずれのポイントも確認したうえで、ECサイト運営の準備を整えましょう。

お客様目線で物事を考える

売れ行きの良い商品やサービスを開発・販売するためには、物事をお客様目線で考えることが重要です。

ECサイトを準備する過程では、奇抜さなど見た目のインパクトだけにこだわらず、顧客にとって見やすくて使いやすいデザインに仕上がっているかどうかを客観的に確認しましょう。

運営開始後は、各種データを逐一チェックしつつ、顧客が求めている商品やサービスの分析をおこなうことも必要といえます。

また、問い合わせやクレームへの対応が企業イメージを左右することになるため、ここでもお客様目線に立った丁寧な対応が必要不可欠です。

スピード感を持って対応する

商品の発送や問い合わせへの回答、クレームへの対応などで重要なのはスピード感です。

商品を素早くお客様のもとに届けることにより、顧客満足度が上昇しやすくなるほか、企業に対する信頼度も高められるでしょう。

信頼度を高めるためにはクレーム対応の素早さも大切なポイントですし、問い合わせへの回答を早めることで販売機会の損失も抑えられます。

丁寧に対応することも重要ですが、時間がかかりすぎると満足度や評判が下がり、リピーターの獲得や新規顧客の開拓に苦戦するため要注意です。

メルマガやSNS、広告なども活用して宣伝する

魅力的なECサイトを製作したとしても、宣伝をおろそかにするとECサイトへの流入数を確保できず、売り上げに結びつけられません。

以下のような戦略を用いてECサイトの宣伝を積極的におこない、ECサイトの知名度を高めましょう。

<ECサイトの主な宣伝方法>

  • ・メールマガジンの配信
  • ・SNSマーケティング
  • ・リスティング広告
  • ・ディスプレイ広告
  • ・アフィリエイト広告

広告には高額な初期費用やインセンティブがかかる可能性もありますが、自社の知名度が低い場合の宣伝手段として極めて有効です。

狙いとするターゲットに応じて、TwitterやInstagramへのSNSマーケティングもおこない、ECサイトへの訪問者数を増やしましょう。

すでに顧客データベースを構築できている企業の場合は、メールマガジンやダイレクトメールの配送で、ECサイトの立ち上げをアピールすることもおすすめできます。

また、ECサイトの利用者に対してメルマガへの登録を促すことにより、新商品やセールの案内をタイムリーに届けられるため効果的です。

先述した3つの広告方法がどのようなものなのかを、かんたんに紹介します。

■リスティング広告
リスティング広告は「検索連動型広告」とも呼ばれ、GoogleやYahoo!などの検索エンジンを使ってキーワード検索をおこなった際に、関連するECサイトが表示される広告です。

ユーザーが求めているものを訴求できるため、売り上げにつなげやすいことがメリットであり、広告として掲載するテキストと商品の内容がマッチするほどアクセスを見込めます。

たとえば、釣り用品を販売するECサイトを運用する場合、釣り用品などの直接的なキーワードだけでなく、釣り場などの検索結果にも反映するように広告を出すと効果的でしょう。

■ディスプレイ広告
アクセス数が多い有名サイトやブログ、SNSなどへ向けて無差別的に掲出する広告で、リスティング広告と比べて潜在層のユーザーに訴求しやすいことがメリットです。

たとえば立ち上げた直後のブランドなど、あまり知名度の高くない企業がECサイトの運用を始める場合、ディスプレイ広告を出すことで認知度を高められるでしょう。

また、ディスプレイ広告はテキスト広告と比べてより大きなスペースを利用できることが多いため、動画や画像を使ったバナー広告を掲出したい企業にもおすすめです。

■アフィリエイト広告
Webサイトやブログ・SNSなどに広告を掲載し、それを見たユーザーが広告をクリックしたり、広告を経由して買い物をしたりした場合に、契約した報酬を支払う形式の広告です。

成果に応じて報酬を支払う広告であることから、アフィリエイト広告は費用対効果の高い広告として知られており、インターネットを通じたECサイトへの集客には欠かせません。

広告主となる企業は「ASP」と呼ばれるプロバイダに広告を出稿して、個人ブログを含むさまざまなメディアに宣伝を依頼できます。

業務効率化を進める

先述したスピード感のあるECサイト運用を実現させるためには、業務効率化を進めることがポイントといえます。

業務効率化を進める際に意識すべき項目は、以下の5点です。

<業務効率化を実現させるためのポイント>

  • ・正確な在庫数を把握する
  • ・受注頻度や売り上げの速度を分析する
  • ・在庫数を最小限に抑える
  • ・余った在庫は適時セールや廃棄によって処分する
  • ・売り上げや在庫の回転率を把握する

在庫管理や受注完了メールの配信などは、ECサイトのシステム化によって自動対応できるよう設定すると良いでしょう。

上記以外にも、フロント業務とバックエンド業務における業務内容を細分化し、それぞれの担当者を選任することも業務効率化に向けて有効な対策といえます。

人材の足りないポストがある場合は、業務経験が豊富なスタッフをアウトソーシングで確保して配置することがおすすめです。

いくつかのポイントについて、より細かく解説します。

■受注頻度や売り上げの速度を分析する
どれくらいのペースで注文を受け、どのくらいの速度で売り上げが伸びていくのかを分析し、予測することも業務効率化を図るうえで重要なポイントです。

受注頻度と売り上げ予測を正確に進めることにより、適切なタイミングで発注をかけられるようになり、人気商品や定番商品の在庫切れを防ぎやすくなります。

また、季節限定の商品を販売する際のデータとしても活用できるため、後述する在庫を抱えるリスクを引き下げるためにも役立つでしょう。

■在庫数を最小限に抑える
在庫数が多すぎると、商品を保管するための広いスペースが必要になるほか、管理のためのマンパワーも拡充する必要が生じ、商品のコストを上げざるを得ません。

また、食料品などを取り扱っている場合は賞味期限・消費期限の問題もあり、販売できずに処分を強いられるリスクも生じます。

在庫切れで販売機会を逃すリスクも加味しながら、在庫数を最小限に抑えることで無駄を省き、利益を上げるチャンスが広がるのです。

■売り上げや在庫の回転率を把握する
正確な在庫数を知るだけでなく、売り上げや在庫の回転率を把握することにより、さらに業務効率化を進められます。

回転率は「売り上げ単価÷在庫金額」から算出できるため、この平均金額を回転率として考えると良いでしょう。

正確な回転率を把握することにより、クリスマスやお正月などの季節限定商品を企画・販売する際も、在庫を極力残さない数の発注をかけやすくなります。

すぐに結果が出るわけではない

WebマーケティングやSNSマーケティング、SEO対策の成果はすぐに現れるわけではなく、これらが売り上げの増加という結果につながるまでは時間がかかります。

たとえば検索エンジンの上位に自社を表示させるためには、関連記事の作成などのSEO対策が有効ですが、信頼性があり、有益なサイトとして認められるためには一定の時間と記事数が必要です。

SNSアカウントを取得して訴求する場合も、基本的にはフォロワーがごく少数の状態から運用を始めることになるため、すぐに結果が出るわけではありません。

数ヶ月の短期間で劇的に売り上げを伸ばすことは困難であると考え、根気強く宣伝活動をおこないながら、コンテンツの質を高めましょう。

どうしてもすぐに結果を出したい場合は、タレントやインフルエンサーを起用した宣伝が効果的ですが、莫大な費用がかかるうえに、一時的な宣伝効果に終わる可能性も高いためおすすめできません。

効果測定・改善を繰り返す必要がある

ECサイトの売り上げを維持・向上させるためには、製作時点の状態をキープするのではなく、効果測定を繰り返して改善を試みる必要があります。

想定を下回る売り上げの商品だとしても、分析をおこなって問題点を見つけることにより、人気商品へとステップアップさせられるかもしれません。

また、競合するECサイトも広告やSEO対策を進めてパワーアップする可能性があり、将来的に検索エンジンの表示順位が下がる恐れもあるため要注意です。

ECサイトのクオリティや訪問者数を維持するためには、調子が良くても効果測定を繰り返し、必要なポイントの改善作業を繰り返しましょう。

ECサイト運営を勉強する際に役立つ本

ECサイト運営を勉強する際に役立つ本として、以下の3作をおすすめします。

<ECサイト運営を勉強する際に役立つ本>

それぞれの内容を詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

EC担当者の実務と知識がこれ1冊でしっかり分かる教科書

EC担当者の実務と知識がこれ1冊でしっかりわかる教科書

ECサイトの制作から集客支援、広告運用、コンサルティングまでを一貫しておこなう「株式会社これから」による専門書です。

突然EC担当者に命じられた人でもスムーズに業務内容が理解できるように、あらゆる場面で図解を用いながら噛み砕いた表現で解説をおこなっています。

初めてECに関する業務をおこなう人や、ECサイト運用が未経験の人材に渡したい教科書的な本を求めている人におすすめです。

【概要】

タイトル
EC担当者の実務と知識がこれ1冊でしっかり分かる教科書
著者
株式会社これから
発売日
2020年7月22日
ページ数/サイズ
248ページ/A5判
定価
2,178円
識別コード
ISBN 978-4-297-11315-5

eコマース担当者・店長が身につけておくべき新・100の法則

eコマース担当者・店長が身につけておくべき新・100の法則

ECサイトの運営に関する基本中の基本から、現代的なECサイト運用に必要な最新ノウハウまでを法則としてカバーしており、フルカラーで図解や表、キャプチャまでも添付されています。

著者の一人である坂本悟史氏は、楽天株式会社でマーケティングやコンサルティング業務に従事し、累計800店舗以上のネットショップの立ち上げに関与した実績ある人物です。

商品タイプ別にECサイトの開業・運営ノウハウを理解したい人や、過去に得たECサイト運営の常識をアップデートさせたい人は、この本を選ぶと良いでしょう。

【概要】

タイトル
eコマース担当者・店長が身につけておくべき新・100の法則
著者
坂本悟史、川村トモエ
発売日
2010年5月14日
ページ数/サイズ
232ページ/B5判
定価
2,640円
識別コード
ISBN 978-4-844-32837-7

先輩がやさしく教えるEC担当者の知識と実務

先輩がやさしく教えるEC担当者の知識と実務

他業種や部署からEC担当者に抜擢されたばかりの読者を想定し、EC担当の先輩の視点から必要な知識と実務について解説している本です。

楽天市場、Amazon、Yahoo!の3台モールを中心にチャネル別の施策を解説しており、商品ジャンル別の最適な売り方のコツや、スマートフォンからのアクセスへの対処法まで網羅されています。

できる限りやさしい言葉を使った本から勉強したい人や、モール型のECサイトを製作・運用したい人には、この本がとくにおすすめです。

【概要】

タイトル
先輩がやさしく教えるEC担当者の知識と実務
著者
株式会社いつも
発売日
2017年12月5日
ページ数/サイズ
256ページ/A5判
定価
2,178円
識別コード
ISBN 978-4-798-15333-9

ECサイト運営に関するよくある質問

ECサイト運営に関するよくある質問として、以下の4つが挙げられます。

<ECサイト運営に関するよくある質問>

簡潔にお答えしたのち、当記事内で詳しく解説している箇所への案内もおこなうため、気になるポイントを確認してみてください。

ECサイト運営とはどんな仕事?

ECサイトとは、インターネット上で商品やサービスを販売するためのWebサイトのことです。

ECサイト運営はフロント業務とバックエンド業務の2種類にわかれており、主な業務内容として、フロント業務ではマーケティング、バックエンド業務ではアフターサービスが挙げられます。

詳しくは「ECサイト運営とは?」「ECサイト運営の業務は大きく分けて2種類」の項目で解説しているので、こちらをご参照ください。

ECサイト運営の業務の流れは?

ECサイト運営の業務の流れとしては、以下の9フローが挙げられます。

<ECサイト運営のフロー>

  1. ①商品企画
  2. ②サイト制作・更新・管理
  3. ③仕入れ・製造
  4. ④プロモーション
  5. ⑤受注業務
  6. ⑥在庫管理
  7. ⑦検品・出荷
  8. ⑧配送
  9. ⑨アフターサービス

詳しくは「ECサイト運営の業務フロー」で解説しているので、こちらから各項目をご確認ください。

ECサイト運営に必要な知識・スキルは?

ECサイト運営に必要な知識・スキルは、以下のとおりです。

<ECサイト運営に必要な知識・スキル>

詳細は「ECサイト運営に必要な知識・スキル」で触れているので、こちらの項目もご参照ください。

ECサイト運営に必要な費用は?

ECサイト運営に必要な費用は、以下の2項目です。

<ECサイト運営の費用相場>

目安となる年商
適した構築方法
製作費用
運営費用/月
1億円以下
ASP型
無料~10万円
無料~10万円
1億円前後
オープンソース型
無料~100万円
無料~100万円
50億円まで
パッケージ型
500~1,000万円
10~30万円
50億円超
フルスクラッチ型
1,000万円~
50万円前後

「ECサイト運営に必要な費用」では、より詳しく費用相場について解説し、費用内訳についてもお伝えしているので、ECサイト運営をスタートさせる前にチェックしておきましょう。

まとめ

ECサイト運用とは、自社の商品やサービスを販売するWebサイトを製作・管理して運用する業務のことです。

経済産業省の調査によると、2020年度におけるECサイトの市場規模は19.3兆円にものぼり、企業にとって最重要視すべき販売戦略となっています。

ECサイト運営にかかる費用の目安は以下のとおりです。

<ECサイト運営の費用相場>

目安となる年商
適した構築方法
製作費用
運営費用/月
1億円以下
ASP型
無料~10万円
無料~10万円
1億円前後
オープンソース型
無料~100万円
無料~100万円
50億円まで
パッケージ型
500~1,000万円
10~30万円
50億円超
フルスクラッチ型
1,000万円~
50万円前後

また、ECサイト運営に必要な知識やスキルは以下のものが挙げられます。

<ECサイト運営に必要な知識・スキル>

ECサイトの立ち上げと維持には手間と時間がかかり、ECサイト運営に適したスタッフも確保しなければなりません。

自社で人材の育成をゼロから始めるのは困難ですが、人材はアウトソーシングによって確保できますし、ECサイトやシステムそのものを外部に委託することで製作できます。

ECサイトの始め方は以下のとおりです。

<ECサイトの始め方>

この記事では、ECサイトの運営にあたっての注意点も含めて、あらゆる角度からECサイトの運営方法についてお伝えしてきました。

ぜひこの記事やおすすめの書籍を参考にしながら、自社にとって最適なECサイトを作成し、売り上げアップを実現させてくださいね。

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