越境EC
Shopifyは海外向け越境ECにおすすめ!海外販売を成功させるポイントは?
Shopifyは、ECサイト制作に必要な機能が標準装備されており、海外向けECを立ち上げる際にもおすすめなプラットフォームサービスです。
Shopifyアプリをインストールすれば、海外向けECに必要となってくる多言語対応や外貨換算、配送業務が、より効率よく行えます。
今回はShopifyで海外向けEC運営を検討している方に向けて、おすすめな理由や注意点、成功させるための重要ポイントについて解説します。また、導入すべきおすすめアプリについてもご紹介しますよ。
導入おすすめアプリについて詳しく見る
- 更新:
- 2023年06月12日
COLUMN INDEX
- Shopifyが海外向けEC制作におすすめな理由
- 追加できるプラグイン(拡張機能)が多い
- 多言語・多通貨に対応している
- 決済方法が豊富
- 発送手続きが簡単
- CDNを導入している
- Shopifyで海外向けECを始める注意点
- 自社で集客が必要
- ツールを使いこなすのが難しい箇所もある
- 海外向けECを成功させるための重要ポイント
- 信頼できる配送業者を選ぶ
- 送料・関税・リードタイムを把握しておく
- 販売先の国の法律を確認しておく
- Shopifyでの海外向けECにかかる費用
- Shopifyで海外向けECをする際のおすすめアプリ
- 配送業務を効率化したいなら「Ship&co」
- 多言語対応したいなら「Langify」
- 多通貨表記したいなら「BEST Currency Converter」
- まとめ
- 参考サイト
Shopifyが海外向けEC制作におすすめな理由
Shopifyは世界No.1のシェア数を誇るECプラットフォームサービスであり、海外向けECサイトを構築するにあたって必要な機能の多くが標準装備されています。
Shopifyが越境EC制作におすすめな理由として、具体的には以下の5点が挙げられます。
追加できるプラグイン(拡張機能)が多い
Shopifyではアプリをインストールして、さまざまなプラグイン(拡張機能)を追加できます。
Shopifyアプリストアには現在8,000以上のアプリがあり、業務の効率化やマーケティングといった売上アップに繋がるものから、多言語対応、多通貨対応、海外配送の簡略化といった海外向けECをするうえで便利なアプリまで、豊富に取り揃っています。
ただしアプリを追加しすぎると、サイト表示のスピードが遅くなることがあるので注意してください。状況によりますが、アプリの追加は最大でも10個程度に抑えるのをおすすめします。
多言語・多通貨に対応している
Shopifyは標準で50の言語に対応しています。アプリの中には、サイト訪問者のIPアドレスをもとに、その国の言語に自動翻訳してくれるサービスもあります。
さらに通貨についても、130種類以上に対応しています。こちらもアプリを活用すれば、為替レートに沿って自動で外貨換算できるうえ、サイト上の金額もユーザーの国の通貨で表示されます。
通常、ECサイトで多通貨に対応するには、海外向けの決済機能を別で導入する必要がありますが、Shopifyでは不要です。顧客にとって使いやすいサイト制作が簡単にできるのは、大きな魅力といえますね。
決済方法が豊富
Shopifyでは、100種類以上の決済方法に対応しています。標準装備されている「Shopifyペイメント」を有効化すれば、取引手数料が無料になったり、個人情報を保存しておけるのでユーザーが2回目以降は簡単に購入できるようになります。
Shopifyペイメントは、海外では欧米諸国や、香港、シンガポールに広く対応していますが、中国やアジアの多くの国ではまだ導入されていません。アジア圏に向けた販売を検討している場合は、AlipayやPaypalといった別の決済サービスを検討しましょう。
発送手続きが簡単
海外向けECを行う場合、海上便や航空便を用いることとなり、発送方法も国内とは異なってきます。Shopifyでは海外発送業務をサポートするアプリも提供されており、配送料の計算や発送手続きが簡単にできます。
ただし、後ほど解説しますが、海外発送には関税がかかる点に注意してください。事前に関税を調査していなかったことで、予想以上に関税の負担が重く、利益が上がらないといった例もあります。
海外向けECを始める際は、どれくらい関税がかかるのかを踏まえて、価格設定や事業計画を立てるようにしましょう。
CDNを導入している
CDNとは、コンテンツデリバリーネットワークの略です。大容量のデータをネット上で大量配信するためのネットワークのことで、おもに動画配信などで利用されます。
ShopifyはこのCDNを導入しており、どの国からサイトを閲覧しても高解像度、高速表示できます。
Shopifyで海外向けECを始める注意点
Shopifyは海外向けEC制作におすすめですが、一部覚えておきたい注意点もあります。 Shopifyの海外向けECにおける注意点としては、以下の2点が挙げられます。
自社で集客が必要
使いこなすのが難しい場面がある
自社で集客が必要
Amazonや楽天市場といったモール型のECプラットフォームでは、モール自体にユーザーの流入が多くあります。そのため、商品を出品すれば自然とユーザーに認知してもらえる可能性が高いです。
一方のShopifyでは、プラットフォームを使って自社のECサイトを一つ作る形です。そのため集客についても自身で一からする必要があります。
SNSやブログなどですでに認知度が高い場合は、比較的簡単に集客できますが、完全に一から始める場合はかなり難しいことがあります。
ツールを使いこなすのが難しい箇所もある
この点はShopify自体の注意点といえますが、Shopifyでは日本語のサポートがあまり充実していません。
2021年に日本支社が設立されてからは、かなり改善はされているものの、コールセンターでの電話サポートなどはまだありません。
また、Shopifyではアプリをインストールして機能拡張できますが、アプリの数が多くてどれを選べばいいのか分からなかったり、そもそもアプリの多くが日本語対応していないといった問題もあります。慣れていない人だと、少々つまづく箇所も出てくるかもしれません。
海外向けECを成功させるための重要ポイント
Shopifyでの海外向けECを成功させるために重視したいポイントとしては、以下の3点が挙げられます。
信頼できる配送業者を選ぶ
海外向けECを行う場合、配送業者の選択は非常に大切です。
海外には日本のように物流インフラが整備されていない地域があり、荷物の取り扱い方も違いがあります。国内配送に比べると荷物の扱いが雑だったり、発送したのに商品が届かないといったトラブルも考えられます。
そういった問題が起こるのを避けるため、多少料金が高くても信頼できる配送業者に依頼するようにしましょう。
Shopifyで選べる配送業者の中では、日本郵便、クーリエ便の2社がおすすめです。
日本郵便
国内で多く利用されている日本郵便ですが、海外でも120ヶ国以上に配達できます。日本の配送サービスということもあり、商品が雑に扱われるリスクが少なく、安心して発送できますね。
しかし、荷物サイズや重量制限が厳しく、配送に3日以上かかったりするといった面には、注意が必要です。
多少配送に時間がかかっても、安心安全なサービスを利用したいという方は日本郵便がおすすめといえるでしょう。
クーリエ便
クーリエ便は独自の通関システムを使っており、なんと最短1日で海外への商品配送ができます。時間帯指定や関税対応などのサービスも充実しています。日本郵便では扱いづらい商品も、クーリエ便なら送れることが多いです。
しかし、日本郵便と比べると料金が高めでサービス対象地域が限定されているので、注意しましょう。
少しでも配送スピードを速くしたい方には、クーリエ便がおすすめといえます。
送料・関税・リードタイムを把握しておく
国内配送と違い海外配送は、送料が高いだけでなく関税もかかります。
送料・関税を考慮しておかないと、利益が予想外に少ないといったことに繋がるので、あらかじめしっかり把握しておきましょう。
また、商品到着までのリードタイムも販売する国によって異なってきますので、注意が必要です。国によってはリードタイムが1週間以上必要になる場合もあるので、事前に説明するなど、顧客を不安にさせない対応を心がけましょう。
販売先の国の法律を確認しておく
そもそも取扱商品を対象国に配送できるのか、商標権侵害や食品の安全基準に関する法律についても確認が必要です。
フグやフカヒレなど日本では当たり前に販売されている物でも、国によっては厳しく制限されている場合があります。
海外向けECを始める際は、商品を販売しても問題ないか、あらためて調べておきましょう。
Shopifyでの海外向けECにかかる費用
Shopifyで越境ECを行う際にかかる費用についてみていきましょう。
Shopifyストアを運営するためには、まずプラン別に以下の費用がかかってきます。
【Shopifyプラン料金と決済手数料】
クレジットカード
手数料
クレジットカード
手数料
※クレジットカード手数料は、Shopifyペイメント利用時の1件あたりの金額
プランごとに登録できるアカウント数と決済手数料が異なります。基本的には、売上規模に応じて利用する料金プランを決めるといいでしょう。
【料金プランを決める目安】
上記のShopifyストア利用料に加えて、関税と配送料がかかってきます。関税がいくらなのかについては、国際運送会社FedExの関税率情報データベース「WorldTariffR」を参考にしてください。
Shopifyで海外向けECをする際のおすすめアプリ
Shopifyには海外向けECをするにあたって必要な機能がある程度標準装備されていますが、アプリをインストールすればサイト運営がより効率よく行えます。
多言語対応や外貨換算、配送の面で便利なおすすめアプリについて、3つご紹介していきましょう。
配送業務を効率化したいなら「Ship&co」
Ship&coは出荷管理システムのアプリで、日本郵便・佐川急便・クロネコヤマトといった国内配送業者にくわえて、海外業者のDHL・FedEx・UPSにも対応しています。
貨物のサイズ・重量などの基本情報を入力するだけで、送り状やインボイス(税関へ申告する際に必要な明細書)、納品書をかんたんに発行できます。
海外向けECをするのであれば、真っ先にインストールしたいアプリです。
多言語対応したいなら「Langify」
Langfyは、サイト内の言語を翻訳するアプリです。サイトに訪問したユーザーのIPアドレスをもとに、その国の言語に自動で翻訳し表示してくれます。
Langifyの設定ページ内に、英語で商品名や説明を入力しておく必要がありますが、一度設定すれば他の言語に自動変換できるようになるので、それほど手間はかかりません。
多通貨表記したいなら「BEST Currency Converter」
BEST Currency Converterは、海外ユーザー向けに、サイトの商品価格を多通貨表記できるアプリです。サイトに訪問したユーザーが設定している通貨に合わせて、為替レートに沿って自動で外貨換算してくれます。
無料でも通貨5種類までは表示できますが、有料にするとユーザーのIPアドレスをもとにその国の通貨に自動換算できるため、より便利です。また有料版では、ビットコインなどの仮想通貨も含めて160種類以上の通貨に対応しています。
まとめ
Shopifyには、海外向けECサイト制作に必要な機能の多くが標準装備されています。アプリをインストールすれば、多言語対応や外貨換算、配送の面でより効率よくサイト運営できるので、ぜひ取り入れましょう。
海外向けECを行う場合は、信頼できる配送業者に依頼したり、送料・関税・リードタイムを事前に把握しておくのが大切です。また、販売先の国の法律を確認しておくのも忘れないようにしましょう。
海外向けECサイト運営の際は、ストア方針を決めたり、ターゲットユーザーを設定したりといったマーケティングが必須です。マイナビD2Cでは、メディアの運営経験を基にShopifyに関しても幅広い知識を有しています。Shopifyでのサイト運営のコンサルティングも行っているので、ユーザーに合った販売戦略を行いたい方はぜひ一度お問い合わせください。
参考サイト
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