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D2C担当者が知っておきたい物流のポイント|課題とアウトソーシングするメリットを紹介

更新:
2023年12月28日

COLUMN INDEX

「自社でD2Cをすることになった。」

「でも、どのようにD2Cを展開すればいいの?」

このように悩んでいる担当者の方もいるのではないでしょうか。

0から始めるのではなく事前にノウハウを知っておくと、D2Cを始めやすくなります。

今回は、D2C担当者が知っておきたい物流のポイントを解説します。課題とアウトソーシングするメリットも紹介しますので、D2C導入に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

DtoC(D2C)とは

D2Cとは、「Direct to Consumer」の略で、メーカーやブランドが小売店や卸売業者を介さずに、消費者に対して直接商品やサービスを販売するビジネスモデルのことです。

D2Cモデルは、近年急速に普及しています。その背景には、インターネットの普及や、ソーシャルメディアの台頭などがあります。

インターネットの普及により、消費者と直接つながることが容易になり、ソーシャルメディアの台頭により、ブランドの認知度を高め、販売促進を行うことが容易になりました。

D2Cモデルは、従来の小売業界に大きな影響を与えています。小売店や卸売業者は、D2C企業との競争に晒されており、生き残りを図るために、新たなビジネスモデルを模索していく必要があるでしょう。

D2Cの物流フロー構築のポイント

ダイレクト・トゥ・コンシューマー(D2C)モデルの成功のカギを握るのが、効率的な物流フローです。では、D2Cの物流フローはどのように構築するべきでしょうか?

ここでは5つの重要ポイントを解説します。物流フローの最適化を目指しましょう。

1. 入庫・検品・保管:正確なデータ管理

物流フローの最初の段階は製品が倉庫に到着することから始まります。ここで注意深く行わなければいけないのが、製品の入庫と検品です。

データ管理システムを使用し、バーコードスキャナーやRFIDタグを活用して、商品情報を正確にキャプチャすることが不可欠です。 これにより、保管場所の特定、在庫レベルの正確な追跡、また後工程でのピッキングエラーの低減につながります。

2. 在庫管理・ピッキング:データ連携でスピーディに

ピッキングのプロセスは時間との勝負ですが、データ連携を自動化することで、ピックリストの生成や補充作業がより迅速に行えるようになります。

リアルタイムでの在庫状況把握が可能なシステムを導入することで、過剰在庫や品切れを防げます。

3. 梱包・流通加工:細やかさや柔軟性

D2Cモデルにおける物流フローの構築では、細やかさや柔軟性が非常に重要なポイントとなります。直接お客様に商品を届けるビジネスモデルのため、顧客体験を最優先に考える必要があります。

梱包に関しては、商品の安全性はもちろん、開封時の「わくわく感」を演出することでブランド価値を高めることもできます。

流通加工の面での細やかさは、シールの貼り付け、個別のラッピング、特別なメッセージカードの挿入など、注文ごとに異なるカスタマイズが求められることがあります。

こうした細かい作業に対応できる柔軟性が、D2Cビジネスの物流業者には必要とされます。

4.検品・出荷:ヒューマンエラーの軽減

出荷段階での正確な検品は、顧客満足度を左右する重要なステップです。商品が間違っていたり、破損していたりすると、リピート率の低下やブランドイメージの損傷につながるためです。

ヒューマンエラーを減少させるためには、バーコードスキャナーやRFIDタグなどのテクノロジーを取り入れ、自動化していくことが推奨されます。効率的なシステムを導入することで、作業者の負担を減らし、正確性を向上させられます。

また、清潔で整理整頓された作業スペースも重要です。物理的な環境を整えることで、作業者のミスを最小限に抑えることができます。作業手順の明確化やチェックリストの使用も、ヒューマンエラーを減少させるために有効な戦略です。

5.返品対応:迅速で誠意ある対応

オンラインビジネスにおける返品処理は避けられない部分ですが、顧客体験の一環として非常に重要な要素となります。

D2Cモデルでは、顧客からの直接的なフィードバックを活用し、返品プロセスを迅速かつ簡潔にすることがブランド信頼性の向上につながります。

返品が発生した場合は、迅速に対応し、顧客に対して十分な説明と共に、誠実な態度で接することが重要です。返品ポリシーを明確かつ公正に設定し、顧客が容易に理解できるようにしましょう。

また、返品手続きをスムーズに行えるシステムの導入も重要です。顧客がオンラインで簡単に返品申請ができ、必要な情報を提供し、返品ラベルを印刷できるようにしましょう。

D2Cの物流の課題

D2Cビジネスモデルが成長する中で、物流にはいくつかの課題が発生しています。特に、作業ミスによるクレーム発生、コストの増大、および作業量増加に伴う人手不足が顕著です。

まず、作業ミスは顧客満足度の低下に直結し、修正や再出荷が必要となり余計なコストが発生します。また、D2Cは顧客体験を重視するため、クレームがブランドイメージに大きな悪影響を及ぼす可能性があります。

次に、コスト増大は、迅速な配送を顧客が期待する中、配送効率や資材コストのマネジメントが難しくなっていることから起こります。包装材の選定や配送ネットワークの最適化など、コストを抑えつつ効率性を追求するバランスが必要です。

最後に、eコマースの伸びと共に作業量が増加し、特にピーク時においては物流センターでの人手不足が著しい課題となっています。フレキシブルな人員計画や自動化技術の導入によって、人材不足を補い、物流のパフォーマンスを向上させる戦略が求められます。

これらの課題に対処することで、D2Cブランドは顧客満足度を高め、持続可能な成長を達成するための土台を固めることができるでしょう。

物流をアウトソーシングするメリット

自社で物流を管理することは、コストや労力がかかるものです。そこで、物流をアウトソーシングする企業が増えています。物流をアウトソーシングすることで、企業は以下のようなメリットを得られます。

1.コスト削減につながる

物流業務の外部化は、コスト削減に大きく寄与します。

固定費用としての倉庫の維持や専任スタッフの人件費、物流システムへの投資コストなど、企業は物流プロセスに大きな予算を割いています。

しかし、アウトソーシングを利用することで、これらの費用を変動費に変えることができ、必要なサービスに応じて費用が調整されるため、企業は不要な支出を削減できるのです。

2.質の高いサービス提供ができる

物流アウトソーシング業者は、物流業務を専門で行っているため、最新のテクノロジーやトレンドに常に精通しています。

この専門知識を生かし、彼らは効率的な配送ネットワークや在庫管理システムを提供でき、顧客にとってより迅速かつ正確な配送サービスを実施することができます。

また、問題が発生した場合の対応も迅速であり、企業は品質の高い物流サービスを提供できるのです。

3.基幹業務へ注力できる

物流のアウトソーシングは、企業が基幹業務に専念するための時間とリソースを解放します。物流業務は複雑であり、企業の主力商品やサービスから注意をそらす要因となりえます。

物流業者に日々の運用を委ねることで、企業は製品開発、マーケティング、顧客サポートといった、実際の収益に直結する重要な分野に集中できます。

最終的には、企業の長期的な成長と競争力を支えるのに役立つでしょう。

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D2Cの発送代行業者を選ぶ際に重視すべきポイント

D2Cモデルが注目される中、物流プロセスの最適化は事業成功の鍵を握る要素の1つです。

そこで、ここからはD2C事業者が配慮すべきポイントを見ていきましょう。

1.安心・安全な保管管理体制

商品の品質を損なわないためには、保管環境の整備が不可欠です。

温湿度が管理されたクリーンな倉庫は、特に食品や化粧品などの賞味、消費期限がある商品には必須条件でしょう。また、防犯設備や災害時のリスク管理も重要なポイントです。

信頼できる発送代行業者は、これらの保管管理体制が整っていることが選定基準となります。

2.細やかな事前作業の対応

ラッピング、バーコード貼り付け、特別なインサートの挿入など、顧客に送る商品に追加される事前作業の対応も見逃せません。

細部にわたるカスタマイズサービスは、顧客ロイヤルティの構築に直結します。細やかなニーズに応じられる柔軟性が、発送代行業者の重要な選択基準となります。

3.資材の使用

パッケージング資材は、商品を保護すると同時に、ブランドイメージを伝える役割を持つため、その質には妥協せず、クオリティを保ちましょう。

また、環境への配慮が求められる中で、サステナビリティに配慮した資材の使用は、ブランド価値を高めます。エコフレンドリーな素材や再利用可能な資材を提供できる代行業者を選ぶことが望ましいでしょう。

4.商品サイズに合わせた最適な配送方法の選択

顧客のニーズや商品の特性に応じた配送オプションの提供は、D2Cモデルの差別化要因となりえます。

小型軽量商品から大型高価値商品まで、幅広い配送サービスをカバーできる物流業者を選び、顧客が希望するタイミングで確実に商品を届けられるようにしましょう。

D2Cの物流の仕組みを理解して戦略を立てていきましょう!

D2Cモデルで成功するためには、物流フロー全てにおいて、効率性と顧客満足度の向上に努める必要があります。

正確なデータ管理、スピーディな在庫管理とピッキング、細やかな梱包と流通加工、ヒューマンエラーの軽減、迅速で誠意のある返品対応が物流フローの5大ポイントとなります。

物流をアウトソーシングすることで、企業は物流にかかるコストを削減し、質の高いサービスを提供し、基幹業務へ注力できます。

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