ECサイト構築
ShopifyにStripeの決済サービスを導入する手順とは?特徴や設定方法も完全ガイド!
「Stripeの決済システムが気になる」、「Stripeと他の決済システムとの違いを知りたい」といったECサイト運営者も多いのではないでしょうか。
Stripeは管理画面で売上や販売状況を簡単にチェックできるうえ、初期費用・導入費用は無料、決済手数料のみで利用できます。
今回は、Shopify(ショッピファイ)でECサイトを運営している方向けに、Stripeのメリットや注意点についてご紹介していきます。
- 更新:
- 2024年07月23日
COLUMN INDEX
Stripeってどんなサービス?
Stripeは、大企業から中小企業、個人事業主まで世界中で利用されているオンライン決済サービスです。本社はアメリカ・サンフランシスコにあり、AmazonやGoogle、マイクロソフト、Spotifyなどでも利用されています。ユーザーの事業者アカウントと決済代行会社の間で送金を行い、クレジットカードでの支払いを可能にしています。
Stripeはアカウントを取得してからすぐに使い始めることができ、決済手数料が3.6%のみというシンプルさが特徴です。また、使用方法が分からない方でも安心の24時間対応のカスタマーサポートもあります。
※Shopifyペイメントが日本に導入されたことにより、面倒なAPI連携が必要なStripeの導入は不要になりました。br>※Shopifyペイメントについては、記事の後半でご紹介しています。
StripeとPayPalはどちらを導入すべき?
Shopify(ショッピファイ)で利用できる二大決済代行サービスとして、StripeとPayPalがあります。どちらもShopifyに導入できますが、利用できるクレジットカードや決済手数料、返金手数料などに違いがあるので、それぞれ解説していきます。
初期費用と決済手数料
初期費用・導入費用は、StripeとPayPalどちらも無料で利用でき、決済手数料は国内・国外問わず3.6%になります。しかし、PayPalは決済一件ごとに3.6%+40円が発生するので、若干割高です。
対応クレジットカード
主要なクレジットカードにはどちらも対応しているので、大きな違いはないでしょう。
返金手数料
StripeとPayPalの大きな違いは、返金手数料です。PayPalは最終的な売上金額によって決済手数料が決まることに対して、Stripeでは返金が行われても発生した決済手数料は返ってきません。
返金が多く発生する可能性がある場合は、Stripeだと利益が減ってしまうかもしれません。
どちらを導入すべきか
結論、StripeとPayPalのどちらを導入するべきかというと、両方導入しておくべきです。
StripeはPayPalアカウントを持っていないユーザーに対して販売しやすく、PayPalはアカウントを持っているユーザーが購入時の手間を減らせます。どちらも初期費用はかからないので、最初に導入しておきましょう。
StripeをShopifyに導入するメリットと注意点
StripeをShopifyに導入するメリット
StripeをShopifyに導入するメリットは以下のとおりです。
手数料の仕組みがわかりやすい
管理画面が見やすい
決済時に画面移行がされない
カスタマーサポートが充実している
簡単に導入できる
Stripeは簡単に導入できて、見やすく使いやすいだけでなく、顧客の購買意欲を下げない仕組みなので、売上アップに繋がりやすいシステムといえます。
【手数料の仕組みがわかりやすい】
Stripeの決済手数料は、クレジットカード利用分の3.6%と一律なので、シンプルでわかりやすいです。カードブランド別に手数料の差もありません。
ちなみに手数料は自動的に引かれて売上のみが入金されるので、別途手続きを行う必要はありませんよ。
【管理画面が見やすい】
管理画面が見やすく、ユーザーインターフェースにも優れています。過去の支払い履歴の確認や返金作業についても、管理画面でまとめて行えます。
日々の売上の確認や返金対応が行いづらい問題があれば、導入したいと考える企業が少なくなってしまうでしょう。世界中で利用されているStripeだからこそ、利用者目線で見て操作しやすい画面設計がされているといえます。
【決済時に画面移行がされない】
StripeはECサイトの顧客から見ても、操作しやすくできています。決済時に画面移行がないので、カートに入れたままサイトを離脱することなく、購入までそのまま進んでくれる可能性が高いです。
また、PayPalでは顧客がアカウントを登録する必要がありますが、Stripeではその必要もないので、すぐに決済が完了できます。
【カスタマーサポートが充実している】
Stripeのカスタマーサポートは24時間年中無休で稼働しており、日本語での対応もできます。
サポートセンターとはチャットでやり取りできるので、メールでの問い合わせよりもすぐに回答してもらえます。無料のサポートでも十分ですが、より専門的なサポートを受けたい方向けの有料サービスも用意してあります。
【簡単に導入できる】
Stripeは審査不要で、誰でも簡単に最短1日で導入できます。
通常、決済代行サービスでは、審査期間が設けられて利用開始までに1週間〜2週間ほどかかるのがほとんどです。小売り業界などでは、2週間もあれば大きく世の中の需要が大きく変化してしまうので、こういったタイムラグが減らせるのは魅力的ですよね。
StripeをShopifyに導入する注意点
StripeをShopifyに導入する前に知っておきたい注意点については、以下の通りです。
APIドキュメントが英語で書かれている
返金時の決済手数料の返金はされない
とくに大きな問題点はないのですが、念のため確認しておきましょう。
【APIドキュメントが英語で書かれている】
Stripeは世界中で利用されている決済システムですが、公式サイトのAPIドキュメントはすべて英語で書かれています。英語堪能なECサイト担当者の場合は問題ないでしょうが、慣れていない場合は苦労するかもしれません。
StripeのAPIを利用してシステム開発を検討している方は、Stirpeの日本法人にサポートを依頼したり、開発パートナーを探したりしてみてください。
【返金時の決済手数料の返金はされない】
Stripeでは、一度発生した決済手数料は返金できません。
商品に不備があったりキャンセルになった場合など、顧客への返金対応については手数料無料で行えますが、購入時に発生した決済手数料については返ってきません。
万が一、返金対応が多く起こった場合は、決済手数料の請求が高額になって利益を圧迫する可能性がある点については、覚えておきましょう。
現在はShopifyペイメントを利用できるためStripeの導入は不要
Stripeは国内のShopifyの決済サービスとして広く認識されていましたが、2018年に、面倒な設定が不要な決済機能「Shopifyペイメント」がShopifyのデフォルト機能として日本で導入されました。
ちなみにShopifyペイメントの利用規約によると、Shopifyペイメントではシステム内部の処理サービスとしてStripeを登用しているそうです。
Stripeが気になっていた方は、後任サービスであるShopifyペイメントを検討するのをおすすめしますよ。
【Shopifyペイメントの特徴】
プランごとに通常かかる取引手数料が無料になる
海外の購入者にもクレジットカード決済ができる
Visa、Mastercard、Amex、JCB、Diners Club、Discoverに対応
Shopifyの管理画面から簡単に登録できる
Apple PayやGoogle Payも使える
Shopifyペイメントの決済手数料は、Shopifyのプランによって異なります。国内のクレジットカードを使った取引では、Stripeのときよりも決済手数料が安く設定されています。
【Shopifyペイメントの手数料】
(日本のクレジットカード)
スタンダード:3.3%
プレミアム:3.25%
(海外/Amexのクレジットカード)
スタンダード:3.85%
プレミアム:3.8%
Shopifyペイメントを導入する手順方法
ここからは、Stripeの後任サービスであるShopifyペイメントを導入する手順方法について、順にご紹介していきましょう。
1.Shopifyペイメントを有効化する
Shopifyペイメントは、Shopifyに標準搭載されているので、有効化するだけで使用できます。管理画面の「設定」から「決済」を選択して、Shopifyペイメントの「Shopifyペイメントを有効にする」をクリックします。
クリックした先の画面では、以下の情報を入力していきましょう。
ビジネス詳細
個人情報
商品の詳細
カード明細書に表示させる請求情報
銀行口座
利用規約の同意
情報を入力して「アカウントの設定を完了する」をクリックすれば、Shopifyペイメントが使えるようになります。
Shopifyペイメントでは、他の決済サービスとの併用ができません。他社決済サービスを利用中の場合は、Shopifyペイメントを有効化した段階で利用停止となるので、注意してください。
2.通貨を設定する
次に、管理画面の「設定」から「一般設定」を選択し、画面最下部のストア通貨を設定します。通貨の設定は販売前のみ可能で、最初の販売後は変更できなくなるので注意してください。
3.不正利用防止の設定をする
カードの不正利用による注文を防止するために、不正フィルターを設定するのをおすすめします。Shopifyペイメントでの不正利用防止の仕組みとしては、「住所認識システム(AVS)」と「セキュリティコード(CVV/CVC)」の2つがあります。
管理画面の「設定」から「決済」を選択し、Shopifyペイメントの「管理する」をクリックし、「請求を自動的に拒否する」の欄にある項目をチェックします。「保存する」をクリックすれば完了です。
4.販売前のテストを行う
Shopifyペイメントには、テストモードといって本番前にテスト販売を行って決済システムをチェックできる機能があります。トラブルを発生させないためにも、Shopifyペイメントを設定したら必ず販売前に行ってください。
Shopifyペイメントの項目から「編集」をクリックして、「テストモードを使用」にチェックを入れて保存しましょう。
この状態でテスト用のクレジットカード番号を入力し、正常に購入が完了されるか確認します。問題なければ、テストモードのチェックをオフに戻すのを忘れないようにしてください。
【テスト用 クレジットカード番号】
【テスト用 その他の入力事項】
まとめ
今回は、Stripeのメリットや注意点についてご紹介してきました。StripeはPayPalと違って、顧客がアカウント登録の必要なく購入できるうえ、決済の際の画面移行もないので、売上アップに繋がる可能性が高いです。
※ただし2018年に、Shopifyペイメントがデフォルトの決済機能として日本に導入された影響で、現在は別途、Stripeの導入を検討する必要ななくなりました。
Stripeの後任サービスであるShopifyペイメントは、Shopifyの管理画面から簡単に登録できるうえ、Stripeのときよりも決済手数料が安く設定されていますよ。
マイナビD2Cでは、メディアの運営経験を基にShopifyに関しても幅広い知識を有しています。Shopifyでのサイト運営のコンサルティングも行っているので、集客が伸びずお困りの方、よりユーザーに合った販売戦略を行いたい方はぜひ一度お問い合わせください。
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