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Shopifyペイメントでクレジットカードに対応!手数料や設定方法をご紹介
Shopify(ショッピファイ)は、誰でも簡単に本格的なECサイトを開設できるECプラットフォームサービスです。そんなShopifyにてクレジットカード決済を導入するもっともメジャーな方法として、Shopifyペイメントが挙げられます。
今回はShopifyペイメントの料金をはじめとしたサービス概要のほか、気になる手数料や導入方法、メリット・注意点まで、くわしく解説していきます。
<メリット>
<デメリット>
- 更新:
- 2023年06月12日
COLUMN INDEX
- Shopifyペイメントとは?
- Shopifyペイメントのメリット
- 取引手数料が無料になる
- 海外通貨での決済も可能
- Shop Pay機能でユーザー離脱を防げる
- 設定・売上の管理が簡単
- 審査不要ですぐ使える
- Shopifyペイメントの注意点
- すべての決済方法には対応していない
- 使用できる国が限られている
- Shopifyペイメントの決済手数料
- Shopifyで利用できる他の決済サービス
- Amazon Pay
- Google Pay・Apple Pay
- PayPal(ペイパル)
- KOMOJU
- Shopifyペイメントを導入する方法
- 1.Shopifyペイメントを有効化する
- 2.ストア通貨を設定する
- 3.不正利用防止の設定をする
- 4.販売前のテストを行う
- まとめ
- 参考サイト
Shopifyペイメントとは?
Shopifyペイメントは、外部サービスのアカウントなしでクレジットカード払いなどのオンライン決済に対応できるようになるShopifyが提供している決済サービスです。
2018年より日本国内でも導入されはじめ日本円にも対応しており、現在はShopifyで主流な決済サービスとなっています。
Shopifyに標準搭載されているため、有効化するだけですぐに使えるようになるうえ、決済の設定から支払い確認まで一元管理できるのが大きな魅力です。
また、次章でくわしく紹介しますが、プランごとに通常かかる取引手数料についても無料になりますよ。
Shopifyペイメントのメリット
Shopifyペイメントを導入するメリットとしては、おもに以下の5点が挙げられます。順にご紹介していきましょう。
取引手数料が無料になる
取引手数料とは、顧客が決済サービスを利用して支払った代金を入金する際に、決済手数料とは別に発生する手数料です。Shopifyペイメントでは、この取引手数料が無料で済むので経費削減できるといえます。
ちなみに、Shopifyペイメント以外の決済サービスを利用する場合は、Shopifyの利用プランごとに異なる0.5~2.0%の取引手数料が必要です。
海外通貨での決済も可能
Shopifyペイメントでは、顧客が海外通貨で決済することも可能です。
Shopifyペイメント以外の決済サービス利用時では海外通貨による決済はできないので、顧客が海外通貨を日本円(ストアの所在地の通貨)に両替した金額を支払うことになります。このとき、両替後の金額は通常の商品価格よりも高額になるため、顧客が購入をやめてしまうリスクが高くなってしまいます。
海外取引が多く見込まれるのであれば、海外の顧客向けに、サイトの価格表記をその国の通貨に合わせてくれるアプリを導入するのがおすすめです。「Geolocation」というアプリでは、サイト訪問者のIPアドレスをもとに、どの国の人なのか識別し、商品価格をその国の通貨に換算してサイト表示してくれます。変更後価格については、為替レートに沿って自動で外貨換算してくれるので、いちいち設定する必要もありません。
Shop Pay機能でユーザー離脱を防げる
ECサイトで商品を購入する際に、名前や住所、カード情報など入力箇所が多いと億劫になってしまう方は多いのではないでしょうか。Shop Payは、2回目以降の買い物の際に簡単に購入完了まで進められるように、顧客情報を保存しておけるサービスです。
保存した個人情報を引き出す際には、6桁の認証コードが登録携帯にSMSで届く形なので、セキュリティも万全です。Shopifyペイメントを利用すると、Shop Pay機能も併せて利用できるため、顧客が購入の途中で離脱してしまうリスクを簡単に減らせます。
設定・売上の管理が簡単
Shopifyペイメントは、Shopifyに標準搭載されているので、管理画面の設定にて有効化するだけで利用開始できます。
また、注文の状況や売上の確認、顧客の支払いのチェックや返金対応についても、Shopifyの管理画面でまとめて管理できるのでとても効率的です。
審査不要ですぐ使える
一般的に、決済サービスを申し込む際には審査があります。審査には数週間~1ヶ月程度かかることが多く、その間は決済サービスを使えません。しかしShopifyペイメントには導入時の審査がなく、ECサイトを開設したその日から決済サービスが利用できます。
ただし売上が一定金額を超えると、Shopifyペイメントの登録者を確認するために、免許証やパスポートといった写真付き証明書のアップロードが求められるので、覚えておきましょう。
Shopifyペイメントの注意点
ここまで見てきた通り、Shopifyペイメントの導入にはメリットが多いですが、注意点もあります。導入前に覚えておきたい注意点としては、以下の点が挙げられます。
すべての決済方法には対応していない
ECサイト運営において、顧客が希望する決済方法に対応できるかどうかは大切なポイントです。Shopifyペイメントは、主要クレジットカード決済やGoogle Pay、Apple Payに対応していますが、Shopifyで使用できる決済方法のすべてに対応しているわけではありません。
【Shopifyペイメントで対応外の決済方法】
銀聯のクレジットカード
電子カード決済(PayPay、LINE Pay、楽天ペイなど)
携帯キャリア決済(docomo、au、SoftBank)
コンビニ決済
後払い(コンビニ、銀行、郵便局)
上記の決済方法については、Shopifyペイメントでは対応できないので注意してください。
使用できる国が限られている
Shopifyペイメントは多くの国に導入されていますが、すべての国に対応しているわけではありません。現在Shopifyペイメントが使える国・地域は、以下の通りです。
- オーストラリア
- オーストリア
- ベルギー
- カナダ
- デンマーク
- チェコ
- フィンランド
- フランス
- ドイツ
- 香港特別行政区
- アイルランド
- イタリア
- 日本
- オランダ
- ニュージーランド
- シンガポール
- スペイン
- スウェーデン
- イギリス
- アメリカ
Shopifyペイメントは、海外では欧米諸国や、香港、シンガポールに広く対応していますが、中国やアジアの多くの国ではまだ導入されていません。アジア圏に向けた販売を検討している場合は、別の決済手段を考える必要があるでしょう。
Shopifyペイメントの決済手数料
Shopifyペイメントは、初期費用・導入費用・振込手数料が無料で、月額利用料もかかりません。決済手数料はShopifyのプランによって異なりますが、いずれも安く設定されています。
【Shopifyペイメントの手数料】
Shopifyで利用できる他の決済サービス
Shopifyでは、Shopify ペイメント以外の決済サービスも利用できます。
Shopify ペイメントでは通常のクレジットカード決済を利用できますが、PayPayや楽天ペイなどは利用できません。
これらの決済方法を利用できるようにするために、Shopify Payment以外の決済サービスも併用することも検討してみてください。
Amazon Pay
Amazon Payは、Amazonアカウントを取得している人は、ログインすると住所や決済情報が自動で反映されます。Shopifyでは、無料で導入できることが重要なポイントです。
・それ以外の商品:3.9%
(Shopifyのプランにより、0.5~2.0%)
Google Pay・Apple Pay
Google PayとApple Payは、Shopifyペイメントの管理画面にてアイコンにチェックを入れて有効化するだけで設定できます。
PayPal(ペイパル)
PayPal(ペイパル)は、ユーザーとECサイトの間で、クレジットカード等の決済情報を共有せずに決済できるサービスです。日本国内よりも、海外ユーザーの利用率が高いことが特徴です。そのため、越境ECを利用するには不可欠の決済サービスといえるでしょう。
(PayPalが対応しているカード)
(日本のアカウントの場合)
・1件250円(出金額5万円未満の場合)
(国内の標準レート:月額取引量で変動)
KOMOJU
KOMOJUは、クレジットカード決済以外のコンビニ決済やQRコード決済など、多様な決済方法に対応している決済代行サービスです。
※海外送金の場合は2,500円
・3.85%(それ以外の場合)
(Shopifyのプランにより、0.5~2.0%)
Shopifyペイメントを導入する方法
ここからは、Shopifyペイメントを実際に導入する方法について、順にご紹介していきましょう。
1.Shopifyペイメントを有効化する
Shopifyペイメントは、Shopifyに標準搭載されているので、有効化するだけで使用できます。管理画面の「設定」から「決済」を選択して、Shopifyペイメントの「Shopifyペイメントを有効にする」をクリックします。
クリックした先の画面では、以下の情報を入力していきましょう。
ビジネス詳細
個人情報
商品の詳細
カード明細書に表示させる請求情報
銀行口座
利用規約の同意
情報を入力して「アカウントの設定を完了する」をクリックすれば、Shopifyペイメントが使えるようになります。
2.ストア通貨を設定する
次に、管理画面の「設定」から「一般設定」を選択し、画面最下部のストア通貨を設定します。通貨の設定は販売前のみ可能で、最初の販売後は変更できなくなるので注意してください。
また、銀行口座に入金される際の「支払い通貨」については、ストアの所在地が国内であれば自動的に日本円に設定されています。
3.不正利用防止の設定をする
カードの不正利用による注文を防止するために、不正フィルターを設定するのをおすすめします。Shopifyペイメントでの不正利用防止の仕組みとしては、「住所認識システム(AVS)」と「セキュリティコード(CVV/CVC)」の2つがあります。
管理画面の「設定」から「決済」を選択し、Shopifyペイメントの「管理する」をクリックし、「請求を自動的に拒否する」の欄にある項目をチェックします。「保存する」をクリックすれば完了です。
4.販売前のテストを行う
Shopifyペイメントには、テストモードといって本番前にテスト販売を行って決済システムをチェックできる機能があります。トラブルを発生させないためにも、Shopifyペイメントを設定したら必ず販売前に行ってください。
Shopifyペイメントの項目から「編集」をクリックして、「テストモードを使用」にチェックを入れて保存しましょう。
この状態でテスト用のクレジットカード番号を入力し、正常に購入が完了されるか確認します。問題なければ、テストモードのチェックをオフに戻すのを忘れないようにしてください。
【テスト用 クレジットカード番号】
【テスト用 その他の入力事項】
まとめ
Shopifyペイメントを導入するメリットや注意点、導入方法についてご紹介してきました。
Shopifyに標準搭載されており、有効化するだけですぐに使えるようになるうえ、決済の設定から支払い確認までまとめて管理できます。初期費用・導入費用が無料で、3.25~3.9%の決済手数料を支払うだけで利用できるので、ECサイト運営者は真っ先に導入検討をおすすめします。
ただし、携帯キャリア決済や後払いには対応していないうえ、中国やアジア圏には未対応の国も多いので、その点については注意が必要です。
マイナビD2Cでは、メディアの運営経験を基にShopifyに関しても幅広い知識を有しています。Shopifyでのサイト運営のコンサルティングも行っているので、集客が伸びずお困りの方、よりユーザーに合った販売戦略を行いたい方はぜひ一度お問い合わせください。
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