ECサイト構築
売れるECサイトのデザインには共通点があった!押さえるべきポイントや2023年のトレンドを紹介
ECサイト運営を成功させるための大きなポイントのひとつが、サイトのデザインです。
単に「目を引くデザインであれば良い」というものではありませんので、売上アップにつながるか、またユーザーが使いやすいか考えながらカスタマイズしましょう。
今回は、売れるECサイトを作るためのポイントや2023年のトレンドについて詳しく解説します。
また、ECサイトのデザインを学べるギャラリーサイトやおすすめのテンプレートサイトも紹介しているため、運営担当の方はぜひ参考にしてください。
- 更新:
- 2023年06月12日
COLUMN INDEX
- 売れるECサイトのデザインとは
- 売れるECサイトにデザインするための8つのポイント
- 1:シンプルでわかりやすいデザインにする
- 2:さまざまなデバイスに対応できるレスポンシブデザインにする
- 3:ブランドイメージに合った配色・表現にする
- 4:ユーザーが直感的に購入までたどりつけるデザインにする
- 5:ファーストビューとなるページに、ユーザーの目を引く情報を入れる
- 6:ディテール画像・イメージ画像を使い分ける
- 7:より多くの商品を見てもらうための動線を引く
- 8:使用できる決済方法を前面に出す
- 【2023年最新】ECサイトのデザイントレンド
- 3D(グラフィック・アニメーション)
- パララックス・アニメーション
- ニューモーフィズム
- アブストラクト・アート
- レトロモダン
- 巨大タイポグラフィ
- ミニマルデザイン
- 流体シェイプ
- スプリットスクリーンレイアウト
- 手書き風
- ECサイトは自社でデザインできる?制作会社に依頼した方がいい?
- 自社でデザインするために必要なスキル
- 制作会社に依頼した方が良いケース
- ECサイトのデザインを学べるギャラリーサイトおすすめ6選
- SANKOU!
- MUUUUU.ORG
- Web Design Clip
- S5 Stile
- I/O 3000
- 1GUU
- ECサイトのテンプレートサイトおすすめ6選
- DISCOVER
- BASE
- EC-CUBE
- Penta
- WIX
- Triple
- デザインがおしゃれ・魅力的なECサイトの事例
- ADDICTION
- キャンメイク
- IKEA
- BAKE CHEESE TART(ベイク チーズタルト)
- ユニクロ
- ECサイトのデザインに関するよくある質問
- 売れるECサイトにデザインするためのポイントは?
- ECサイトのデザイントレンドは?
- ECサイトは自社でデザインできる?
- まとめ
売れるECサイトのデザインとは
売れるECサイトとは、以下のデザインを取り入れたサイトです。
<売れるECサイトで採用されているデザインの特徴>
シンプルでわかりやすい
スマホやパソコンなどさまざまなデバイスに対応している
ブランドイメージに合った配色やスタイルを採用している
購入ページまで直感的に移動できる
ファーストビューにユーザーの目を引く情報が載っている
より多くの商品を見てもらえるような工夫がされている
決済方法が明確にわかる
これらのポイントは、「UIデザイン」と「UXデザイン」の2つに分けられます。
【UIデザイン・UXデザインの特徴】
・動画
・バナー
・テキスト
・サイトのレイアウト
・フォントの読みやすさ
・商品の購入しやすさ
売れるECサイトは、優れたUIデザインでユーザーが直感的にサイト内を操作・訪問でき、優れたUXデザインで満足度の高い体験ができるよう、美しい動線が引かれています。
そのため、ECサイトの売上が良くないとお悩みの方は、UIデザインとUXデザインが整っているか確認してみると良いでしょう。
売れるECサイトにデザインするための8つのポイント
売れるECサイトにデザインするためには、以下8つのポイントを押さえることが大切です。
<売れるECサイトにデザインするためのポイント>
1:シンプルでわかりやすいデザインにする
ページ内に多くの情報を詰め込んだり、商品説明に長文が続いたりすると、サイト内がごちゃごちゃするためユーザーが離れやすいです。
そのため、ECサイトを制作する際は、シンプルでわかりやすいデザインになるよう心がけましょう。
たとえば、販売商品の紹介ページに商品を羅列している人は、商品をカテゴリ分けするだけで、ユーザビリティが各段にアップします。
また、テキストも長文ではなく短文でシンプルな言い回しを使い、文章の間に適度な余白や行間を入れると全体的にまとまってくるので、気をつけてみてください。
2:さまざまなデバイスに対応できるレスポンシブデザインにする
ECサイトはパソコンからだけでなく、スマホやタブレットなど多くのデバイスからアクセスできます。
そのため、ECサイトを制作する際は、どのデバイスからアクセスしてもデザインが崩れない、レスポンシブルデザインにしましょう。
レスポンシブルデザインでECサイトを制作すると、画像やテキストなど、すべてのコンテンツが自動でデバイスに合わせたサイズに調整されるため、ユーザーにストレスを感じさせる心配がありません。
3:ブランドイメージに合った配色・表現にする
サイト内の配色や表現は、ブランドイメージに合わせることも重要です。
たとえば、和食器を扱うECサイトの配色が原色のピンクやブルーといった派手なカラーだったり、ポップなフォントでデザインされていたりすると、ブランドイメージを損ねてしまうでしょう。
ブランドイメージに合わない配色をすると、ユーザーの購買意欲を下げてしまうおそれもあるので、配色を決める際は、白をベースに1~2色ほどアクセントカラーを入れる程度に留めておきましょう。
ただし、色の組み合わせによっては見づらいデザインになってしまうこともありますので、「配色ツール」などを参考に、ブランドイメージに合った色を見つけてみてください。
4:ユーザーが直感的に購入までたどりつけるデザインにする
商品購入ページまで直感的にたどりつけないECサイトは、ユーザーが離れていきます。
また、サイトに訪れたユーザーを逃さないためにも、「購入する」「カートに入れる」などのボタンは大きく表示させなければなりません。
もちろんボタンを押したあとは、そのまま決済画面に移行できるようにする工夫も重要です。
なお、購入ボタンは商品ページを見ていくうちに見失うこともありますので、ページ下部に固定するプログラムを組むのもおすすめです。
5:ファーストビューとなるページに、ユーザーの目を引く情報を入れる
サイトに訪れたユーザーは、その続きを見るか見ないか3秒で判断するといわれています。
そのため、ファーストビュー(ユーザーが最初に訪れるページ)にあたるページには、途中で離脱しないよう、以下のような工夫をすることが大切です。
<目を引く情報の例>
メディアの掲載情報や販売実績
セール情報
商品やサービスの魅力が伝わる画像
商品やサービスの魅力が一言で伝わるキャッチコピー
6:ディテール画像・イメージ画像を使い分ける
売れるECサイトを作るためには、ディテール画像とイメージ画像を使い分けることも大切です。
【ディテール画像とイメージ画像の違い】
・商品の全体像を写している
・商品の大きさや質感がわかる
・購入前の不安感を払拭できる
ECサイトで商品を売る場合、イメージ画像のみだと実物の詳しい情報がわかりませんし、ディテール画像のみだと購入意欲が湧きにくいため、どちらか1つだけ掲載していては購入まで至らない可能性があります。
そのため、トップ画像にイメージ画像を載せる、商品を詳しく紹介するページにはディテール画像を追加掲載するなどの工夫が欠かせません。
このとき、実物とサイト掲載画像に大きなズレがあると評判が落ちてしまうおそれがあるため、ディテール画像に不要な加工を施すことは控えるようにしてください。
7:より多くの商品を見てもらうための動線を引く
売れるECサイトの場合、1つの商品を検索すると、ページ下部に関連商品や売れ筋商品、今月のランキング商品などが並ぶようデザインされています。
これは、最初にアクセスした商品が購入されなかった場合でも、サイト回遊率を高めることで、最終的に何らかの商品を購入してもらうための戦略です。
多くの商品を見てもらえれば、そのぶん売れる可能性もアップしますので、ECサイトを制作する際は、少ない動作で多くの商品を見てもらえる動線づくりを意識してデザインしましょう。
8:使用できる決済方法を前面に出す
ユーザーのストレスを軽くするために、使用できる決済方法はわかりやすく表示させましょう。
このとき、クレジットカードが使用できる場合は、対応する国際ブランドまで記載しておくと、よりユーザーに配慮したサイトづくりができているといえます。
【2023年最新】ECサイトのデザイントレンド
ECサイトのデザインにはトレンドがあり、2023年の最新トレンドデザインは以下の10種類です。
<2023年最新ECサイトのデザイントレンド>
3D(グラフィック・アニメーション)
「3D」(グラフィック・アニメーション)とは、画像を立体的に見せられるデザインです。
パソコンでは以前より3Dグラフィックや3Dアニメーションを表示できていましたが、昨今では「WebGL」という技術が登場したことにより、スマホやタブレットでも同様に表示できるようになりました。
動きのあるデザインはユーザーの目を引くだけでなく、サイト離脱率も低下させる効果がありますので、積極的に取り入れてみましょう。
パララックス・アニメーション
「パララックス・アニメーション」とは、ユーザーが画面をスクロールすると、画像が紙芝居のようにパラパラ変わったり、画像がふわっと表示されたりするデザインです。
パララックス・アニメーションは、主に海外のサイトで多く取り入れられています。
先進的なイメージをユーザーに感じてもらえるので、ワクワク感を与えたいときや、開発ストーリーなどを伝えたいときに活用してみてください。
ニューモーフィズム
「ニューモーフィズム」とは、平面に凹凸を作ることで、1枚の紙からすべての要素が作られているように見せる立体的なデザインです。
2020年ごろから登場した新しいデザインなので、先進的かつスマートな印象にしたいときにおすすめといえます。
アブストラクト・アート
「アブストラクト・アート」とは、線や形、色を巧みに組み合わせることにより、抽象的でクールな印象をかもし出せるデザインです。
色や線の細さを変えるだけで、ポップにもスタイリッシュにも見せられますから、カスタマイズ性は高いといえるでしょう。
サイトの背景が寂しいときや、もう少しサイトにアクセントを加えたい場合などに活用してみてください。
レトロモダン
「レトロモダン」とは、80~90年代を彷彿させるレトロデザインと、最新のデザインを掛け合わせた、新しい中にも懐かしい雰囲気を感じられるデザインです。
近年は、インスタントカメラやY2Kファッションなど80~90年代に流行したアイテムが再流行していますので、レトロモダンは若者向けのECサイトでも活用できるでしょう。
巨大タイポグラフィ
「巨大タイポグラフィ」とは、あえてサイズの大きいフォントを使い、サイトにインパクトを与えるデザインです。
ECサイトのトップページや見出しに活用すると、ユーザーに強い印象を与えることができます。
基本的に、巨大タイポグラフィはアルファベットを使用しますが、日本語を使用してもユニークな雰囲気に仕上がりますので、サイトデザインに合わせて使用するフォントを選んでみてください。
ミニマルデザイン
「ミニマルデザイン」とは、余計な画像やフォントをそぎ落とし、シンプルさを重視したデザインです。
余白を多めに使い、フォントの色使いを最小限に抑えることで、必要な情報をユーザーへ効率良く伝えられます。
ミニマルデザインはテキストがよく目立ちますので、使用するフォントはサイトの雰囲気を壊さないものを選んでください。
流体シェイプ
「流体シェイプ」とは、液体が垂れているような模様を曲線で描くデザインです。
流体シェイプは、背景やサイトの模様、仕切りと工夫のバリエーションが豊富です。
また、配色や配置方法によってはミステリアスにもキュートにもなるため、凡庸姓が高いデザインともいえます。
スプリットスクリーンレイアウト
「スプリットスクリーンレイアウト」とは、画面を左右に分割し、各画面に別の情報を映し出すデザインです。
絵本のように、片面は画像、片面はテキストと分けることで、ユーザーは情報を把握しやすいという利点があります。
また、スプリットスクリーンレイアウトは片面スクロールを設定することも可能なので、よりユーザーの印象に残るサイトを作りたい場合に適しているデザインといえるでしょう。
手書き風
「手書き風」とは、その名のとおり、手で描いたようなフォントやイラストを活用するデザインです。
手書き風のフォントやイラストは人の温かみを表現できるため、デジタルが持つクールな印象が強くなってしまう場合におすすめといえます。
また手書き風のデザインは、和食器など日本の商品を扱うECサイトに最適ですので、和の印象を強く出したいサイトを運営される際は、ぜひ活用してください。
ECサイトは自社でデザインできる?制作会社に依頼した方がいい?
ECサイトは自社でデザインすることも可能ですが、制作者が持つ知識や、求めるデザインの完成度によっては制作会社に依頼した方が良いケースもあり、状況に合わせて判断しなければなりません。
自社でデザインするために必要なスキル
自社でECサイトをデザインするためには、以下のようなスキル・能力を持つスタッフが必要です。
<自社でECサイトをデザインするために必要なもの>
サイトやカートシステムなどを構築するためのプログラミングスキル
デザインツールを操作するための知識
サイト全体の構成や配色などを整えるセンス
これらのスキルや能力を持っている人材を確保できるなら、自社でECサイトをデザインすることも可能です。
自社でECサイトをデザインした場合、以下のメリットと注意点がありますので、事前に確認しておきましょう。
<自社でECサイトをデザインするメリット>
制作費用を抑えられる
細かい部分までこだわって制作できる
トラブルが起きたときにすぐ対応できる
オリジナリティの高いECサイトを制作できる
<自社でECサイトをデザインするデメリット>
専門知識を持ち合わせた人材の確保が必要
セキュリティが弱い場合がある
完成まで時間がかかる
デメリットとして、「専門知識を持ち合わせた人材の確保が必要」「完成まで時間がかかる」の2点を挙げましたが、デザインテンプレートを活用すれば、初心者でも簡単にECサイトを制作できます。
そのため、上記2点をクリアするのが難しい場合は、後述する『ECサイトのテンプレートサイトおすすめ6選』でご紹介するデザインテンプレートの活用を検討してみてください。
制作会社に依頼した方が良いケース
次の条件に当てはまる場合は、ECサイトの制作を制作会社に依頼した方が無難です。
<制作会社にECサイトの制作を依頼した方が良いケース>
売れるECサイトを制作してほしい場合
商品開発や仕入れ先開拓など、別の業務に時間を割きたい場合
テンプレートを使わず、イメージに沿ったデザインでオリジナルのECサイトを制作してほしい場合
専門知識を持ち合わせた人材を確保できない場合
制作会社にECサイトの制作を依頼すると、以下のメリットと注意点があります。
<制作会社に依頼するメリット>
経験豊富な会社が、これまでの経験をもとに売れるECサイトを制作してくれる
専門知識を持ち合わせた人材がいなくても、売れるECサイトを保有できる
別の業務に時間を割くことができる
オリジナリティの高いECサイトを制作できる
<制作会社に依頼するデメリット>
高額な制作費用が発生する
制作会社と意見のすり合わせにズレが生じると、イメージ通りのサイトが完成しない
トラブルが起きたとき、すぐに対応してもらえない可能性がある
ECサイトの制作会社は、商品が売れるサイトデザインの知識・ノウハウを多数持っています。
自社で試行錯誤するよりも、依頼をしたデザインの方が利益を上げられる可能性が高いほか、サイトデザインの業務をする必要がなくなるため、ECサイトの運営業務がより効率良く進みます。
ECサイトのデザインを学べるギャラリーサイトおすすめ6選
自社でECサイトの制作を行おうと考えている人は、テンプレートを使うにしても、ある程度デザインを考えておかなければなりません。
しかし、これまでECサイトのデザインをしたことがない人にとって、一からデザインを考えるのは大変な苦労をともないます。
作業が進まずに悩んでいる方は、以下で紹介するギャラリーサイト(Webサイトのデザイン紹介サイト)を活用してみてください。
SANKOU!
「SANKOU!」は、Webデザインの参考となる国内サイトを数多く紹介しているギャラリーサイトです。
ECサイトはもちろん、ブランドサイトやキャンペーンサイトなど、さまざまな業種・テイストのサイトをカテゴリ分類して掲載しているので、効率良く参考にしたいサイトを探すことができます。
また、ハートボタンをタップすれば気になるサイトをお気に入りに保存できるので、あとから参考サイトをじっくり見返すことも可能です。