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【比較有り】代金引換とは?着払いとの違いや、各社の代引き手数料を解説

ネットショップで物を購入する際に、支払い方法で「代金引換(代引き)」という方法がありますが、代金引換の仕組みがどうなっているのかわからない方もいるのではないでしょうか。

代金引換は商品の代金と送料を配送時に支払う方法で、送料だけを支払う「着払い」とは異なります。

代金引換で生じる購入者と販売者におけるそれぞれのメリット・デメリットには、以下のようなものがあります。

今回は代金引換の仕組みやメリット・デメリットだけでなく、必要な手数料や導入手順まで徹底解説していきます。

ネットショップを利用する際には、代金引換が自分にとって最適な支払い手段かどうかを確認してみてください。

【大手3社の決済方法比較】

配達業者
決済方法

佐川急便
  • ・現金決済
  • ・デビットカード決済
  • ・クレジットカード決済

ヤマト運輸
  • ・現金決済
  • ・クレジットカード決済
  • ・電子マネー決済

日本郵便
  • ・現金決済

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更新:
2023年06月12日

COLUMN INDEX

代金引換とは?

代金引換とは

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ネットショップで商品を購入すると、当然代金の支払い義務が生じます。

支払い方法の中に「代金引換」という方法を目にしたことがあるでしょう。

代金引換とは、購入した商品の代金を配送に来た業者に渡し、その配送業者を通じてショップに支払う方法です。

その仕組みについて詳しく解説します。

代金引換の仕組み

代金引換では、ショップがまず代金引換の処理を行ってから商品を発送します。

商品を配送する業者が、購入者から商品代金を集金した後、決済代行会社を通してショップの口座に代金が振り込まれます。

この一連の流れによって、代金引換が完了するのです。

「代金引換」と「着払い」の違い

代金引換でやり取りされる金額は、商品の代金だけでなく送料や代引き手数料などネットショップで発生した代金の総額が対象です。

一方、着払いでやり取りされる金額は商品を発送する際の送料のみです。

コンビニ受け取りもできる場合がある

購入した商品を指定したコンビニに配送してもらい、コンビニのレジで代金を支払う方法もあります。

コンビニ受け取りにすると、自分の都合の良い時間に受け取りに行ける上に代金もコンビニのATMで引き出せるので、忙しい方に便利なサービスといえるでしょう。

代金引換を導入する手順

自分がショップを持ち、そこで代金引換を導入するにはどのような手続きが必要なのか解説します。

代金引換と言うと現金決済のイメージがありますが、クレジットカードや電子マネーを使った決済方法に対応した配送業者であれば、現金以外の決済方法も可能です。


<代金引換を導入するには>


それぞれの手順を詳しく見ていきましょう。

現金決済の場合

現金での支払いで代金引換を利用するには、以下の手順で申し込みましょう。

<現金決済での代金引換申し込み手順>

1.申し込み
申し込みはWebから行えます。

任意の配送業者の申し込みサイトへアクセスしましょう。

2.審査
申し込みが完了したら、審査が行われます。

申し込みの内容に不備などがあると、手続きに時間がかかる可能性があるので、申し込みを行う際は間違いや不足がないように注意しましょう。

3.契約書を確認し、決済担当者が押印する
審査が完了したら、契約書を交わします。

内容に間違いがなければ、決済担当者が押印して契約完了です。

4.利用開始
企業専用の送り状を使って利用を開始します。

申し込みから利用開始までの時間は、約1週間です。

クレジットカード決済・電子決済の場合

クレジットカードや電子マネーでの支払いで代金引換を利用するには、以下の手順で申し込みましょう。

<クレジットカード決済・電子決済での代金引換申し込み手順>

1.申し込み
申し込みはWebから行えます。

任意の配送業者の申し込みサイトへアクセスしましょう。

2.一次審査
一次審査には、「ネットショップサイトが閲覧可能か」「特定商取引法に基づく表記の掲載準備がされているか」「業法免許の準備ができているか」「薬品販売する場合は厚生労働省に届け出ているか」などのチェックポイントがあります。

基準を満たしていない場合は修正する必要があるので、速やかに対応しましょう。

3.契約に必要な書類を郵送
契約に必要な書類を配送業者へ郵送します。

その後、提出した書類をもとに決済機関での二次審査が行われるので、審査結果を待ちましょう。

4.審査結果と登録完了書を受領
決済機関での審査に通ると、審査結果と登録完了書が送付されます。

内容を確認して受領しましょう。

5.利用開始
登録完了書に利用開始日が記載されているので、記載されている内容にしたがって利用を開始します。

申し込みから利用開始までの時間は、クレジットカード決済の場合が約3週間で、電子決済の場合は約10日間です。

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代金引換のメリット・デメリット【購入者の場合】

まず代金引換によって購入者が得られるメリットとデメリットを解説します。


<代金引換に関するメリット・デメリット(購入者の場合)>


代引き引換のメリットとデメリットの両方を知っておくと、ネットショップなどで商品を購入する際に代引き引換を選ぶべきかどうかがわかるようになるでしょう。

メリット①:クレジットカードがなくても購入できる

近年、ネットショップではクレジットカード決済を利用する方が増えていますが、クレジットカードを持っていなければネットで買い物ができないわけではありません。

代金引換を利用すれば、クレジットカードを持っていない方や持っているけれどあまり使いたくない方でもネットショップで買い物できます。

メリット②:ネットショップでの情報入力が最小限で済む

たとえば、支払い方法をクレジットカード決済にするとカード情報をネットショップに登録しなければなりません。

このときセキュリティに万全を期しているとはいえ、情報漏洩リスクが懸念されます。

しかし、代金引換を利用すれば個人の大切な情報を入力する必要はないので、セキュリティ面で安心できるでしょう。

またコンビニ受け取りにすれば、住所の入力も不要なため、ネット上で個人情報を入力するのは極力避けたい方におすすめです。

メリット③:商品の到着を確認してから支払える

「クレジットカード払いや払込票などを利用して代金を前払いしたのに、商品が届かなかった」というケースも全くないわけではありません。

そうなってしまうと、支払った代金が無駄になってしまうだけではなく、楽しみにしていた商品が届かず、がっかりしてしまうでしょう。

商品が確実に自分の手元に届いた状態で代金を支払える代金引換であれば、支払い済みの商品が届かないトラブルを確実に回避できます。

デメリット①:代引き手数料が発生する

支払い方法に代金引換を選ぶには、代金や送料とは別に、代引き手数料を支払わなければなりません。

これは集金する宅配業者が受け取る手数料なので、クレジットカード決済など代金引換以外の支払い方法を選べば発生しません。

代引き手数料は、宅配業者や商品の大きさによって異なります。

代金引換を利用する際は、代引き手数料がいくら必要なのか確認しておきましょう。

デメリット②:配達時に在宅している必要がある

代金引換を利用する場合、商品配達時に業者へ代金を渡さなければなりません。

つまり、配達時には必ず在宅しておかなければならないのです。

配達業者は、支払いが済んでいない商品を置いていくわけにはいかないので、置き配(指定された場所に宅配物を置いてもらい、非対面で受け取れるサービス)や宅配ボックスは使用できません。

在宅していないと配達業者が再配達しなければならなくなるため、迷惑をかけないためには日時指定して、確実に受け取れるようにしましょう。

デメリット③:現金しか対応していない場合も多い

一部の配達業者では代金引換を利用した場合でもクレジットカード払いできるところもありますが、基本的に代金引換での支払いは現金で行います。

したがって、商品が届く日までに代金を手元に用意しておかなければなりません。

配達時に現金の持ち合わせがなく、クレジットカード払いに対応していない場合には、現金を用意して改めて再配達してもらうことになってしまいます。

このとき、商品の保管期間に気をつける必要があります。

配達業者ごとの保管期間をまとめましたので、ご覧ください。

【保管期間】

配達業者
保管期間
佐川急便
初回配達日を含む8日間(クール便は4日間)
ヤマト運輸
宅急便センターに到着した日を含む7日間(クール宅急便は3日間)
日本郵便
7日間

商品の保管期間は業者や商品によって異なるので、保管期間を確認して期間内に現金を用意して再配達を依頼しましょう。

もし保管期間を過ぎてしまうと、ショップに返送されてしまうので注意してください。

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代金引換のメリット・デメリット【販売者の場合】

次は販売者側に生じる代金引換のメリット・デメリットを解説します。


<代金引換に関するメリット・デメリット(販売者の場合)>


今後ネットショップなどで代金引換を導入しようと考えている方は、参考にしてください。

メリット①:販売機会の損失を防げる

「気に入った商品があって商品カートに入れたけれど、いざ購入画面になるとクレジットカードなどの情報入力が面倒になってしまい、結局買うのを止めてしまった」という経験はありませんか。

クレジットカードの情報を登録することに抵抗を感じたり、そもそもクレジットカードを持っていなかったりすると、せっかく商品を気に入ってもらえても購入まで至らない可能性があります。

代金引換は入力する情報量が少ないので、比較的手軽に購入手続きが完了します。

その結果幅広い年齢層に受け入れやすく、販売機会が広がるのです。

メリット②:確実に代金を回収できる

代金引換は、配達業者が商品と引き換えに集金するシステムです。

したがって、商品を届けたら必ず代金を回収できます。

後払いの場合、商品が届いても代金を納め忘れていたり、意図的に支払いを遅らせたりされる可能性があるため、代金引換のシステムはそういった点でも安心できるでしょう。

デメリット①:受け取り拒否をされるリスクがある

商品を注文しても、間違った商品を注文してしまったり注文後に要らなくなったりする場合があります。

商品をキャンセルできていれば問題ありませんが、キャンセル不可などの場合は購入者がキャンセルしたつもりでも手続きが完了できていません。

そういった事情のもとで商品が配送されると、受け取り拒否を行う購入者が現れるでしょう。

受け取り拒否されると、その商品は販売者へ返送されますが、そのときに発生した送料や手数料は販売者が負担しなければならないのです。

デメリット②:サービス料が発生する

購入者が支払い方法として代金引換を選択した場合には代引き手数料が発生しますが、同時に販売者側にも代金引換に必要なサービス料が請求されます。

利益を上げるためにできるだけ販売コストは下げたいと考えているショップにとっては、サービス料の存在は痛手になる可能性があります。

デメリット③:高額商品には適用できない

代金引換で取り扱える金額の上限を超える高額商品には適用できません。

上限金額は、配送業者によって異なるので、利用する前に確認しておくことをおすすめします。

【配達業者別 代金引換で取り扱える金額の条件】

配達業者
上限金額
佐川急便
500万円
ヤマト運輸
30万円
日本郵便
200万円

高額な商品を取り扱っているショップでは、代金引換が利用できない可能性があるので注意しましょう。

大手各社の代引き手数料・決済方法を比較!

配達業者によって異なる代引き手数料や決済方法を大手3社で比較しました。

【大手3社の代引き手数料比較】

代引き金額
代引き手数料
佐川急便
ヤマト運輸
日本郵便
~1万円
330円
330円
265円
取り扱いは200万円まで
~3万円
440円
440円
265円
取り扱いは200万円まで
~10万円
660円
660円
265円
取り扱いは200万円まで
~30万円
1,100円
1,100円
265円
取り扱いは200万円まで
~50万円
2,200円
取り扱い不可
265円
取り扱いは200万円まで
~60万円
6,600円
取り扱い不可
265円
取り扱いは200万円まで
60万円~
10万円増すごとに
+1,100円
取り扱い不可
265円
取り扱いは200万円まで

※表示はすべて税込み

佐川急便とヤマト運輸は代引き金額が基準を超えるごとに手数料が上がっていきますが、日本郵便は一律265円です。

続いて、決済方法を比較してみましょう。

【大手3社の決済方法比較】

配達業者
決済方法
佐川急便
  • ・現金決済
  • ・デビットカード決済
  • ・クレジットカード決済
ヤマト運輸
  • ・現金決済
  • ・クレジットカード決済
  • ・電子マネー決済
日本郵便
  • ・現金決済

佐川急便とヤマト運輸は、現金以外の決済方法にも対応しています。

しかし日本郵便では、現金決済しか対応していません。

このように配送業者にはそれぞれ特徴があるので、どんな商品を取り扱っているのかなどを考慮して、自分のショップにはどの配送業者がベストなのか選びましょう。

代金引換に関するよくある質問

手軽さやセキュリティ面で幅広い層の方に利用されている代金引換ですが、多くの方に知っておいてほしい情報を「よくある質問」としてまとめましたのでご覧ください。


<代金引換に関するよくある質問>


代金引換とはどんな支払い方法?

購入した商品が手元に届いたときに、商品と引き換えに配達業者へ代金を渡します。

配達業者は、集金した代金を決済代行会社経由で販売者の口座に振り込みます。

代金引換の仕組みについて、もっと詳しく知りたい方は【代金引換とは?】をチェックしてください。

代金引換と着払いの違いは?

商品受取時に購入者が配達員にお金を渡す点では同じですが、代金引換と着払いとでは渡すお金の内訳が違います。

ネットショップで発生した総額を支払う代金引換に対して、着払いでは配送にかかる送料のみを支払います。

代金引換と着払いの違いについて、もっと詳しく知りたい方は【「代金引換」と「着払い」の違い】をチェックしてください。

代金引換のメリットは?

代金引換を利用するメリットは、購入者側と販売者側の両方にあります。

代金引換のメリットについて、もっと詳しく知りたい方は【代金引換のメリット・デメリット【購入者の場合】】と【代金引換のメリット・デメリット【販売者の場合】】をチェックしてください。

代金引換のデメリットは?

また代金引換を利用する場合もデメリットも同様です。

支払い方法を代金引換にすることで生じるデメリットについて、もっと詳しく知りたい方は【代金引換のメリット・デメリット【購入者の場合】】と【代金引換のメリット・デメリット【販売者の場合】】をチェックしてください。

まとめ

ネットショップにおけるサービスの充実や生活環境の変化などから、インターネットを使って買い物をする機会が増えた方も多いでしょう。

自分用のお取り寄せや生活に必要な消耗品など、ネットショップで購入できる商品の幅も大きく広がりました。

支払い方法に代金引換を選ぶと、クレジットカードを持っていなくても手軽に商品を購入できますが、商品到着時に必ず在宅しておく必要があるといった注意点もあります。

購入者は自分の生活に合った支払い方法を選びましょう。

また販売者も自分のショップに合った支払い方法を選択し、うまくネットショップを活用していきましょう。

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この記事の監修・著者情報

  • マイナビD2C 佐藤

    約10年ほどメンズ・キッズのアパレルSPA~小売の販売~MD及びバイイングを従事。その後、フリーランスでWebマーケティング、EC運営、メディア運営や事業企画を経験した後、BtoBマーケティング支援企業に入社。クライアントのEC、サービスのSNSやSEOなどを提案し運用改善する。2022年11月より現職。

  • マイナビD2C 橋元

    2007年マイナビ入社。マイナビウーマンで副編集長を経験し、2018年よりkurassoのメディアに携わる。2019年よりkurassoでECサイトを立上げ、1年目で1.5億の売上を出すECサイトに成長させた。現在はkurassoの事業責任者を務めている。

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