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家具のD2Cを成功させる方法とは?成功の秘訣と事例を解説

更新:
2023年12月28日

COLUMN INDEX

「家具は実際に見て、体感して購入するイメージがあるのでD2Cには不向きでは…」

と感じているD2C担当者もいるのではないでしょうか。

確かに、家具は長く使うものなので、これまでは使用感を確認した上で購入するのが一般的でした。しかし、家具はD2Cに適した商品のひとつであり、実際に家具のD2Cブランドを成功させている企業も少なくありません。

アプローチや手法を工夫することで、商品のファンを増やし、売上につなげられます。本記事では家具がD2Cに適している理由や、実際に家具のD2Cを成功させているブランドの成功事例などをご紹介します。

家具がD2Cに適している3つの理由

家具がD2Cに適している理由は、主に以下の3つです。



それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。

1.企業理念やものづくりへの思いをダイレクトに伝えられる

D2Cは、変わりつつあるユーザーの消費に対する価値観にマッチした商品の販売を実現する手法です。ユーザーの考えは、これまでの「安ければいい」という考えから、「価格が多少上がってもよい商品を買いたい」「自分が納得できる商品を買いたい」という考えに変わってきています。

家具は高価なものであることに加え、製造者がこだわりや思いを込めて作っている商品です。その思いをSNSなどを用いて企業理念やものづくりへの思いをダイレクトに伝えられる家具は、D2C向けの商品だといえます。

2.コストを抑えて高品質な家具を製作できる

家具の製造者が、卸問屋や小売店などの中間業者を通さずに直接ユーザーに販売できれば、確実にコスト削減につながります。浮いたコストを商品開発や材料に費やせるため、より高品質な家具の製作が可能です。

より良質な商品を提供したい製造者は、D2Cを展開することでその希望を実現できます。

3.幅広い販売方法を活用できる

D2Cでは、店舗を運営することももちろん可能です。さらに、ECサイトを構築してインターネット通販で家具を販売する、ポップアップストアを展開して期間限定の対面販売を行うなど、幅広い販売方法を活用できます。

また、ARなどを使用した展示会として、実際に自社の家具を用いたレイアウトの紹介なども可能です。レイアウトのアドバイスは小売店でも可能な場合がありますが、製造者が思いを込めて作った家具は、製造者ならではの提案だからこそ、より素敵にインテリアを彩れます。

このように、さまざまな手法を用いることができるのはD2Cならではの特徴であり、家具の販売に適しているといえます。

家具のD2Cでは売らない店舗が増えている

D2Cの普及に伴い、近年は「売らない店舗」を展開する企業やブランドが増えてきています。ショールーム的な店舗を構え、ユーザーはそこへ足を運んで商品を選び、実際の購入はECサイトで行うという流れです。

小売店で「売らない店舗」を展開しているところも多いですが、D2Cでも展開しているところがあります。

「売らない店舗」のメリットには、第一に在庫を用意する必要がないため、出店のハードルが低いことが挙げられます。ECサイト限定よりも店舗を構えることでユーザーとのコミュニケーションが取りやすいこともメリットの1つです。

そのほか、販売ノルマがなくなるため、スタッフが商品の魅力を伝えることに専念できるなどのメリットもあります。家具の場合、店頭で購入する際に送料が高くなるなどのリスクがあるため「売らない店舗」はD2Cを含めて家具販売に適した運用だといえるでしょう。

家具のD2Cを成功させる10個のポイント

家具のD2Cを成功させるポイントとして、以下の10項目について詳しく解説します。



1.SNSをより幅広く活用する

家具のD2CでSNSを運用する際には、商品の紹介や企業理念、ブランドコンセプトの解説など、さまざまな投稿をすると思われます。自社アカウントから発信するだけでなく、自社製品を購入したSNSユーザーからの口コミ投稿を求めるなど、より幅広いSNSの活用が有効です。

口コミ投稿をしてくれたユーザーには特典を設けるなどのイベントを開催することで、ブランドの注目度を高められることに加え、効率的にユーザーの投稿を呼びかけられます。

2.SEO対策を徹底する

インターネット通販を運用する上で、SEO対策は欠かせません。SEO対策とは、検索サイトでより上位表示を目指すために自社ホームページやECサイトの運用を工夫することを指します。

有効とされるSEO対策は日々変化があるため、プロの力を借りるのが得策です。特にECサイトでは競合他社と差をつけるためにも、徹底したSEO対策が求められます。

3.広告の掲載と運用を行う

インターネット広告の掲載と運用も、家具のD2Cを成功させる上で重要なポイントです。インターネット広告はさまざまな媒体で対応しています。

SNSや検索サイト、ポータルサイトなど、自社ブランドに適した媒体に広告を表示させることでサイトへのアクセスや売上アップが期待できます。

4.クオリティの高い商品を製作する

D2Cに注目しているユーザーは、商品自体の品質や開発ヒストリーなど、商品がもつ魅力に惹かれて購入を検討します。卸問屋や小売店などの中間業者を入れないことで、削減したコストを商品に反映させているのは、競合他社も同様です。

近年のユーザーは、インターネットの普及によりしっかり情報収集した上で商品の購入を検討しています。クオリティの高い商品を製作することは、D2Cを成功させる上での基本です。

5.口コミは低評価も掲載する

ユーザーがインターネットで商品選びをする上で、口コミは必ずといってよいほどチェックしています。

また、ユーザーは「正しい情報」を求めているため、良い口コミばかりの企業や商品には、疑惑を抱いてしまう可能性も否定できません。低評価の口コミもそのまま掲載することで、企業やブランド、商品の信頼度が高まり、イメージアップにつながります。

6.商品の情報を細かく掲載する

家具は自宅など決められたスペースとインテリアに設置するため、ユーザーはより細かい商品情報を求めています。

サイズや素材はもちろんですが、家具の雰囲気や重さ、送料などをできるだけ細かい商品情報を掲載することが望ましいと言えるでしょう。

7.設置した状態を見られるようにする

インターネットでの家具選びのリスクを回避するには、ユーザーが設置したときの状態をイメージしやすくすることがポイントです。

Web展示会システムなどを用いて、実際に設置した状態を見られるようにすることで、ユーザーがイメージしやすくなり、購入のリスクを回避できます。SNSに実際の商品を設置した画像を掲載するのも有効です。

8.プラスアルファのサービスを提供する

家具の販売だけでなく、手持ちの家具と合わせたインテリアコーディネートの提案など、プラスアルファのサービスで競合他社と差別化するのもひとつの方法です。

商品を購入したユーザーには、処分を希望している既存家具の処分を安価で引き受けるなど、他社が提供していないプラスアルファのサービスを探してみましょう。

9.成功しているブランドの戦略を参考にする

家具に限らずですが、実際にD2Cで成功している企業やブランドの戦略を参考にすることも有効です。しかし、各々のブランドで独自の商品を展開しているため、まったく同じことをして成功できるとは限りません。

成功事例を自社に置き換え、「このブランドの成功の秘訣はこれだった、自社ではこうしてみよう」といった参考の仕方で、画期的なアイディアが生まれる可能性があります。

10.ARを活用する

D2Cで成功している家具ブランドの中には、ARを用いて「試し置き」ができる機能を用意しています。スマホからでも簡単に操作でき、アプリなどのインストールも不要なので手軽に実際の配置をシミュレーションできる点がポイントです。

ARの商品画像と設置予定の部屋を組み合わせることで、実際に試し置きと近い形でレイアウトを確認できます。

家具分野でのD2C成功事例3選

家具のD2Cを成功へ導くポイントを押さえたところで、実際に家具分野でのD2C事業に成功している企業の成功事例を3つご紹介します。



1.LOWYA

引用:LOWYA

2004年に創業した「LOWYA」は、D2Cの家具ブランドとして広く知られています。ファッション性の高い高クオリティな商品を、多数販売している家具ブランドです。LOWYAで取り扱っている製品は、「顧客目線」を徹底的に追求しています。どのようなインテリアにもしっくりくるデザインの家具、動線を考慮した機能的な家具を、求めやすい価格で提供している点が大きなポイントです。

また、当初はECモールだった販売方法を、試行錯誤の末にECサイトへと再構築しています。このタイミングでブランディングの再構築や運用飲み直しを徹底的に行い、時間をかけて売上アップを実現させました。その中で重要だったのは、やはり「販売に重きを置くのではなく、体験を重視すること」だったと執行役員マーケティング統括部長の京谷謙吾氏は語っています。

2.KANADEMONO

引用:KANADEMONO

KANADEMONOでは、「今のライフスタイルをもう一歩、創造的にしたい」と思う人たちに向けて、日々の感性を整える無垢の素材感を大切にした家具を自社ECサイトで販売しています。自社ECサイトにさまざまな機能を取り入れてユーザーが実店舗で買い物しているような体験ができるサイトを展開している点が特徴です。

自宅にマッチするテーブルはどんなタイプかを診断できるツールや、豊富な自社製品のインテリア事例など、さまざまなコンテンツを用いて家具を選べるECサイトとなっています。また、「◯円以上」ではなく、全品送料無料にしている点も、インターネット通販を利用するユーザーの購入リスクを回避している点も、安定した売上を確保しているポイントといえるでしょう。

3.MANUALgraph

引用:MANUALgraph

MANUALgraphは、国産ブランドのソファを専門に取り扱っているD2C家具ブランドです。創業当初から店舗とECサイト両方での運営を行っていましたが、新型コロナウイルスの影響でECサイトの運用に力を入れるようになりました。当初Wordpressで構築したECサイトは、商品の入れ替えを行うたびに業者へ作業を依頼しなければならず、都度費用が発生するというリスクがあったそうです。

そこでショッピングモールに出店した後、現在は自社ECサイトを運営しています。同時期に代表自らがSNSを積極的に取り組みはじめ、SNSの活動がビジネス系メディアに取り上げられるようになりました。並行してSNS経由で情報交換できる人と知り合えたことなど、さまざまな要素が重なりながらブランドの認知度を高め、成功につながったと考えているそうです。

Webマーケティングを駆使して家具のD2Cを成功させましょう!

D2Cを展開しているどの家具ブランドも、確固とした理念をもち、クオリティの高い商品を提供していることがうかがい知れます。自社の理念を伝えやすく、D2C展開によるコスト削減のメリットが大きい家具は、D2Cに適した商品だといえます。ぜひ本記事の内容を参考に、家具ブランドのD2Cを成功させましょう。

家具のD2Cを展開する上で、ユーザーが商品を理解しやすく、扱いやすいECサイトを構築することは不可欠です。特に商品のイメージや、商品情報を求められる家具は、より高機能なECサイトであることが求められます。顧客が使いやすく、売上アップに直結するECサイトを構築するにはプロのサポートが欠かせません。

「マイナビD2C」では、数多くのECサイト構築を手掛けた実績とノウハウを駆使して、家具の売上アップにつながるECサイトを構築します。ブランドや商品の魅力を全面に出し、使い勝手のよいECサイトをご提案いたしますので、ぜひお気軽にお声がけください。以下のページより資料の無料ダウンロードが可能です。こちらもぜひ参考にしてください。

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