ECサイト構築
Shopifyの使い方マニュアル!料金やECサイト開設手順を紹介
「Shopifyでストアを構築する手順を知りたい!」「Shopifyの機能や料金は?どのプランがおすすめ?」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。
Shopify(ショッピファイ)はカナダ発のECプラットフォームサービスで、世界175ヶ国以上で利用されています。ECサイトの運営が初めての方でも簡単に開設できるうえ、オリジナリティ溢れるストアへのカスタマイズもできます。
今回は、Shopifyの機能や料金プランといった基本情報から、具体的なストア構築手順に至るまで解説していきます。紹介する手順で構築していけば、商品登録から決済方法の設定、アプリのインストールまで行えます。
ShopifyでECサイト運営を始めたいと考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
- 更新:
- 2023年06月12日
COLUMN INDEX
Shopify(ショッピファイ)とは
Shopify(ショッピファイ)は、誰でも簡単に本格的なECサイトを開設できるECプラットフォームサービスです。他のサービスと比較しても低コストで導入でき、決済手数料も非常に低い点が魅力です。
世界175ヶ国100万ショップ以上が導入しており、日本では2017年にローカライズされ、さまざまな企業がShopifyでのECサイト運営を行っています。
通常ECサイトを開設するには、自社でサーバーを用意して、ECパッケージを導入する必要がありますが、Shopifyを活用すればこれらの必要はありません。また、多言語・多通貨・海外配送にも対応しているので、越境ECサイトを構築することも可能です。
Shopify(ショッピファイ)の料金プラン
Shopify(ショッピファイ)には5種類の料金プランがあり、プランによって利用できる機能や決済手数料が異なります。
クレジットカード
手数料
クレジットカード
手数料
※クレジットカード手数料は、Shopifyペイメント利用時の金額
それぞれ決済手数料と登録できるアカウント数が異なります。基本的には、売上規模に応じて利用する料金プランを決めるといいでしょう。
【料金プランを決める目安】
試しに始めたい人向け
他にも、プランによってレポート作成の有無や機能といった点での違いがあります。
Shopify(ショッピファイ)の主な機能と特徴
Shopify(ショッピファイ)の主な機能と特徴は以下のとおりです。
他のECサービスにはないさまざまな機能や特徴があるので、それぞれ詳しく解説していきます。
最先端のシステム
Shopifyは利用者に対して常に最先端のシステムを提供しており、さまざまな最新機能を使うことができます。新しい決済手段や豊富なデザインテーマ、世界中で開発されている専用アプリなど、Shopifyでしか利用できない便利なシステムが豊富にあります。
利用料が比較的安め
先述したとおり、Shopifyの料金プランは、ストアを構築できるベーシックプランで月額29ドルと安く設定されています。上位プランほど決済手数料がお得になるシステムなので、売り上げが増えるにつれてアップグレードをおすすめします。
また、決済手数料は「Shopify ペイメント」を利用した場合、他の決済方法と比べて安く、販売手数料を無料にできます。
国内にはShopifyのようなECプラットフォームサービスがありますが、初期費用や構築費用がかかってしまうことが多く、Shopifyほど高機能なシステムを格安で利用できるサービスは少ないです。
越境ECサイトへ対応
Shopifyは世界中で利用されているサービスです。海外の多くの国の決済方法や言語に対応しているので、越境ECサイトも問題なく構築できます。日本であまり使用されていない決済方法にも対応しており、ストアの翻訳アプリや各国の税率にも柔軟に対応できますよ。
Shopifyは、日本から海外へ向けた販売を考えている人に必要な機能が揃っているといえますね。
SNSやECモールとも連携できる
ストアを構築してから最初の関門になるのが「集客」です。せっかく良いデザインのストアを構築できたとしても、集客できなければ決して商品が売れることはありません。
その点、ShopifyであればFacebookやInstagramなどのSNSとも連携できるので、認知度が低いブランドでもユーザーの目に留まりやすく、集客もしやすいといえます。とくにInstagramと連携しておけば、集客だけでなく数ステップでそのままショッピングカートへの誘導もできます。
他にも、楽天市場やAmazonなどのECモールとも連携しています。他のECサービスでSNSと連携するには、APIを取得して独自でシステムを開発しなければならなかったり、非常に手間がかかったりすることを考えると、マルチに連携できるShopifyは集客に繋がりやすいサービスといえます。
売上向上に繋がるマーケティング機能
Shopifyでは、数千種類の専用アプリが自由にインストールできるうえ、アプリストアでは売り上げを向上するためのマーケティング機能が豊富に公開されています。ポイント機能や会員制機能、クーポン機能や定期購買システム、メールマーケティングなどさまざまな機能を、各社の販売戦略に応じて追加できますよ。
無料から有料まで様々なアプリがあり、有料でも無料トライアルから試せるものが多いです。
顧客情報の管理が簡単
Shopifyでは、管理画面で顧客情報を簡単に管理でき、顧客一人ひとりにタグを付けられます。タグを付けることで個別にメールマーケティングを行えたり、クーポンを配布できるので、売上に繋げられます。
さらに顧客管理を行って顧客生涯価値(=LTV)を最大化することができるので、ストアのお得意様になってもらえるような施策を組むことも可能です。
セキュリティ面も安心
Shopifyでは、PCI DSSレベル1を取得しています。PCI DSSとは、顧客のクレジットカード情報を安全に扱うためのセキュリティ基準のことです。
Shopifyが満たしている項目としては、以下のとおりです。
安全なネットワークの構築と維持
脆弱性管理プログラムの維持
定期的なネットワークの監視・テスト
カード保持者のデータ保護
強固なアクセス制御対策
情報セキュリティポリシーの維持
他にも2段階認証の設定や、SSL証明書の利用が無料と、ECサイト運営者にとって安心な機能が揃っています。
Shopify(ショッピファイ)でのサイト開設手順を紹介
Shopify(ショッピファイ)でECサイトを開設する手順としては、以下のとおりです。
1.初期設定を行う
まずは、Shopifyにアクセスして、登録を行います。メールアドレスを入力して「ショップを開設する」をクリックします。続いてストア名や事業の所在地、ShopifyIDを設定すれば登録完了です。
初期状態では料金プラン未設定の状態になっており、3日間無料体験として利用できます。3日以内に料金プランを設定しない場合は、ストアを利用できなくなるので注意しましょう。
2.商品情報を追加
ストアを開設しただけでは、商品が何も登録されていない状態です。販売する商品情報を追加していきましょう。
管理画面左側の「商品管理」を選択して「商品を追加する」をクリックします。商品の追加ページでは、次の情報を設定できます。
タイトル
説明
画像
価格
在庫
配送
バリエーション
商品のステータス
分類
商品タイプ
コレクション
タグ
初めての人でも、項目を一つずつ埋めていくだけで商品ページを簡単に作ることができます。
また、商品の説明欄では文字の装飾やリンクの挿入などを行えます。色やサイズなど複数種類がある商品は、バリエーション項目から簡単に設定でき、新たに商品ページをイチから作る必要はありません。
商品画像は複数枚設定できます。全て設定できたら画面下の「商品を保存する」をクリックします。この方法で販売する商品を追加していきましょう。追加した商品は「商品管理」の「すべての商品」からいつでも情報を編集できます。
3.決済方法の設定
次に、ユーザーが利用できる決済方法を設定します。顧客が使用するであろう方法や決済手数料の安い方法を導入して、ユーザーが増えるようなストアを構築していきましょう。
管理画面左下の「設定」から「決済」をクリックして、導入したい決済方法の設定を行います。Shopifyで利用できる決済方法は非常に多く、以下のとおりです。
Shopify ペイメント
Apple Pay
Google Pay
Shop Pay
Amazon Pay
KOMOJU
携帯キャリア決済
Paidy
GMOイプシロン
SBペイメントサービス
2Checkout
CyberSource
BitPay
この中で、絶対に導入すべき決済方法は「Shopify ペイメント」です。Shopify ペイメントは、Shopifyが公式で提供している決済手段で、導入するだけで各種クレジットカードでの支払いに対応できます。
また、Shopifyペイメントを利用すれば、クレジットカードの決済手数料以外はかかりません。Shopifyペイメント以外では通常、販売手数料がかかるので、これがないのはコスト削減できますよね。銀行口座の登録などアカウントの設定を完了している方であれば、審査なしで簡単に導入できます。
4.配送方法の設定
次に、配送方法を設定します。管理画面左下の「設定」から「配送と配達」をクリックして、各項目を設定していきます。
配送と配達の項目では、送料や発送元の住所を変更できます。配送項目の「送料を管理する」をクリックすると、配送エリアを指定して、送料の細かい設定を行えます。
5.各種ページの作成
次にネットショップに最低限必要なページを作成します。商品ページ以外にも、お問い合わせページや、日本国内の販売予定であれば特定商取引法に基づく表記ページが必要です。
画面左側の「オンラインストア」を選択して「ページ」→「ページを追加」をクリックします。たとえば、お問い合わせページについては、ページ追加画面の「テンプレート」から簡単に作れますよ。
特定商取引法に基づく表記のページについては、ページ追加画面のほかに、「設定」→「法務関連」からも作成できます。
6.デザインテーマの設定
次に、デザインテーマの設定です。テーマはストアを開設してすぐに設定できますが、商品ページや必要なページを作成してからの方がデザインをイメージしやすいので、後で行うことをおすすめします。
Shopifyでは、公式のテーマストアに無料から有料のテーマが公開されています。管理画面の左側の「オンラインストア」を選択して「テーマ」をクリックします。
テーマ画面下に無料テーマと有料のShopifyテーマストアが表示されるので、適用したいテーマを探します。そして、適用したテーマは「現在のテーマ」から「カスタマイズ」を選択すれば自由に応用もできますよ。
管理画面左側の項目から変更したいセクションを選択して、自由に変えられます。HTMLやCSSの知識がある方は、オリジナリティの高いテーマを作ることも可能です。
7.アプリをインストール
最後に、ストアの機能をカスタマイズするために、Shopifyアプリをインストールしましょう。
管理画面左側から「アプリ管理」を選択し「ストアをカスタマイズ」をクリックします。Shopifyのアプリストアが立ち上がるので、必要なアプリをインストールしていきます。
アプリストアには無料から有料までさまざまなアプリが数千種類公開されています。ストアを開設してまずインストールしておきたいおすすめアプリとしては、以下が挙げられますよ。
【Shopifyのおすすめアプリ】
・SEO manager
・SEO Site Audit, fix SEO issues
・Facebook channel
・Point of sale
・Product Reviews
・Order Printer
・Swell Loyalty&Rewards
・ Privy Pop Ups,Email&SMS
・PageFly
・Bold Subscriptions
・Pre Order Manager
・Tidio Live Chat
・Improved Contact Form
有料アプリでも無料トライアルを設けていたり、最低限の機能なら無料で利用できるものもあるので、ぜひインストールしてみてください。
まとめ
今回は、Shopify(ショッピファイ)構築マニュアルとして、基本的な特徴からストア開設手順を開設しました。
Shopifyは世界中で利用されているECサービスで、豊富な決済手段を導入できるうえ、見やすく使いやすい画面操作で誰でも高クオリティなストア構築ができます。今回解説した手順でストア構築を行えば、オリジナルテーマを適用させて、便利なアプリをインストールしたストアを作ることが可能です。
しかし、Shopifyで売り上げを上げていくには、ストアを作るだけでは十分ではなく、集客対策やターゲットに合わせた販売戦略をする必要があります。そのためには、専門的なノウハウや業界知識は必須といえるでしょう。
マイナビD2Cでは、メディアの運営経験を基にShopifyに関しても幅広い知識を有しています。Shopifyでのサイト運営のコンサルティングも行っているので、集客が伸びずお困りの方、よりユーザーに合った販売戦略を行いたい方はぜひ一度お問い合わせください。
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