ECサイト構築
フルスクラッチとは?メリット・デメリットや他の構築方法との違いを徹底解説!
ECサイトを構築する際、「フルスクラッチ」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
フルスクラッチとはECサイトを構築する手法のひとつで、既存のプログラムなどを使わず一からECサイトを設計する手法のことをいいます。
このようにフルスクラッチは自由度の高いECサイト構築が可能になる反面、費用や時間・人材などの潤沢なリソースが必要になるという注意点もあります。
本記事ではフルスクラッチのメリット、事前に知っておきたい注意点を分かりやすく解説します。
・迅速なPDCAを行える
・スピーディーな構築が可能
・一から構築する必要がない
・一から構築する必要がない
・クラウドのため常に最新の状態を保てる
・サーバー等の設備が不要
・専門的な技術力があれば自由なカスタマイズが可能
・費用が抑えられる
・専門知識やスキルを持った人材が必要
・サーバー等の用意が必要
- 更新:
- 2023年06月12日
COLUMN INDEX
- フルスクラッチとは?
- フルスクラッチは古い手法?他の構築方法も検討した方がいい理由
- フルスクラッチでECサイトを構築する4つのメリット
- 自由な設計が可能
- 運用や機能追加に柔軟な対応ができる
- 内製化により迅速なECサイト改善を行える
- ECサイトの拡張性が高くなる
- フルスクラッチでECサイトを構築する際の7つの注意点
- 構築と運用に膨大なコストがかかる
- 構築に時間がかかる
- システムがブラックボックス化する可能性がある
- 専門知識やスキルを有する人材が必要
- システムが古くなってしまう
- ECサイトの継続的な改善が必要になる
- 外部に委託した場合は変更が困難
- フルスクラッチ開発を依頼する場合にチェックしたいポイント
- 独自のシステムを構築できる専門性があるか
- 開発実績をチェックする
- 開発スピードや他システムとの連携など重視したいポイントを満たせるかチェックする
- サポート体制をチェックする
- フルスクラッチがおすすめな企業とは?
- 開発資金や時間に余裕がある
- 専門知識やスキルのある人材が揃っている
- 独自のシステムを構築する必要がある
- 迅速なECサイト改善でマーケティング効果を最大化したい
- フルスクラッチだけじゃない!ECサイトを構築する5つの方法
- フルスクラッチ
- ASP
- ECパッケージ
- クラウドEC
- オープンソース
- フルスクラッチ開発が不安ならECパッケージの検討がおすすめ
- フルスクラッチについてよくある質問
- フルスクラッチとは?
- フルスクラッチのメリットは?
- フルスクラッチの注意点は?
- フルスクラッチはどんな企業におすすめ?
- フルスクラッチと他のECサイト構築方法は何が違う?
- まとめ
フルスクラッチとは?
「フルスクラッチ」とはECサイトを構築する手法のひとつで、一からECサイトを構築する方法のことをいいます。
ASPやパッケージといった、既にシステムが構築されているサービスを利用してECサイトを作るのではなく、すべて自社で構築するため構築に多額の費用と時間、社内での高いスキルを持った人材が必要となる手法です。
またECサイトには「モール型ECサイト」と「自社型ECサイト」の2種類がありますが、フルスクラッチは自社型ECサイトに分類されます。
モール型ECサイトと自社型ECサイトの大まかな違いは以下のとおり。
フルスクラッチはすべて自社でECサイトを構築していく手法のため、自由度の高い設計やカスタマイズが思い通りに行えるなどメリットがありますが、費用や時間といったリソースが必要になるため、中規模〜大規模なECサイトを構築するのに適した方法といえるでしょう。
しかし昨今ではフルスクラッチではなく、他の構築方法で作成されたECサイトも多くみられます。
なぜ自由度の高い構築方法であるフルスクラッチではなく、他の構築方法が広がっているのか、次の項目でみていきましょう。
フルスクラッチは古い手法?他の構築方法も検討した方がいい理由
フルスクラッチは自由な設計や迅速な改善が可能といった点で、思い通りのECサイトを作るためには検討すべき手法でしょう。
しかし、フルスクラッチでは構築と保守運営に必要なコストが膨大であることや、開発に1年以上の時間がかかるなどのデメリットがあります。
一方で昨今ではECパッケージやASPといった構築方法が広まってきましたが、利用できる機能が広がりをみせ、ある程度のシステムや機能はECパッケージやASPで実現可能であるのが現状です。
ECサイト構築に必要な機能をパッケージでまかなえる場合が多くなり、さらにコストの安さや開発の速さといったメリットがECパッケージやASPにはあるため、費用対効果を考慮してもフルスクラッチを選択するにはメリットが少ないです。
詳しいECサイト構築の方法については以下の項目で解説しているので、自社が希望するECサイトではどの構築方法が適しているのかチェックしてみてくださいね。
【ECサイトを構築する5つの方法】
フルスクラッチでECサイトを構築する4つのメリット
ECサイトの構築にフルスクラッチを検討する場合、どのようなメリットがあるか把握していないと検討することもできません。
フルスクラッチには以下のメリットがあるため、重視したいポイントがあれば検討してみましょう。
【フルスクラッチでECサイトを構築する4つのメリット】
それではメリットをひとつずつ解説していきますね。
自由な設計が可能
フルスクラッチでは自社ですべてシステム構築を行うため、自社の希望にそったECサイトの設計が可能です。
ECパッケージやASPでは実装できない、独自のシステムを構築したい場合でも対応できるため、既存のシステムにとらわれずにECサイトを構築したい場合にはフルスクラッチは適しています。
またデザインに関しても自由な設計が可能なため、自社のブランドイメージを反映したデザインや、ユーザーの導線を考えたECサイト構築などが実装可能です。
自由な設計が可能ということは、自社独自のECサイトが構築できるということになるため、より他社との差別化を図りたい場合にも最適といえるでしょう。
運用や機能追加に柔軟な対応ができる
フルスクラッチでのECサイト構築はECパッケージやASPでの構築と違い、運用開始後に機能を追加したい、デザインを変更したいとなった場合に、柔軟にカスタマイズが行える点がメリットです。
もちろんECサイトを構築し運用が始まってからも変更が可能で、運用中にトラブルが発生した場合でも社内で緊急対応ができるためスピーディな運営ができます。
運用開始後にユーザーの要望や行動分析によって機能の追加が必要と判断した場合、ECパッケージやASPを利用している場合には機能追加が困難な場合もありますが、フルスクラッチであれば自社でシステム設計を行なっているため制約なく柔軟な対応が可能です。
また、システムのアップデートやセキュリティ対策でのカスタマイズも都度外部に依頼せず、自社で迅速に行える点もメリットです。
内製化により迅速なECサイト改善を行える
フルスクラッチの大きなメリットとして、PDCAを迅速に行える点があげられます。
マーケティング施策を迅速に実行したい場合、フルスクラッチだと自社で構築しているため、仕様をまとめて外部に依頼し見積もりや作業時間を検討して、といった手間がなくスピード感をもった分析や改善実行が可能です。
外部にECサイト構築を委託した場合や、パッケージを利用した場合には、そもそも改善が困難だったり、迅速な対応が難しい場合が多くあります。
ユーザーの要望に応えるサイト改善や、売上アップに繋がる施策をスピーディーに行いたい場合には、フルスクラッチは適切な対応が可能な方法ですよ。
ECサイトの拡張性が高くなる
フルスクラッチではECパッケージやASPを使用しない分、自社で自由に拡張が行えます。
フルスクラッチ以外の手法だと、サービスによって拡張可能な範囲が限られている場合があるため、限度なく自由に拡張を行いたい場合にはフルスクラッチはおすすめです。
とくにASPを利用した場合には、機能追加はもとより利用しているサービスによって、実装できる決済方法が限られるなど、拡張性の自由度はフルスクラッチと比べるとどうしても低くなってしまいます。
ECサイトをマーケティングや時流によって継続的に改善を加えていきたいなら、フルスクラッチは制限なく対応が可能なため、ECサイトに事業の重点をおき、都度手を加えていきたいならフルスクラッチを検討しましょう。
フルスクラッチでECサイトを構築する際の7つの注意点
フルスクラッチでECサイトを構築するメリットを紹介しましたが、フルスクラッチを選択する前に知っておきたい注意点もあります。
【フルスクラッチでECサイトを構築する際の7つの注意点】
- 構築と運用に膨大なコストがかかる
- 構築に時間がかかる
- システムがブラックボックス化する可能性がある
- 専門知識やスキルを有する人材が必要
- システムが古くなってしまう
- ECサイトの継続的な改善が必要になる
- 外部に委託した場合は変更が困難
それではフルスクラッチを利用する際の注意点について、ひとつずつみていきましょう。
構築と運用に膨大なコストがかかる
フルスクラッチは自社で一からシステムを設計するため、構築に膨大なコストが必要です。
また構築費用だけでなく保守運用にもコストがかかり、場合によっては構築に数千万、運用に月で数十万円単位で費用が必要になってしまうため、ECサイト構築にコストをかけられる場合に検討すべき手法といえます。
そのため、必要なコストを割いたうえで、費用対効果が見込めるかを事前に検討することが重要になり、十分なリターンが想定できるならフルスクラッチを検討しましょう。
構築に時間がかかる
フルスクラッチではなくASPを利用した場合はすぐにECサイトの構築が可能ですが、フルスクラッチの場合1年近く構築に時間がかかる場合があります。
ECサイトを一から構築するため、すぐにECサイトの運営を開始することはできません。
また開発と運用にコストも必要なため、費用や時間など潤沢なリソースがあることがフルスクラッチを選択する前提条件です。
システムがブラックボックス化する可能性がある
フルスクラッチでは社内でシステムを構築しますが、社内で構築するからこそ仕様がドキュメント化されておらず、担当者のみ把握しているという状況になりやすい点に注意が必要です。
知識や仕様が担当者のみ把握している事態となり、退職や異動で事項の引き継ぎが不十分になると発生するのが、システムのブラックボックス化です。
システムがブラックボックス化してしまうと、フルスクラッチの最大のメリットでもある迅速なECサイト改善や保守運用の日常業務に滞りが発生することになってしまいます。
システムの構築段階はもちろんですが、ECサイトを運用開始した後も改善を行うごとにドキュメントを更新し、社内で仕様が共有されるよう整えておくことが重要ですよ。
専門知識やスキルを有する人材が必要
フルスクラッチは既存のシステムを利用せず一からシステムを構築するため、構築にも運用にも専門知識や技術を持った人材が必要です。
ECパッケージやASPを利用するのであれば外部に専門スタッフがいる場合がほとんどで、さらに専門知識を有していなくても使えるシステムが多くあります。
一方でフルスクラッチの場合は自社内で構築から実装・運営まで完結してしまうため、自社内に専門知識を持ったスタッフがいないとそもそも構築ができません。
システムが古くなってしまう
フルスクラッチのみではなく、ECシステムすべてに該当する注意点になりますが、ECシステムは数年経つと古くなってしまい、リニューアルが必要になります。
システムが古くなるとは、構築に使用したプログラム言語のバージョンが古くなったり、セキュリティ対策が追いつかなくなったり、新しいサービスや法令への対応が遅れるなどが要因です。
外部にシステム構築を委託していたり、クラウドパッケージを利用していた場合はシステムが常に最新の状態に保たれますが、フルスクラッチの場合は自社でリニューアルを行う必要があります。
システムの保守運用に加えて、数年に一度のシステム改修、またセキュリティ対策も都度行う必要があるという点に注意しましょう。
ECサイトの継続的な改善が必要になる
フルスクラッチはECサイトを柔軟でスピーディに改善できる点がメリットですが、人員や時間のリソースが足りていなかったり、社内体制が整っていない場合にはメリットがデメリットになってしまいます。
ECサイトの継続的な改善がリソース不足で困難な場合は、フルスクラッチを採用する大きなメリットを活かすことができません。
保守運用のためだけでなく、ECサイト自体の改善にも対応できるスキルをもった専門チームを作っておくなど、社内でしっかりとした土台を整えておくことが重要です。
フルスクラッチでECサイトを構築したあと、継続的に改善を加えていけるかどうか、事前に社内で検討しておきましょう。
外部に委託した場合は変更が困難
外部にフルスクラッチでのECサイト構築を依頼した場合、ECサイトの改善を行いたいと思った時に迅速な改善が難しい場合があります。
また、もし運用開始後に委託先を変更したくなった際に、委託先の変更が困難な場合がある点にも注意が必要です。
フルスクラッチでは独自のシステムを構築するため特殊性が高く、要件の確認から実際の委託先変更まで膨大なコストと時間が必要です。
さらに自社用に特別に構築してもらったシステムである場合と、そもそも変更希望の委託先では対応自体が難しい可能性もあります。
フルスクラッチ開発を依頼する場合にチェックしたいポイント
フルスクラッチがおすすめな企業を紹介しましたが、フルスクラッチで構築したくても専門知識のある人材が用意できないなど、自社内で対応が難しい場合もあるかと思います。
自社でフルスクラッチの対応ができない場合、外部のフルスクラッチを対応できる企業へ委託する選択肢もあります。
フルスクラッチ開発を外部に依頼する場合、事前にチェックしておきたいポイントは以下のとおりです。
【フルスクラッチ開発を依頼する場合にチェックしたいポイント】
費用や対応できる時間だけを重視してしまうと、希望を満たせない場合があるためしっかりチェックしましょう。
それではポイントをひとつずつみていきます。
独自のシステムを構築できる専門性があるか
フルスクラッチでの構築を選択する場合、独自のシステムを構築したいと考えている場合が多くあると思います。
独自のシステムを実現したい場合には、委託先の企業で構築が可能な専門性があるかチェックすることが大切です。
専門的な領域の開発になる場合、構築時だけでなく運用時のどちらにも対応ができるかすり合わせすることも重要になります。
そのためには実現したいシステムがどのようなものか社内でまず話し合い、実装してほしい内容を相違なく伝え、対応が可能か相談しながら検討しましょう。
開発実績をチェックする
フルスクラッチを依頼する企業は多くの開発実績があることが理想ですが、自社が希望するシステムに近い開発実績があるかどうかチェックするのがおすすめです。
希望するシステムに近い開発実績があればイメージも伝えやすく、また希望にあったECサイト構築が見込めます。
また、希望に近い開発実績がない場合でも、開発実績が複数ある企業を検討しましょう。
もし開発実績を公開してない場合は、見積もり依頼や相談を行う際にどのような開発実績があるか聞いておくのがおすすめです。
開発スピードや他システムとの連携など重視したいポイントを満たせるかチェックする
フルスクラッチを構築する場合、独自のシステムの構築などの他に、重視したいポイントがあれば要望を満たせるかチェックすることが大切です。
短い納期で開発してもらいたい、自社のシステムと連携した開発を希望している、など対応してもらいたいポイントを伝え、認識を擦り合わせましょう。
要件によっては見積もりや開発期間、保守運用の対応なども変わってくる可能性があるため、必ず事前に確認しておくことが重要ですよ。
サポート体制をチェックする
フルスクラッチ開発を依頼する際には、構築から運用まで継続してサポートが期待できる会社を選ぶことが重要です。
開発時期に都度進捗の確認や細かい調整ができる、運用が始まってからもトラブル発生時やサイト改善の際にしっかり連絡が取れる、電話だけでなくメールやチャットなど複数の連絡方法があるなどを重視しましょう。
また納期や専門性の部分できちんとすり合わせができる会社を選ぶのも大切です。
サポート体制と、しっかり認識の擦り合わせが相談できる会社がおすすめになります。
フルスクラッチがおすすめな企業とは?
フルスクラッチについて、特徴やメリット・注意点を紹介してきましたが、実際にフルスクラッチがおすすめになる企業はどのような企業なのでしょうか。
フルスクラッチの特徴をまとめると、おすすめできるのは以下のような企業です。
【フルスクラッチがおすすめな企業】
上記いずれかが該当するのであれば、フルスクラッチを検討してみるのがおすすめになりますよ。
開発資金や時間に余裕がある
フルスクラッチはECサイト構築に膨大なコストと時間がかかる方法のため、まず開発資金と時間に余裕があることが前提になります。
資金と時間に余裕があり、かつ人員などリソースを割いたうえでフルスクラッチでECサイトを構築することでメリットがある企業にはおすすめの手法です。
そのためにも、まずは必要になる資金と時間がどれくらいか、保守運用に必要なリソースはどのくらいなのか、そして費用対効果をしっかりと検討したうえでフルスクラッチを選択しましょう。
専門知識やスキルのある人材が揃っている
フルスクラッチでは構築と保守運用に専門知識や技術が必要になるため、外部ではなく内部に適した人材と対応できる環境がある企業におすすめです。
外部にフルスクラッチ構築を委託する方法もありますが、とくに運用が始まってからだと委託先へ改善依頼を出す際に、どうしても内部で行うよりも時間と工数が必要になってしまいます。
内部で対応できる環境がないと、迅速なサイト改善というフルスクラッチのメリットが最大限発揮できないため、内部に専門知識やスキルのある人材が揃っている場合に検討するのがおすすめです。
独自のシステムを構築する必要がある
ECサイトを構築する際、特殊な予約システムや定期購入・購入時の設定など、独自のシステムを構築する必要がある場合、フルスクラッチでのECサイト構築はおすすめです。
ECパッケージやASPで対応できない要件外のシステムはフルスクラッチなら実現できるため、特殊なシステムはフルスクラッチを検討しましょう。
ただしECパッケージやASPでも対応できる機能が増えてきており、フルスクラッチでなくても対応できる場合があります。
独自のシステムを構築したいが、費用や時間のリソースを割くことが難しい場合には、パッケージで対応ができないかをまず検討するといいでしょう。
迅速なECサイト改善でマーケティング効果を最大化したい
フルスクラッチならPDCAを迅速に行うことができます。
マーケティング施策は時期がずれてしまうと効果が最大限発揮できないため、自社でECサイト改善を迅速に行い、マーケティング施策の効果を最大限得たいならフルスクラッチはおすすめです。
ECパッケージやASPではマーケティング施策をサイトに適用すること自体が難しかったり、改善要望の擦り合わせが必要で、時間や費用が都度かかってしまう場合もあるため、サイト改善を迅速に行うことができません。
とくにASPの場合は運用開始後の大幅な変更が困難なサービスも少なくないため、自由度が高く社内で構築を行えるフルスクラッチを選択することで、スピード感をもった対応が可能が可能です。
フルスクラッチだけじゃない!ECサイトを構築する5つの方法
ここまでフルスクラッチの特徴やメリットについて紹介してきましたが、ECサイトを構築するにはフルスクラッチを含めて5つの方法があります。
5つの構築方法について、特徴を比較した結果は以下のとおり。
・迅速なPDCAを行える
・スピーディーな構築が可能
・一から構築する必要がない
・一から構築する必要がない
・クラウドのため常に最新の状態を保てる
・サーバー等の設備が不要
・専門的な技術力があれば自由なカスタマイズが可能
・費用が抑えられる
・専門知識やスキルを持った人材が必要
・サーバー等の用意が必要
それぞれ特徴があるため、フルスクラッチでの構築を迷っている場合には以下の方法をチェックして検討してみてくださいね。
【ECサイトを構築する5つの方法】
- フルスクラッチ
パッケージや既存のシステムを利用せず、一からECサイトを構築する方法。 - ASP
アプリケーションサービスプロバイダの略で、ECサイト機能が揃ったアプリケーションを利用して構築する方法。 - ECパッケージ
ECサイト機能が入ったパッケージソフトを使い、自社に合うようカスタマイズして構築する方法。 - クラウドEC
クラウド上のプラットフォームを利用し、ECサイト機能をカスタマイズして構築してもらう方法。 - オープンソース
一般に公開されている無償のソースコードをカスタマイズして、ECサイトを構築する方法。
それではひとつずつみていきましょう。
フルスクラッチ
・迅速なPDCAを行える
・専門知識やスキルを持った人材が必要
フルスクラッチはパッケージや既存のシステムを利用せず、一からECサイトを構築する方法になります。
自社ですべて設計を行うため、自由度が高く独自のシステムも構築できる点がメリットです。
またPDCAを迅速に行える点もメリットで、マーケティング施策をスピーディーに実現し、効果を最大化させることができます。
一方で一からプログラミングを行うために開発に膨大な費用と時間がかかることと、自社内に専門知識とスキルをもった人材・チームが必要になる点に注意が必要です。
ASP
・スピーディーな構築が可能
ASPはアプリケーションサービスプロバイダの略で、ECサイト機能が揃ったアプリケーションを利用して構築する方法になります。
ASPには無料のものと有料のものがありますが、どちらを利用してもすでに機能が整ったシステムを利用するため、ECサイトの構築がスピーディーに行える点がメリットです。
ASPサービスは有名なところだと「BASE」や「STORES」、「Makeshop」などがあげられます。
また必要な機能は揃っていて、デザインもテンプレートが用意されていることが多いため、構築に専門知識も必要ない場合が多く、初心者でも気軽にECサイトを構築するにはおすすめの方法です。
一方で用意されたカート機能を利用するため、独自性のあるECサイト構築は難しく、自社にあったシステムを新たに構築するなどカスタマイズの自由度が低めという特徴もあるため注意しましょう。
ECパッケージ
・一から構築する必要がない
ECパッケージはECサイト機能が入ったパッケージソフトを使い、自社に合うようカスタマイズして構築する方法になります。
一から開発する必要がなく機能追加などカスタマイズも可能なため、独自性を持ったECサイトを構築したい場合におすすめの方法です。
ECサイトを構築した後の保守運用に関してもサポートを受けられるため、自社内でのフルスクラッチ開発にリソースを割けない場合に適していますが、ASPと比べると費用が高いため気軽に利用できる構築方法ではありません。
フルスクラッチでしか独自のシステムを開発できない場合や、サイト改善を迅速に行いたいといったポイントに重点を置いていないのであれば、ECパッケージを検討するといいでしょう。
クラウドEC
・一から構築する必要がない
・クラウドのため常に最新の状態を保てる
・サーバー等の設備が不要
クラウドECはECサイト機能をカスタマイズして構築してもらう方法ですが、クラウド上のプラットフォームを利用するタイプになります。
先ほど紹介したECパッケージの場合だとパッケージをインストールして使う必要がありますが、クラウドECの場合はクラウド上での利用が可能です。
サーバーを社内で持つ必要がなく、またシステムが常にクラウド上で最新に保たれているため、数年ごとにリニューアルを行わなくても良い点がメリットといえます。
ASPではEC機能が不足していると感じるけれど、フルスクラッチ開発までは必要なく、ECパッケージを利用するにはサーバーの用意などリソースが足りないという場合に検討するのがおすすめです。
オープンソース
・専門的な技術力があれば自由なカスタマイズが可能
・費用が抑えられる
・サーバー等の用意が必要
オープンソースは一般に公開されている無償のソースコードをカスタマイズして、ECサイトを構築する方法です。
無償で公開されているため初期費用を大幅に抑えて作成することができますが、保守運用の際にはサーバー設備などの用意が必要になるためコストは必要になります。
またオープンソースでECサイトを構築する場合には専門知識やスキルが必要で、カスタマイズを行う際や運営時のサイト改善、セキュリティ対策などあらゆる場面でしっかりとした技術力のある人材が必要です。
ソースコードを理解しカスタマイズが行える技術力があり、かつサーバーの準備などが可能であれば、大規模なリソースがない個人でもECサイトを構築できる方法といえます。
費用を抑えつつも自由度の高いカスタマイズが可能な方法ではありますが、高い技術力がないとオープンソースのメリットが最大限活かせない可能性があることは覚えておきましょう。
フルスクラッチ開発が不安ならECパッケージの検討がおすすめ
フルスクラッチでのECサイト構築は、一から構築を行うことによる自由な設計や柔軟なカスタマイズがメリットですが、膨大なコストや時間がかかるうえに潤沢なリソースが必要になります。
費用や人材といったリソースが不足していたり、時間に余裕がなくフルスクラッチのメリットを最大限に活かせないと考えた場合には、フルスクラッチではなくECパッケージでの構築がおすすめです。
ECパッケージで対応できない要件外のシステム構築を希望している場合には困難ですが、ECパッケージで対応できる機能は拡張されてきているため、対応が可能な場合は構築費用を大幅に抑えることができます。
またECパッケージを利用することで社外にサポートチームを作ることができ、すべてを自社内で対応する必要がなくなり、余裕をもったECサイト運営が可能です。
迅速で継続的なECサイト改善についてはフルスクラッチには及びませんが、カスタマイズが可能で機能追加も対応ができ、ある程度の自由度もあるため、フルスクラッチに不安がある場合にはECパッケージを検討しましょう。
なおECパッケージだけでなく、事業の規模によってはASPなど他のECサイト構築方法もおすすめですよ。
【ECサイトを構築する5つの方法】
フルスクラッチについてよくある質問
フルスクラッチについてよくある質問を集めてみました。
【フルスクラッチについてよくある質問】
それではひとつずつみていきましょう。
フルスクラッチとは?
フルスクラッチはパッケージや既存のシステムを利用せず、一からECサイトを構築する方法のことをいいます。
社内で構築するため自由度の高い設計が可能で、また独自のシステムを構築することも可能です。
また迅速なECサイト改善が可能になるため、ユーザーの行動や流行りを分析してマーケティング施策を行う際にスピーディーな対応ができ、効果を最大限発揮することができます。
一方で一から構築するために膨大な費用と時間が必要になることと、構築だけでなく保守運用の場面でも専門知識やスキルをもった人材が必要になる点に注意が必要です。
フルスクラッチのメリットは?
フルスクラッチでECサイトを構築する場合、ECサイトを自由に設計できたり、カスタマイズが柔軟に行えるなどのメリットがあります。
【フルスクラッチでECサイトを構築する4つのメリット】
上記のメリットをチェックし、強く叶えたい要望がある場合にはフルスクラッチを検討してみてくださいね。
フルスクラッチの注意点は?
フルスクラッチでECサイトを構築する場合には、構築と保守運用にコストがかかったり、継続的なサイト改善が必要になったり、システムがブラックボックス化する危険性があるなどの注意点があります。
フルスクラッチでは自由なカスタマイズが可能といった大きなメリットがあるものの、必要になる費用と時間・人材が膨大なためすぐに決定するのではなく、以下の注意点をチェックして慎重に検討することが大切です。
【フルスクラッチでECサイトを構築する際の7つの注意点】
- 構築と運用に膨大なコストがかかる
- 構築に時間がかかる
- システムがブラックボックス化する可能性がある
- 専門知識やスキルを有する人材が必要
- システムが古くなってしまう
- ECサイトの継続的な改善が必要になる
- 外部に委託した場合は変更が困難
ECサイトを構築する方法はフルスクラッチだけではなく、カスタマイズがある程度自由に行えるECパッケージや、気軽に構築ができるASPなどもあるため、まずはフルスクラッチがどういった手法なのか確認し、構築方法を比較して検討しましょう。
フルスクラッチはどんな企業におすすめ?
フルスクラッチでのECサイト構築は、フルスクラッチに必要な費用や時間を余裕をもって用意できたり、独自のシステムを構築する必要がある企業におすすめです。
またフルスクラッチは構築にも保守運用にもコストがかかるため、ECサイトの事業規模が大きい企業に適した手法といえます。
【フルスクラッチがおすすめな企業】
一方で費用や人材といったリソースに余裕がない場合や、ECサイト改善のスピードに重点を置いていない場合には、フルスクラッチではなく他のECサイト構築方法を検討するのもおすすめですよ。
フルスクラッチと他のECサイト構築方法は何が違う?
ECサイトを構築する方法には、フルスクラッチだけでなく複数の方法があります。
【ECサイトを構築する5つの方法】
- フルスクラッチ
パッケージや既存のシステムを利用せず、一からECサイトを構築する方法。 - ASP
アプリケーションサービスプロバイダの略で、ECサイト機能が揃ったアプリケーションを利用して構築する方法。 - ECパッケージ
ECサイト機能が入ったパッケージソフトを使い、自社に合うようカスタマイズして構築する方法。 - クラウドEC
クラウド上のプラットフォームを利用し、ECサイト機能をカスタマイズして構築してもらう方法。 - オープンソース
一般に公開されている無償のソースコードをカスタマイズして、ECサイトを構築する方法。
それぞれ構築方法と必要になる費用、メリット、注意点が異なります。
ECサイトの規模が大きく独自のシステムを構築したい場合にはフルスクラッチやECパッケージ、クラウドECがおすすめですが、独自のシステムが必要なく、気軽でスピーディーにECサイトを構築したい場合にはASPが適しているでしょう。
また専門的な技術力があり、サーバー設備の用意も可能であればオープンソースで構築することもできます。
・迅速なPDCAを行える
・スピーディーな構築が可能
・一から構築する必要がない
・一から構築する必要がない
・クラウドのため常に最新の状態を保てる
・サーバー等の設備が不要
・専門的な技術力があれば自由なカスタマイズが可能
・費用が抑えられる
・専門知識やスキルを持った人材が必要
・サーバー等の用意が必要
フルスクラッチだけでなく他の構築方法もチェックして、希望するECサイトの構築にはどの方法が適しているか慎重に検討しましょう。
まとめ
フルスクラッチはパッケージや既存のシステムを利用せず、一からECサイトを構築する方法になり、以下のようなメリットがあります。
【フルスクラッチでECサイトを構築する4つのメリット】
また自由な設計が可能など特長はあるものの、膨大な費用が必要になるなど注意点もあるため以下のポイントを事前にチェックしておきましょう。
【フルスクラッチでECサイトを構築する際の7つの注意点】
- 構築と運用に膨大なコストがかかる
- 構築に時間がかかる
- システムがブラックボックス化する可能性がある
- 専門知識やスキルを有する人材が必要
- システムが古くなってしまう
- ECサイトの継続的な改善が必要になる
- 外部に委託した場合は変更が困難
ECサイトを構築するにはフルスクラッチだけでなく他の構築方法もありますが、フルスクラッチはスピード感をもったECサイト改善でマーケティング効果を最大化したい企業など、以下のポイントに当てはまる場合におすすめです。
【フルスクラッチがおすすめな企業】
もしも費用や人材といったリソースが潤沢でない場合や、独自のシステムが必要ない場合にはフルスクラッチ以外のECサイト構築方法を検討しましょう。
【ECサイトを構築する5つの方法】
- フルスクラッチ
パッケージや既存のシステムを利用せず、一からECサイトを構築する方法。 - ASP
アプリケーションサービスプロバイダの略で、ECサイト機能が揃ったアプリケーションを利用して構築する方法。 - ECパッケージ
ECサイト機能が入ったパッケージソフトを使い、自社に合うようカスタマイズして構築する方法。 - クラウドEC
クラウド上のプラットフォームを利用し、ECサイト機能をカスタマイズして構築してもらう方法。 - オープンソース
一般に公開されている無償のソースコードをカスタマイズして、ECサイトを構築する方法。
ECサイトの構築はどんな商品を販売するか、ターゲット層はどこなのかなど以外にも、どんな手法で構築するかも保守運用やサイトの拡張性のために重要なポイントになってきます。
それぞれの構築方法を理解し、自社のECサイトに最適な構築方法を見つけましょう。
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