マーケティング
D2C商品開発までの7ステップとは?成功させるためのポイントや注意点も解説
- 更新:
- 2024年09月25日
COLUMN INDEX
- D2Cの商品開発とは?
- D2C商品開発のメリット
- 1.利益率が上がる
- 2.経費削減につながる
- 3.顧客の生の声が聞ける
- D2C商品開発までの7ステップ
- 1.企画
- 2.情報収集
- 3.競合調査
- 4.市場調査
- 5.商品の特徴や訴求の決定
- 6.コンセプトとペルソナの決定
- 7.財務シミュレーションの実施
- D2C商品開発を成功させるためのポイント
- 1.商品開発のゴール設定
- 2.インサイトの発見
- 3.世界観やコンセプトの設計
- 4.消費者体験の設定
- 5.競合との差別化
- 6.検証と改善
- 7.D2C支援サービスへの相談
- D2C商品開発における注意点
- 1.初期費用がかかる
- 2.結果が出るまで時間がかかる
- 3.マーケティング力が必要である
- D2Cの商品開発の方法を事前に理解しておきましょう!
ECの需要が高まるにつれ、D2Cの商品開発にも注目が集まっています。競合に負けない自社商品を作り出せれば、売上の拡大が期待できます。しかし、消費者から人気を集める商品作りは非常に難しいため、まずは流れを知り、コツを抑えて検証していくことが重要です。
本記事ではD2Cの商品開発の仕方やコツについて解説します。D2Cブランドを立ち上げる際の参考にしてください。
D2Cの商品開発とは?
D2Cとは代理店や仲介業者を介さずに、顧客へダイレクトに自社商品を販売することを意味します。ECの需要が高まるにつれ、D2Cの商品開発も各社本格的に取り組み始め、競争が激化しています。
商品開発には新規で商品を作ることと、既存の商品を改良することの2パターンあります。顧客の悩みやニーズを解消できるように、D2Cブランドを立ち上げるケースが多い傾向です。また、付加価値を加えて商品をより魅力的にする商品開発の仕方もあるため、売上や顧客の声を参考に、D2Cブランドを立ち上げていくことが大切です。
D2C商品開発のメリット
D2C商品開発のメリットは以下の通りです。
- 1.利益率が上がる
- 2.経費削減につながる
- 3.顧客の生の声が聞ける
- 価格
- デザイン
- ベネフィット
- 販売方法
- 販売するときの訴求
1.利益率が上がる
商品を売るためにかかる余分なコストを削れるため、利益率を高められます。これまでは代理店や小売業といった中間業者を通して商品を販売するケースが多く見られました。しかし、手数料がかかってしまうため、その分利益も少なくなっていました。
競合との競争もあるため、値下げしなければならない状況も多々あります。一方で、仲介手数料を必要としないD2Cであれば、低コストで商品を提供できるため、利益率を高められます。
2.経費削減につながる
実店舗による販売も減らせるため、家賃や光熱費、人件費などの経費も削減可能です。経費といった固定費は、毎月一定の支出が出てしまうため、大きな痛手です。
しかし、経費を削減できれば、その分を商品開発や販売戦略に予算を掛けられるため、利益につながります。また、D2C商品のブランドを確立すれば、競合との競争も避けられるため、経費を削減しながら適切な販売価格を設定できます。
3.顧客の生の声が聞ける
顧客の声を直接聞けたり、貴重な顧客データを獲得できたりする点は大きな魅力です。実際に開発した商品を体験してもらい、良かった点や改善点を集められます。また、操作履歴や閲覧履歴の確認もできるため、どんな商品に興味があるのか把握できます。
顧客からの声を分析して、次の商品開発につなげることで、より良い商品作りを実現可能です。改善がうまくいけば顧客の満足度が上がり、LTVの向上につながります。
D2C商品開発までの7ステップ
D2C商品開発までの流れは以下の通りです。
1.企画
企画の段階では、どんなD2Cブランドを作るのか明確化します。新しい商品を開発するために、イメージを具体化する形です。
イメージが抽象的であると、次の情報収集の段階でどんな情報を集めればいいのか分からず、取り組みが滞ってしまう可能性があるため注意が必要です。商品の機能は何か、デザインはどうするのか、価格はどれくらいで販売するのかなど、細かく決定します。
2.情報収集
情報収集では、企画した商品に関する情報をリサーチをします。売れる商品を作るためには、競合との差別化やコンセプト設計に向けた情報が必要です。
どのようなものがトレンドになっているのか、どんなジャンルの商品が人気を集めているのかなど、より多くの情報を集めます。消費者の悩みも集めることで、自社のターゲットの理解が深まり、良い商品作りや訴求の考案につながります。
3.競合調査
情報収集が完了した後は、競合調査です。競合調査は差別化やコンセプト設計につながるため、良い商品作りに直結します。そのため、これから作ろうとしている商品がすでにどこの企業から販売されているのか洗い出す必要があります。
競合の商品がどのような特徴であるのか、どのような悩みを解決しているのかなど細かく調べることが大切です。口コミや体験談といった第三者の評判も参考に、競合の商品について詳しく調べるとより良い商品作りにつながります。
4.市場調査
情報収集や競合分析で得られたデータをもとに、市場調査を進めていきます。消費者が持つ悩みやニーズ、需要を考え、競合で解決できていないことを洗い出します。
市場調査で重要なことは、顧客がどのような悩みを解決できていないか考えることです。競合で解決できない悩みを、自社の商品で解決できるようになれば、売れる商品作りが期待できます。
5.商品の特徴や訴求の決定
市場調査が完了した後は、自社商品の特徴を理解したうえで、どのような訴求にするか決めていきます。どのターゲットにどのような訴求をするのか、自社商品のどんな特徴を売りにしていくのか具体的に決定します。
訴求に関しても、競合と似たような内容になってしまわないように注意が必要です。自社だけが解決できる悩みがある、競合に対する優位性など、ベネフィットがうまく伝わるように訴求を決めます。
6.コンセプトとペルソナの決定
D2Cブランドのコンセプトとペルソナを決定します。コンセプトとは、誰に何をどう伝えるかを形として表現したものです。より具体的であるほど、商品や訴求がターゲットに刺さる傾向にあるため、細かく設定することが重要です。
一方で、抽象的な内容では、自社商品の価値が十分に伝わりません。伝え方に関しては、分かりやすさが大切です。ペルソナの設定もより具体的であると、誰に何を言えばいいのかをイメージしやすいため、属性をしっかりと決めましょう。
7.財務シミュレーションの実施
最後は財務シミュレーションの実施です。自社ブランドを立ち上げても利益が出ていないと続けられません。
どのような資金繰りでD2C事業の取り組みを進めていくのか、2年以内を目安にキャッシュフローを設定し、黒字化となるようにどのように商品を作るか決定しましょう。
D2C商品開発を成功させるためのポイント
D2C商品開発を成功させるためには、以下のポイントを押さえることが大切です。
1.商品開発のゴール設定
商品開発では目標の設定は徹底するべきです。ゴールが明確でないと、軸がぶれてしまい、消費者や企業どちらにもメリットのない商品が生まれてしまう可能性があります。
その結果、商品が売れず、予算を無駄にしてしまうケースも考えられるため注意が必要です。新規事業を立ち上げたいのか、D2C事業を拡大して自社商品を販売できるようになりたいのか、具体的な目的の設定を行いましょう。
2.インサイトの発見
売れる商品を開発するためには、消費者のインサイトの発見が重要です。もののクオリティが高い現代において、必要とされる新しい商品はインサイトから生まれるためです。
しかし、インサイトは顧客からの声を聞くだけでは発見にはつながりません。気を遣って本音が言いづらかったり、良い評価をしようと過剰なことを言ってしまったりするためです。
そのため、普段の姿を観察したり、自然なコミュニケーションを取ったりしていくなかで、インサイトを見つけていくことが良い商品作りにつながります。
3.世界観やコンセプトの設計
D2Cブランドを確立させるためには、商品の世界観やコンセプトの設計が重要です。ECに注目が集まり競合が数多くいるなかで、売上を拡大していくためには、独自の世界観で差別化することが重要です。
単に商品を開発するだけでなく、共感を呼ぶコンセプトを設計することで、差別化につなげられます。
4.消費者体験の設定
消費者が他者に紹介したくなるような商品体験の設定が重要です。情報過多な現代では、商品を購入する際に口コミや体験談などの第三者の声を参考にする傾向があります。共感でき、紹介したくなる商品であれば評価は上がるため、新規顧客の獲得が期待できます。
商品開発にいたるストーリーで共感を呼ぶのも消費者体験の設定のひとつです。消費者に自社商品を買う意味を持たせる必要があります。
5.競合との差別化
売上を拡大させるためには、競合との差別化が重要です。ものや情報が溢れている現代において、競合と似たようなサービスを開発しても、なかなか売れません。さらに、自社で買ってもらう意味がなければ、顧客離れにもつながってしまいます。
そのため、競合との差別化に向けて、以下の項目で差別化を図ると売上の拡大が期待できます。
自社で買う意味や魅力を感じてもらうだけでも、商品の売れ具合は大きく変わります。
6.検証と改善
より良い商品を作るためにも、検証と改善は大切です。仮説を立てて計画を実行し、商品の売れ行きを測定した後、改善点を見つけて反映する流れが必要となります。
競合との競争が激しい現代において、改良もせず同じ内容の商品を販売し続けてしまうと、売上は上がらず、低下していくことが予想されます。PDCAを高速で回して、より良い商品作りを心掛け、売上の拡大につなげましょう。
7.D2C支援サービスへの相談
D2C支援サービスへの相談も、商品開発を成功させる手段のひとつです。D2C支援サービスとは、D2Cブランドを立ち上げようとする企業をサポートするサービスです。具体的な内容としては、市場調査や競合調査、商品のコンセプト設計などのサポートを受けられます。
マイナビD2Cでは、実績豊富なプロがD2Cブランドの立ち上げから運用のサポートまで行っています。これからD2C事業を伸ばしていきたい、ノウハウを活用して早い段階で結果を出したい場合は、ぜひマイナビD2Cにお問い合わせください。
D2C商品開発における注意点
D2C商品開発における注意点は以下の通りです。
1.初期費用がかかる
初期費用が膨らんでしまう点に注意が必要です。D2C事業を始めるにあたって、商品設計から販路の決定まで、さまざまな業務があり、その分費用もかかります。特にECサイトの構築には大きなコストがかかってしまいます。
赤字を防ぐためにも、利益が出るようになるまでは、できる限りコストを抑えることが大切です。企画の段階でかけられる予算を決めておくと、赤字が膨らむリスクを防げます。
2.結果が出るまで時間がかかる
結果が出るまで時間がかかる点に注意が必要です。自社商品を認知しても、すぐに必要性を感じてもらうことは難しいため、商品に魅力を感じてから実際に購入に至るまで時間がかかってしまいます。
購買行動を促すためには、お試し商品で自社商品を体験してもらう、一定の期間だけ割引を行うキャンペーンを実施するなどの工夫が大切です。工夫は1回で終わるらせるのではなく、試行錯誤しながら何がもっとも購買につながるのか検証し続けることが重要です。
3.マーケティング力が必要である
D2C事業を拡大するためには、自社商品を開発するだけではなく、マーケティング力も必要です。集客力がないと、自社のECサイトに人が集まってこないため、売上につながりません。
SNSや広告での認知拡大に向けて、さまざまなマーケティング施策を考案する必要があります。自社にノウハウがない場合は、実績あるD2C支援サービスにサポートしてもらうと、より早い段階で結果につなげられます。
D2Cの商品開発の方法を事前に理解しておきましょう!
D2Cの商品開発には、新規で商品を作る、既存の商品をより改良するの2パターンが該当します。利益率の向上や経費の削減につながる点がメリットです。商品開発を成功させるためには、ゴール設定やインサイトの発見などのコツを抑えることが重要です。
D2Cブランドの立ち上げを検討しているのであれば、マイナビD2Cをおすすめします。実績豊富なプロがD2Cの立ち上げから運用までトータルサポートします。ノウハウがなくても、すぐにでも成果を出したい企業は、マイナビD2Cへお問い合わせください。
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