越境EC
【最新】中国人気ECサイトをランキング順に紹介!中国でEC市場が好調な理由5つも解説
今、中国ではEC市場が非常に盛り上がりをみせており、世界レベルで見ても市場規模はアメリカに大きく差をつけて1位となっています。
中国のECサイト市場が好調な理由としては、主に5つのポイントが挙げられます。
【中国ECサイト市場が好調な理由】
- インターネット普及率が急激に伸びている
- 中国ECの利用者がCtoCからBtoCへ移行
- 「独身の日」(ダブルイレブン)セールの浸透
- 国策としてキャッシュレス決済に力を入れている
- 富裕層や中間層が増えたことによる消費額アップ
今回は中国に向けた越境ECに挑戦したい企業や担当者様に向けて、最新の中国ECサイト市場を具体的なデータや情報を基にわかりやすく解説していきます。
今、もっとも売上を出している中国のECサイトランキングや、越境ECに参入する日本の企業やメーカーについても紹介していますので、ぜひ参考になさってください。
- 更新:
- 2023年06月12日
COLUMN INDEX
- 【最新】中国ECサイト市場の売上高や傾向を解説!
- 中国ECサイトのシェアNo.1はアリババグループの1強天猫(Tmall)
- 中国ECサイトは世界シェアも第1位
- 中国ECサイト市場が好調な理由は5つ
- インターネット普及率が急激に伸びている
- 中国ECの利用者がCtoCからBtoCへ移行
- 「独身の日」(ダブルイレブン)セールの浸透
- 国策としてキャッシュレス決済に力を入れている
- 富裕層や中間層が増えたことによる消費額アップ
- 中国ECサイトシェア率ランキングBEST5を紹介
- 1位:天猫(Tmall)
- 2位:京東(JD.com)
- 3位:拼多多(Pinduoduo)
- 4位:蘇寧易購(Suning.com)
- 5位:唯品会(VIP)
- 中国ECサイトのトレンドと2023年以降の市場予測は?
- 天猫・京東がこぞって実店舗を展開
- ライブコマースは相変わらずの人気
- ソーシャルコマースに注目度が高まる
- 中国への越境ECに日本メーカーも注目!
- 中国EC市場に参入する日本企業やメーカー一覧
- 越境ECサイトシェアNo.1は天猫国際(Tmall GLOBAL)
- 中国のECサイトに関するよくある質問
- 中国ECサイトで人気があるのはどこ?
- 中国ECサイト市場が好調なのはなぜ?
- 中国ECサイト市場今後の展望は?
- Amazonが中国EC市場から撤退したって本当?
- 中国で越境ECをするならどのサイトがおすすめ?
- まとめ
- 参考サイト
【最新】中国ECサイト市場の売上高や傾向を解説!
中国国内ではインターネットを使った販売、つまりEC(Electric Commerce)でのマーケティング市場が年々拡大の一途をたどっています。
経済産業省がまとめた「令和3年度 電子商取引に関する市場調査」によると、中国国内でのECサイト市場規模は伸び続けており、2021年度は前年を15%上回る2兆4,886億USドルの売上をあげています。
また、中国国内の小売業全体で見ても、インターネット上で消費者に商品を販売するECサイトの売上は群を抜いています。
中国日本商会が発行の「中国経済と日本企業 2022年白書」によると、中国の小売業界の取引高上位20位の中で大手ECサイトが売上ベスト3を占めており、今や中国経済にとってなくてはならない存在となっています。
中国でECサイト市場がなぜこんなにも急成長しているのかは、のちほど中国ECサイト市場が好調な理由は5つの項目でくわしく解説しましょう。
中国ECサイトのシェアNo.1はアリババグループの1強天猫(Tmall)
中国国内でどのECサイトが多く利用されているのか、シェア率をみてみましょう。
中国国内でもっとも利用されているECサイトは、中国の小売業売上高ランキングでも1位となっている「天猫(Tmall )」です。
中国でも最大手の「アリババグループ」が運営している天猫は、2008年のサービススタート以来、高級・本物志向の富裕層を中心にターゲットを見据え、厳しい出店基準を設けるなど工夫を凝らしてきたEC市場の先駆者とも言えるサイトです。
2位の「京東 (JD.com)」と中国EC市場のツートップの座を確立しており、今では中国ECの目玉となっている独身の日のセールやライブコマースの導入など、常に新たな取り組みを発信しています。
3位の「拼多多(pinduoduo)」は個人単位で商品を販売する「天猫」や「京東」とは少し異なり、消費者は共同購入形式でまとめて商品を買います。
団体で購入することで商品が安く手に入るというメリットを活かし、利用者数を伸ばしています。
4位は家電量販店が運営する「蘇寧易購(Suning)」、5位に女性を中心にアパレル系ECサイトとして人気の「唯品会(Vipshop)」がきています。
のちほど、中国国内で人気のECサイト5社についてさらにくわしく特徴や売上高などを紹介するのであわせて参考にしてくださいね。
中国ECサイトは世界シェアも第1位
ECサイト市場の国単位でのシェア率でも、中国は全体の52.1%と半数以上を占めています。
2位はアメリカで19.0%、3位のイギリスでは4.8%と、中国とアメリカのEC市場が特に発展しています。
しかし、アメリカと中国で比較してもシェア率は大きく差が開いており、中国のEC市場規模は世界的にみても巨大マーケットであるとわかります。
ちなみに、日本は世界でみたEC市場規模としては4位とまずまずの売上高です。
日本製品は海外からもニーズが高く、実際に訪日しなくてもインターネットで商品を購入できる手軽さが世界中のマーケットに受けています。
中国に向けた越境ECについても、のちほど記事の後半で解説していますのでチェックしてくださいね。
中国ECサイト市場が好調な理由は5つ
中国のECサイト市場はなぜこれほどまでに盛り上がりを見せているのか、その理由を理解しておけば越境ECを展開する際のビジネスヒントにもなるかもしれません。
中国のECサイトが中国国民に受け入れられている理由は、主に以下の5つが挙げられます。
【中国ECサイト市場が好調な理由】
- インターネット普及率が急激に伸びている
- 中国ECの利用者がCtoCからBtoCへ移行
- 「独身の日」(ダブルイレブン)セールの浸透
- 国策としてキャッシュレス決済に力を入れている
- 富裕層や中間層が増えたことによる消費額アップ
では、中国のECサイトが好調な理由をひとつひとつ紐解いていきましょう。
インターネット普及率が急激に伸びている
中国では今、インターネット普及率が大幅に上昇しています。
中国日本商会発行の「中国経済と日本企業 2022年白書」によると、2021年度の中国のインターネット利用者数は10億3,200万人を超え、普及率は73.0%となっています。
中国は国策としてインターネット普及率の増加を掲げており、都市部だけでなく「村村通寛帯」(=全ての村にブロードバンド)を目指して過疎地や農村地帯でもインターネットインフラの強化が進められています。
また、60歳以上の高齢者に向けたインターネット対応への取り組みが推進されていることも、中国のECサイト市場の拡大の要因となっています。
自宅でショッピングを楽しめるうえに重たい荷物を運ぶ必要がないため、インターネットを利用して買い物などをする高齢者が増えています。
中国ではインターネット利用者の中で、とくにスマートフォンを利用したモバイルユーザーの数が急増しているのも特徴です。
中国インターネット情報センター(CNNIC)が2022年2月に発表した「中国インターネット発展状況統計報告」によると、スマートフォンでインターネットに接続している人は全体の99.7%もいます。
中国でECサイトを利用する人の半数以上がスマートフォンからの購入だったというデータもありますよ。
越境ECを検討するなら、モバイルからのアクセスも見越しての商品ページやインターフェース作りが重要となるでしょう。
中国ECの利用者がCtoCからBtoCへ移行
中国のEC市場はもともと、CtoC(Customer to Customer)つまり消費者から消費者への取引が主でした。
日本でいうと、メルカリやヤフオク!をイメージすると近いかもしれません。
中国では中古品として家電やバイク、高級ブランド品などがCtoCで多くやり取りされてきましたが偽物や模倣品も多く、徐々に信頼できる企業から良いものを購入したいという流れになってきています。
三菱東京 UFJ 銀行(中国)有限公司が発行したBTMU(China)経済週報によると、2015年を境にBtoCの割合はCtoCを超えました。
企業や小売店から新品の商品や本物志向の高級品を購入するBtoCが増えたことで、売上高も自然と増加していることが理解できます。
ちなみに、中国ECサイトでトップ1位・2位に君臨する天猫や京東は出店条件を厳しくし、偽物や模造品を排除するため徹底した取り組みが行われていることで、消費者に信頼され大きく売上を伸ばす結果となりました。
中国EC市場で成功する鍵は、いかに信頼度を上げるかに掛かっているともいえるでしょう。
「独身の日」(ダブルイレブン)セールの浸透
中国ECサイトの大きな目玉として中国全土に広まっているのが、「独身の日セール」です。
中国で毎年11月11日に「光棍節(こうこんせつ)」として祝われる独身者の日を記念したショッピングイベントで、11が続くことからダブルイレブンとも呼ばれています。
2009年にアリババグループが初めて独身の日のセールをスタートさせ、競合ECサイトも次々と便乗して中国ECサイト市場全体に広がりました。
独身の日は独身者が結婚相手を探す日で、相手に贈り物をするなどの風習もあったことから、セールの実施に伴い中国国内でもっとも消費が増える日となっています。
2021年の独身の日の売上額は天猫が5,403億元(日本円にして約9兆6,500億円)を記録しており、たった1日で驚くほどの消費があるとわかります。
中国の「爆買い」文化が顕著に出る独身の日セールも、中国ECサイト市場拡大の大きなポイントとなっています。
国策としてキャッシュレス決済に力を入れている
中国政府は2015年3月に「インターネット+行動計画」を発表し、国策としてキャッシュレス化の浸透を後押ししています。
中国はスマートフォンの普及率も高く、電子マネーなどのキャッシュレス決済もよりスムーズに多くの人へ広がったと考えられます。
キャッシュレス化が進むことで、ECサイトでの決済がより簡単になり、消費率の増加につながりました。
ちなみに、中国での越境ECの決済方法では天猫などを展開するアリババグループのALIPAYの利用者が最も多くなっています。
中国で多く利用されている決済方法を導入することも、中国ECサイトを考えるうえで重要なポイントです。
富裕層や中間層が増えたことによる消費額アップ
三井物産戦略研究所が「中国消費市場の潮流と⽇本企業への⽰唆 」でまとめたところによると、中国に「中間層」と呼ばれる人々は米国の2倍となる3億4,000万人が存在し、2025年には5億人に達する可能性があると言われています。
中間層と呼ばれる人について中国政府では目安として年収6万元(約96万円)から50万元(約800万円)の間としており、個人消費がある程度期待できます。
中国の中間層の人々の傾向としてはECサイトでのショッピングに興味が高く、高品質で低価格の商品を好むというデータもあります。
つまり、本物や上質さを重視してショッピングをする人が増え、越境ECなどで中国だけでなく、国外からも良いものを購入しようという流れが個人消費額を引き上げていると理解できます。
中国ECサイトシェア率ランキングBEST5を紹介
多くの人に利用される中国ECサイトのシェア率ランキングBEST5を紹介しましょう。
【中国ECサイトシェア率ランキングBEST5】
※参照:日本貿易振興機構(ジェトロ) 中国 EC 市場と活用方法
今最も中国で勢いのあるECサイトを知り、越境EC参入のヒントに結び付けましょう。
1位:天猫(Tmall)
【天猫(Tmall)の概要】
- 読み方/英語表記:天猫(テンマオ)/Tmall
- 運営会社:アリババグループ
- 売上高:8,530億6,200万元(約16兆2,000億円)
※2022年3月通期決算時
中国ECサイトのシェア率1位の天猫は、2021年度通期決算時での売上高が約16兆2,000億円でした。
前年度と比較しても、売上高は19%増加と勢いはとどまるところを知りません。
年間アクティブ・コンシューマーは全世界で約13億1,000万人を数え、そのうち3億500万人が海外からの越境EC利用者です。
中国国内だけでなく全世界をターゲットとして販売を展開する天猫が、中国ECサイトを牽引し続けています。
運営元のアリババグループとしては、BtoC向けのECサイト「天猫(Tmall)」や越境ECプラットフォームの「天猫国際(Tmall Global)」、CtoCのECサイト「淘宝網(Taobao)」などを展開しています。
日本法人「アリババジャパン」も設立されており、日本語での出店サポートも受けられるのも魅力です。
2位:京東(JD.com)
【京東(JD.com)の概要】
- 読み方/英語表記:京東(ジンドン)/JD.com
- 運営会社:京東集団
- 売上高:8,663億元(約16兆1,847億円)
※2022年3月通期決算時
中国ECサイトシェア率2位の京東ですが、2021年度通期決算時の売上高は8,663億元(約16兆1,847億円)と天猫に届く勢いです。
前年度と比べると京東も売上高が24.8%増加と伸びており、順調にシェアを広げていますよ。
京東は2017年から世界で初めてドローンでの配送を実現したり、2022年はShopify(ショッピファイ)と提携を開始し越境ECにも力を入れたりと、新しい取り組みも積極的に行っています。
京東も日本法人「JD.com京東日本」を設けており、中国の消費者から人気の高い日本製品を直輸入して販売する「日本館」も開設したりと、越境ECに参入しやすい環境が整っています。
3位:拼多多(Pinduoduo)
【拼多多(Pinduoduo)の概要】
- 読み方/英語表記:拼多多(ピンドゥオドゥオ)/Pinduoduo
- 運営会社:上海尋夢信息技術有限公司
- 売上高:355億元(約6,583億円)
※2022年度第3・四半期売上高
拼多多は本物志向でハイブランドも出店する天猫や京東とは特徴が異なり、消費者層を中・低所得者に定めています。
消費者同士で共同購入をすることで安く商品が手に入ることを売りにしており、地方を中心に利用者が増えていますよ。
共同購入者をSNSで募ったり欲しい商品について拡散することで割引が受けられたりと、モバイルユーザーが増加している中国のインターネット状勢にうまくマッチした戦略が功を奏しています。
4位:蘇寧易購(Suning.com)
【蘇寧易購(Suning.com)の概要】
- 読み方/英語表記:蘇寧易購(スニン・コム)/Suning.com
- 運営会社:蘇寧易購
- 売上高:2,522億9,600万元(約4兆1,900億円)
※2020年3月通期決算時
蘇寧易購は中国の家電販売店として大手の会社が、ECサイトに参入しました。
中国国内に実店舗も展開しており、家電を中心とした販売に力を入れています。
中国で家電製品は模造品や粗悪品も多く出回っていましたが、蘇寧易購は長年品質にこだわり、正規品の販売を行ってきたという信用がECサイトでも利益を生んでいます。
5位:唯品会(VIP)
【唯品会(VIP)の概要】
- 読み方/英語表記:唯品会(ウェイピンフイ)/VIP
- 運営会社:広州唯品会信息科技有限公司
- 売上高:358億元(約5,800億円)
※2020年通期決算時
唯品会はアパレルやジュエリーなどを中心に販売するECサイトで、女性からの支持率が高いのが特徴です。
海外のアパレルブランドなども出店しており、セールなどで正規品を安く購入したい消費者に受けています。
特に唯品会の目玉でもある「フラッシュセール」は大幅割引された商品が期間限定で購入でき、人気の秘密となっています。
中国ECサイトのトレンドと2023年以降の市場予測は?
中国のECサイト市場はこれからもますます拡大していくことが予想されます。
2023年以降の中国ECサイトはどうなっていくのか、最新のトレンドや大手の動向もチェックしておきましょう。
【中国ECサイトのトレンド】
中国ECサイトの消費者が今求めているものは何か、くわしく紹介していきます。
天猫・京東がこぞって実店舗を展開
ECサイト市場売上高トップを牽引するアリババグループやシェア率2位の京東ですが、それぞれ自社直営店も展開しています。
アリババグループでは新しい形のスーパーとして「Freshippo」を出店し、スマホで商品を読み取ることで詳細情報がわかるなどのサービスを提供しています。
また、京東も中国各地に「京東之家」を出店しており、売れ筋商品などを実際に手に取って確かめられる工夫がされています。
新型コロナウイルス感染症予防の為、ロックダウンも繰り返された中国ですが、ウィズコロナとなりつつある世界で実店舗の魅力も再確認され始めています。
ECサイトだけの展開から、実店舗を設けてオムニチャネル方式で販売する流れも高まりつつあるので、今後は実店舗とECサイトの連携やさらに便利な使い方が確立されていくことが予想されます。
ライブコマースは相変わらずの人気
中国ECサイトの特徴として避けては通れないのが、ライブコマースです。
ライブコマースは動画のライブ配信などを活用し、商品の魅力をインフルエンサーや販売員が直接消費者に伝えながら販売する方法です。
中国ではライブコマースを利用して商品を購入する人が非常に多く、天猫では2022年の独身の日のセール時にはライブコマース開始4時間で約2億円の売上を記録しています。
実際に商品を確かめることが難しいインターネットショッピングにおいて、より良い製品や本物を手に入れたいという消費者のニーズがライブコマースの人気に拍車をかけていると言えます。
今後もライブコマースは中国ECサイトとは切っても切れないマーケティング手法となるでしょう。
ソーシャルコマースに注目度が高まる
最近中国ECサイト市場で注目を浴びているのが、SNSアプリにショッピング機能がついたソーシャルコマースです。
中国で利用者数が多い「WeChat」や「Instagram」を利用して、若い世代を中心に商品のアプローチやキャンペーンの実施を行うとともにそのまま購入もできる手軽さが売りです。
また、女性ユーザーが多い「小紅書(RED)」というソーシャルコマースもEC市場で急上昇しており、美容用品やファッションを中心に売上を伸ばしていますよ。
これからの中国EC市場はソーシャルコマースも大きな比率を上げていくことが予想されるので、モバイルユーザーに対応した販売方法も工夫していく必要があります。
中国への越境ECに日本メーカーも注目!
世界的に見ても巨大マーケットとなっている中国のEC市場ですが、国内だけでなく海外からも良い商品を購入しようとする消費者が多いのも特徴です。
中国では海外からの商品を購入して輸入する越境EC市場も、大きなシェア率を上げていますよ。
例えば、中国・アメリカ・日本間での越境EC市場を見たときに中国の消費者は4兆7,165億円もの購入を国外に向けて行っています。
日本製の家電製品や日用品、日本のアニメやゲームなども人気で、多くの中国人が越境ECを利用していますよ。
中国EC市場に参入する日本企業やメーカー一覧
中国への越境ECは今や日本企業やメーカーにとっても、大きなビジネスチャンスとなっています。
中国の越境ECプラットフォームに出店している主な日本企業やメーカーをピックアップしました。
【中国EC市場に参入する日本企業やメーカー】
中国の大手ECプラットフォームは海外からの出店条件も厳しい反面、品質も高く人気のある大手メーカーやブランドの製品を多く揃えたいので、日本国内での知名度や販売数のある企業や商品は特に受け入れられやすいでしょう。
越境ECサイトシェアNo.1は天猫国際(Tmall GLOBAL)
中国の越境ECサイトのシェア率も、アリババグループの天猫国際が3割以上の売上を誇っています。
アリババグループは日本法人もあることから越境ECへのハードルが低そうに思えますが、厳しい出店条件をクリアしなければいけません。
しかし、厳しい条件で品質の良い製品を販売しようというこだわりが多くの中国富裕層や上流層に支持される理由にもなっているので、出店が叶えば海外展開の大きな足掛かりになるでしょう。
また、2番目にシェア率の高い越境ECサイト「網易考拉海購(Kaola.com)」も楽天市場が旗艦店を出店するなど、日本製品の積極的な販売を行っています。
越境ECについてはさらにくわしく解説した記事もご用意しておりますので、あわせて参考になさってください。
中国のECサイトに関するよくある質問
中国ECサイト事情について解説してきましたが、まだまだ気になる点や疑問があるという方に向けてよくある質問に答えていきましょう。
【中国のECサイトに関するよくある質問】
- 中国ECサイトで人気があるのはどこ?
- 中国ECサイト市場が好調なのはなぜ?
- 中国ECサイト市場今後の展望は?
- Amazonが中国EC市場から撤退したって本当?
- 中国で越境ECをするならどのサイトがおすすめ?
中国ECサイトへの参入を検討している企業や担当者様は、ぜひチェックしてみてください。
中国ECサイトで人気があるのはどこ?
人気が高い中国ECサイトを、ランキングにしてご紹介します。
【中国ECサイトシェア率ランキングBEST5】
※参照:日本貿易振興機構(ジェトロ) 中国 EC 市場と活用方法
人気の中国ECサイトは高級志向の天猫や京東、一般消費者向けの拼多多、家電に強い蘇寧易購や女性人気の高い唯品会など、それぞれに特徴が異なります。
【中国ECサイトシェア率ランキングBEST5を紹介】の項目では、さらにくわしく解説しているのでぜひご覧ください。
中国ECサイト市場が好調なのはなぜ?
中国でECサイト市場が大きく盛り上がっている理由は、主に以下の5つが挙げられます。
【中国ECサイト市場が好調な理由】
- インターネット普及率が急激に伸びている
- 中国ECの利用者がCtoCからBtoCへ移行
- 「独身の日」(ダブルイレブン)セールの浸透
- 国策としてキャッシュレス決済に力を入れている
- 富裕層や中間層が増えたことによる消費額アップ
主にインターネット普及率やキャッシュレス決済の増加、消費者のニーズにあわせた販売戦略などが要因となっています。
【中国ECサイト市場が好調な理由は5つ】の項目でくわしく解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
中国ECサイト市場今後の展望は?
中国ECサイト市場は今後も拡大していくことが予想されますが、最新のトレンドやニーズを知っておくことも重要です。
【中国ECサイトのトレンド】
【中国ECサイトのトレンドと2023年以降の市場予測は?】の項目で、最新情報をお伝えしています。
Amazonが中国EC市場から撤退したって本当?
世界的に知名度も高く利用者も多いAmazonですが、2019年に中国からの撤退に踏み切りました。
理由はAmazonとして明言はしていませんが、中国ECサイト市場で天猫や京東といった地元企業が圧倒的に支持されていた点が大きかったと囁かれています。
中国は独自のショッピング文化や消費者のニーズがあるので、Amazonの撤退で中国国内での販売を検討するならやはり地元の大手ECサイトに出店するのが無難であると決定づけられたと言えるでしょう。
中国で越境ECをするならどのサイトがおすすめ?
中国での越境ECサイトでは、天猫国際と網易考拉海購がツートップとなっています。
日本企業やメーカーも多く出店しており、天猫国際を運営するアリババグループは日本法人もあるのでサポートが受けられやすいのもおすすめできる点です。
中国での越境ECについては【こちらの項目】でも解説しているので、ぜひご覧ください。
まとめ
中国はアメリカを抑えて、世界的になEC市場が断トツでトップとなっています。
今回の記事では中国のECサイト市場が好調な理由を、以下のとおり解説しました。
【中国ECサイト市場が好調な理由】
- インターネット普及率が急激に伸びている
- 中国ECの利用者がCtoCからBtoCへ移行
- 「独身の日」(ダブルイレブン)セールの浸透
- 国策としてキャッシュレス決済に力を入れている
- 富裕層や中間層が増えたことによる消費額アップ
中国のECサイトでは、本物志向のユーザーを満足させるラインアップにこだわった天猫や京東、SNSも活用し幅広い消費者層に受けている拼多多などが人気です。
【中国ECサイトシェア率ランキングBEST5】
※参照:日本貿易振興機構(ジェトロ) 中国 EC 市場と活用方法
中国では海外からの製品を購入したいという人も増えており、越境ECのニーズも増えていますよ。
海外に向けて販路を拡大したいとお考えの企業や担当者様は、ぜひ中国への越境ECをビジネスチャンスと捉え、前向きに検討してみましょう。
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