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Amazonと楽天市場を徹底比較!出店者とユーザー側からみた違いをポイント解説で適したモールがわかる!

ネットショップをはじめるにあたって、大手ECモールである「Amazon」や「楽天市場」を検討している方もいるのではないでしょうか。

Amazonと楽天市場はどちらもショッピングモール型のECモールですが、Amazonは商品を出品するタイプのECモールで、楽天市場は店舗を出店するタイプのECモールと種類が異なります。

またAmazonと楽天市場で主に利用するユーザー層が異なっていたり、出品要項や特徴に違いがあるため、それぞれのモールの特徴を把握し要望にあったECモールを選ぶことが大切です。

本記事ではAmazonと楽天市場の基本的な違いから、ユーザー目線と出店者目線のそれぞれからみた比較も記載しています。

どのECモールが自社に向いているか、しっかり比較して選んでみましょう。

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更新:
2024年02月13日

COLUMN INDEX

Amazonと楽天市場とは?基本情報を知っておこう

Amazonと楽天市場について特徴をみていく前に、まずはそれぞれ出店にかかる費用など基本情報をみていきましょう。

Amazonと楽天市場はそれぞれ契約するプランによって費用が異なりますが、Amazonは初期費用が無料であることと、出店のスタイルに大きな違いがある点が特徴です。

それぞれの違いについては以下の項目でチェックしてみてくださいね。

【Amazonと楽天市場の基本情報】

なおAmazonと楽天市場の比較表は以下のとおり。

プラン
初期費用
月額料金
システム利用料
販売手数料
登録可能
商品数
画像容量
その他料金
楽天市場
がんばれ!プラン
19,500円×12ヶ月分=234,000円
※年間一括払
+60,000円
19,500円/月
年間一括払
月間売上高の
3.5~7.0%
5,000
500MB
メルマガ配信など
スタンダードプラン
50,000円×6ヶ月分=300,000円
※6ヶ月ごと2回払
+60,000円
50,000円/月
半年ごとの2回分割払
月間売上高の
2.0~4.5%
20,000
5GB
メルマガ配信など
メガショッププラン
100,000円×6ヶ月分=600,000円
※6ヶ月ごと2回払
+60,000円
100,000円/月
半年ごとの2回分割払
月間売上高の
2.0~4.5%
無制限
無制限
メルマガ配信など
Amazon
大口出品
4,900円
基本成約料なし
商品ごとに販売手数料あり
大量出品手数料
小口出品
基本成約料
販売された商品1点ごとに
100円の手数料
商品ごとに販売手数料あり
大量出品手数料
  • すべて税込価格

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Amazonは商品を「出品」するショッピングモール

Amazon
引用:Amazon

まず「Amazon」について、AmazonはAmazon.com, Inc.の関連会社が運営するショッピングモールです。

Amazonについて、出品にかかる費用など基本情報は以下のとおり。

Amazon
初期費用
無料
月額料金
【大口出品】4,900円
【小口出品】無料
システム利用料
販売手数料
【大口出品】
基本成約料なし
商品ごとに販売手数料あり
【小口出品】
基本成約料:販売された商品1点ごとに100円の手数料
商品ごとに販売手数料あり
その他料金
大量出品手数料
  • すべて税込価格

Amazonはプランによって販売手数料や月額料金が異なるため、販売予定の商品数や売上予測によって大口出品か小口出品かを選ぶといいでしょう。

またAmazonはニールセン デジタル株式会社が調査した結果によれば、2021年4月の段階で5,120万人の利用者数を記録しており、18〜34歳の男性利用が多く若者層がよく利用するECモールとなります。

ニールセン
引用:ニールセン、デジタルコンテンツ視聴率のMonthly Totalレポートによる オンラインショッピングのサービス利用状況を発表

またAmazonは「商品を出品するタイプのショッピングモール」であることが大きな特徴です。

Amazonに商品を出品し、出品元として自社の情報が載るというECモールになるため、商品としての閲覧数は上がるものの、ショップとしての周知と集客は難しいといえます。

ただ商品ページの規格が統一されておりページ作成に時間がかからず、スピーディーに出品したい場合や、商品の閲覧数をあげたい場合におすすめのECモールです。

楽天市場は店舗を「出店」するショッピングモール

楽天市場
引用:楽天市場

「楽天市場」は楽天グループ株式会社が運営するECモールです。

楽天市場について、出店にかかる費用など基本情報は以下のとおり。

楽天市場
初期費用
【がんばれ!プラン】
19,500円×12ヶ月分=234,000円(※年間一括払)
+60,000円
【スタンダードプラン】
50,000円×6ヶ月分=300,000円(※6ヶ月ごと2回払)
+60,000円
【メガショッププラン】
100,000円×6ヶ月分=600,000円(※6ヶ月ごと2回払)
+60,000円
月額料金
【がんばれ!プラン】
19,500円/月(年間一括払)
【スタンダードプラン】
50,000円/月(半年ごとの2回分割払)
【メガショッププラン】
100,000円/月(半年ごとの2回分割払)
システム利用料
販売手数料
【がんばれ!プラン】
月間売上高の3.5~7.0%
【スタンダードプラン】
月間売上高の2.0~4.5%
【メガショッププラン】
月間売上高の2.0~4.5%
登録商品可能数
【がんばれ!プラン】5,000
【スタンダードプラン】20,000
【メガショッププラン】無制限
画像容量
【がんばれ!プラン】500MB
【スタンダードプラン】5GB
【メガショッププラン】無制限
その他料金
メルマガ配信など
  • すべて税込価格

楽天市場はプランによって必要になる費用や利用できるサーバーの容量が異なるため、店舗の規模によって適したプランを選びましょう。

なお楽天市場は基本的な費用に加えて、その他で必要になる費用があります。

その他必要になる料金

【楽天ポイント】

ポイント原資(通常1.0%)の負担が必要

【モールにおける取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料】

0.1%(税別)

【楽天スーパーアフィリエイト】

パートナーサイトに掲載のリンクを経由して売上が発生した場合に必要

【R-Messe利用料】

メガプラン・スタンダードプラン…月額5,500円(税込)
その他…月額3,300円(税込)

  • 現在無料期間中(終了時期未定)

【楽天ペイ(楽天市場決済)】

利用額に応じて変化

平均決済単価
月間決済高
〜100万円
月間決済高
〜200万円
月間決済高
〜300万円
月間決済高
〜500万円
月間決済高
〜1,000万円
月間決済高
〜3,000万円
月間決済高
〜1億円
月間決済高
〜5億円
月間決済高
5億円〜
0〜7,000円
3.5%
3.4%
3.4%
3.3%
3.3%
3.2%
3.2%
3.0%
2.9%
7,000円〜1.5万円
3.5%
3.4%
3.3%
3.3%
3.2%
3.2%
3.0%
2.9%
2.8%
1.5〜2.5万円
3.5%
3.3%
3.3%
3.2%
3.2%
3.0%
2.9%
2.8%
2.7%
2.5〜3.5万円
3.5%
3.3%
3.2%
3.2%
3.0%
2.9%
2.8%
2.7%
2.6%
3.5〜5万円
3.5%
3.2%
3.2%
3.0%
2.9%
2.8%
2.7%
2.6%
2.5%
5万円〜
3.5%
3.2%
3.0%
2.9%
2.8%
2.7%
2.6%
2.5%
2.5%

【R-SNS(アール・エス・エヌ・エス)利用料】

3,300円(税込)

【R-Mail(メールマガジン配信)】

1通あたり1.1円(税込)

またニールセン デジタル株式会社の調査によると2021年4月の段階で利用者数は5,370万人を記録していて、35〜49歳の女性利用が多く、ポイントを活用して日々の買い物をしているユーザーに人気のモールです。

ニールセン
引用:ニールセン、デジタルコンテンツ視聴率のMonthly Totalレポートによる オンラインショッピングのサービス利用状況を発表

さらに楽天市場は「ショップを出店するタイプのECモール」であることが特徴といえます。

商品を出品するには店舗として楽天市場へ出店するため、ユーザーに自社のショップを認識してもらいリピーターになってもらうことが可能です。

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Amazonと楽天市場にはどんな違いがある?

Amazonと楽天市場について基本情報をみてきましたが、実際にどのような点に違いがあるのかみていきましょう。

それぞれ「ビジネスモデル」「ポイントシステム」「サポート体制」「配送サービス」について違いがあるため、以下をチェックしてみてくださいね。

【Amazonと楽天市場の違い】

それではひとつずつみていきましょう。

「出品」と「出店」というビジネスモデルの違い

Amazonは「商品を出品」するタイプのECモールで、楽天市場は「店舗を出店」するタイプのECモールです。

Amazonは商品ページの規格が統一されているため、ユーザーはAmazonという店舗で購入したという印象が強くなります。

一方で楽天市場は商品ページを高い自由度でデザインできるため、それぞれのショップで購入したという印象が強くなるといえるでしょう。

ポイントシステムの違い

Amazonは対象商品のみポイントが付与されますが、楽天市場は商品の購入でポイントが付与され、会員ランクやイベントによってポイントの倍率も変動します。

楽天市場は楽天SPUの活用でポイントが貯まりやすく、実店舗でも付与・利用ができるため、ポイントを活用しているユーザーには楽天市場は便利なショッピングモールです。

一方でAmazonも期間限定で特定の商品がポイントアップするキャンペーンは開催されているため、ポイント付与の仕組みと、キャンペーンの開催頻度に違いがあることを覚えておきましょう。

アフターサービスなどのサポート体制の違い

商品購入後不具合などあった場合、AmazonはAmazonへ連絡して対応依頼が行えますが、楽天市場の場合購入したショップへの連絡が必要です。

楽天市場ではカスタマーサポートを各ショップで行っているため、ショップごとのサポート体制により対応スピードに差があります。

Amazonの場合は連絡先と対応が統一されているという点で、安定したサポート体制があるといえるでしょう。

配送サービスの違い

AmazonはAmazonから発送する場合が多く、プライム会員であれば送料も無料になり、お急ぎ便で配送日を最短で依頼できるなど特徴があります。

楽天市場の場合は各ショップごとに配送サービスが異なるため、配送スケジュールや送料はショップによって異なります。

楽天市場から発送するサービスもありますが、各ショップから直接発送する方法が主になるため、配送予定と送料については商品購入ごとにチェックしておきましょう。

【ユーザー目線】Amazonと楽天市場を比較

Amazonと楽天市場について基本的な違いを解説しましたが、ユーザー目線で見たそれぞれの違いを見ていきましょう。

ネットショップを出店する際には、それぞれのモールでユーザーがどのような認識を持って利用しているか把握しておくことが大切です。

今回は「ポイント」「配送システム」「ユーザー対応」の観点から比較しています。

【ユーザー目線でみたAmazonと楽天市場の比較】

それではひとつずつ見ていきましょう。

ポイントのたまりやすさの比較

Amazonと楽天市場のポイントの貯まりやすさを比較すると、以下のような違いがあります。

Amazon
  • 対象商品はポイント付与になるが全ての商品が対象ではない
  • 期間限定でポイント付与率が上がるキャンペーンが開催されている
楽天市場
  • 商品購入でポイントが付与
  • 店舗ごとに倍率が上がっている場合もある
  • キャンペーン開催中やSPUの利用でポイント倍率が上がる
  • 楽天市場以外でも実店舗等でポイント付与がある

どちらのモールでもポイントは付与されますが、商品の購入でポイントがつき、ポイント倍率が上がりやすい楽天市場がポイントを貯めてお得に活用したい場合には適しているといえるでしょう。

楽天市場のSPU(スーパーポイントアッププログラム)とは?

楽天市場が開催している最大16倍のポイントがもらえるキャンペーンのことです。
詳しくは以下で解説されているのでチェックしてみてくださいね。
楽天市場SPU(スーパーポイントアッププログラム)

送料と配送システムの比較

つづいて送料と配送システムの違いを見ていきましょう。

基本的にAmazonはAmazonから発送されることが多くありますが、楽天市場は各ショップから発送されるためショップの配送システムに依存する点が特徴です。

Amazon
  • Amazonから配送される場合が多い
  • プライム会員であれば送料無料やお急ぎ便、配送日指定が可能
楽天市場
  • 店舗の配送システムに依存する
  • 購入する店舗によって商品配送時期が異なる
  • 楽天から発送する場合は楽天市場のシステムに依存

そのため楽天市場を利用する場合には購入するショップの配送予定(発送が可能な営業日や必要な送料など)をチェックしておくことが大切になります。

Amazonのプライム会員とは?

月額500円(税込)の有料サービスで、会員になるとAmazonショッピングでの配送指定や送料の特典があります。
他にもプライムビデオやプライムリーディングなどエンターテイメントのサービスの利用も可能です。

ユーザー対応の比較

Amazonと楽天市場では、ユーザー対応に以下のような違いがあります。

Amazon
  • Amazonへ問い合わせすれば対応が可能
楽天市場
  • それぞれのショップへ連絡する必要がある
  • 対処方法は店舗によって異なる

商品購入後の不具合や返品交換対応、また購入前の問い合わせも含めたユーザー対応ですが、Amazonは連絡先が統一されているのに対し楽天市場は各ショップによって異なる点が特徴です。

楽天市場はショップによって対応スピードや対応してくれる範囲が異なってくるため、ユーザーとしてはきちんと対応してくれるショップかどうか問い合わせ先などをチェックしておくことが大切になります。

【ユーザー目線】Amazonと楽天市場を利用するメリットと注意点

ユーザー目線から見たAmazonと楽天市場の比較を見ていきましたが、実際に利用する場合のメリットと注意点を見ていきましょう。

【ユーザー目線で見たAmazonと楽天市場のメリット・注意点】

Amazonを利用するメリットと注意点

ユーザーからみて、Amazonを利用する場合以下のようなメリットと注意点があります。

メリット
  • プライム会員であれば送料無料や配達日指定などが可能
  • 問い合わせ先がAmazonで統一されているため使いやすい
注意点
  • Amazonを介して発送していない商品などは別途で送料が加算される場合がある
  • サクラレビューが記載されている場合がある

注意点としてあげたサクラレビューについては、Amazonは購入していない商品に対してもレビューを書き込むことができるため、高評価のために未購入の商品に対しレビューが記載されている場合があるため注意が必要です。

楽天市場の場合はレビューの記入が購入履歴からとなっているため、実際に利用したユーザーのレビューは確認しやすいといえるでしょう。

楽天市場を利用するメリットと注意点

ユーザーからみて、楽天市場を利用する場合以下のようなメリットと注意点があります。

メリット
  • ポイントシステムがお得で貯まりやすく、ポイントを利用できる店舗も多い
  • 独自性のある店舗が多いためお気に入りの店舗を見つけられる
注意点
  • 問い合わせ先が各店舗なのでアフターサービスの質に差がある
  • 送料や配送予定がショップごとに異なる

楽天市場についてはショップごとに独自のイメージが確立されているため、よりショップ巡りが楽しくなるモールといえるでしょう。

一方でショップごとにカスタマーサポートや配送システムが異なるという特徴があるため、一定のサービスを受けられない点が注意点といえます。

【出店者目線】Amazonと楽天市場を比較

つづいて出店者目線でみるAmazonと楽天市場の比較を見ていきましょう。

出店する場合には「出品手数料」「店舗デザインの自由度」「開催キャンペーン」「サポート体制」「出店しやすさ」の面で違いがあります。

【出店者目線で見たAmazonと楽天市場の比較】

それではひとつずつ見ていきましょう。

出品手数料の比較

Amazonと楽天市場に出店する場合の出品手数料について、詳細な比較表は以下に記載しますが、必要になる手数料はプランによって異なるため、予測する売上で必要になる費用を事前に計算しておくことが大切になります。

Amazon
  • どちらのプランも初期費用は無料
  • 小口出品は月額料金も不要
楽天市場
  • 初期費用、月額料金、販売手数料ともに必要
  • プランによって登録できる商品数や画像容量などが異なる

どちらのECモールも自社ショップにあったプランを利用することが重要になるため、売上予測と将来の店舗規模はしっかり検討しておきましょう。

プラン
初期費用
月額料金
システム利用料
販売手数料
登録可能
商品数
画像容量
その他料金
楽天市場
がんばれ!プラン
19,500円×12ヶ月分=234,000円
※年間一括払
+60,000円
19,500円/月
年間一括払
月間売上高の
3.5~7.0%
5,000
500MB
メルマガ配信など
スタンダードプラン
50,000円×6ヶ月分=300,000円
※6ヶ月ごと2回払
+60,000円
50,000円/月
半年ごとの2回分割払
月間売上高の
2.0~4.5%
20,000
5GB
メルマガ配信など
メガショッププラン
100,000円×6ヶ月分=600,000円
※6ヶ月ごと2回払
+60,000円
100,000円/月
半年ごとの2回分割払
月間売上高の
2.0~4.5%
無制限
無制限
メルマガ配信など
Amazon
大口出品
4,900円
基本成約料なし
商品ごとに販売手数料あり
大量出品手数料
小口出品
基本成約料
販売された商品1点ごとに
100円の手数料
商品ごとに販売手数料あり
大量出品手数料
  • すべて税込価格

店舗デザインの自由度の比較

Amazonと楽天市場で店舗デザインの自由度を比較すると、Amazonは画像登録も基本白地にする必要があるなど商品ページ登録は規格が決められているため、店舗独自のイメージを押し出すことは難しくなっています。

Amazon
  • 商品ページ登録は規格が定められている
  • 自店舗のイメージを強く押し出すことは難しい(画像登録も基本白地など決まりがある)
楽天市場
  • 自由にページを作成できる
  • 独自性を持ったページデザインが可能

一方で楽天市場にはデザインの制約がほぼないため、HTMLやCSSといったWebデザインの基礎知識は必要になるものの、自社のイメージにあったデザインでショップの作成が可能です。

ユーザーに自社の店舗のイメージをそのまま伝えることができるため、店舗自体のファンを増やすこともできる点が特徴といえます。

開催キャンペーンの比較

Amazonと楽天市場ではそれぞれタイムセールや大型キャンペーンを開催しています。

どちらも商品をお得に購入できるキャンペーンですが、楽天市場の場合はポイントがより多く付与されるキャンペーンを多く開催しており、さらに複数店舗で購入することでポイントアップになる場合が多く買い回りでの購入機会が期待できる点が特徴です。

Amazon
  • 毎月タイムセールを開催
  • 1月は初売りセール、3月は新生活セール、7月はプライムセール、11月はブラックフライデー、サイバーマンデーのセールがある
楽天市場
  • 5と0のつく日のセール、スーパーセール、お買い物マラソンが開催される
  • 複数店舗を買い回ることでポイントアップされるキャンペーンがある
  • ユーザーの購入意欲・店舗巡りが活発化する

なおAmazonと楽天市場のセールキャンペーンに参加する方法は以下のとおり。

Amazonのタイムセールに参加する方法

特選タイムセールは招待制となるため、自分から申請することはできません。
その他のタイムセールはタイムセールの申請を行って審査を待ち、審査が通ればセールを開催できる形になるため、十分な在庫の準備や販売実績を作ったうえでAmazonのセラーセントラルから申請を行います。

楽天市場のお買い物マラソンやスーパーセールに参加する方法

楽天市場の大型イベントページに参加したい場合は、希望する枠の広告を購入して参加する必要があります。
また広告に参加しなくても、独自に店舗としてセール時期に重なるようにセールイベントをすることで、買い回り客をターゲットとした施策が可能です。

サポート体制の比較

Amazonと楽天市場を不明点が出てきた時の問い合わせや運営していく上でのサポート体制で比較すると、Amazonは専属の担当者が付かず基本的に電話やメールでサポートに連絡することとなります。

一方で楽天市場は各店舗にECコンサルタントという担当者がつくため、開店するまではもちろん、運営を始めてからもすぐにサポートを受けられる体制が整っている点が特徴です。

Amazon
  • 基本電話やメールでサポートへ連絡することでの対応となる
楽天市場
  • 店舗ごとにECコンサルタントがつく
  • 不明点や相談がしやすい環境が整っている

楽天市場は商品を宣伝するための広告も複数あり、店舗運営上の不明点だけでなく広告運用すべきかなどの施策についても検討すべき点があるため、専属の担当者がいるのは嬉しいポイントといえますね。

出店しやすさの比較

最後にAmazonと楽天市場への出店のしやすさを比較してみましょう。

注目したいポイントは以下のとおりになりますが、Amazonは出品者用のアカウントを作成し、審査が通れば出品が可能です。

一方で楽天市場は審査に数週間必要で、書類審査と実際にオープンする前に問題なく開店できるかをチェックする審査が二重にあります。

審査には書類に不備がないかなどに加えて売上の見込みなどもポイントになってくるため、小規模で実績もない場合には開店が困難な場合がある点に注意が必要です。

Amazon
  • 商品出品用のアカウントを作成し、身分証や取引明細などの書類を用意したうえで審査を受けて通れば出品が可能
楽天市場
  • 書類審査とオープン前に問題ないかのオープン審査を行なって出品が可能になるが、審査には数週間が必要
  • 売上の見込みが可能かどうかもポイントになる
  • 小規模で実績がない場合には審査通過が難しい場合もある

【出店者目線】Amazonと楽天市場に出店するメリットと注意点

出店者目線でAmazonと楽天市場を比較してきましたが、実際に出店する際のメリットと注意点をみていきましょう。

【出店者目線で見たAmazonと楽天市場のメリット・注意点】

Amazonに出店するメリットと注意点

出店者からみて、Amazonに出品する場合以下のようなメリットと注意点があります。

メリット
  • 審査が簡単で出品も規格が決まっているため簡単
  • 時間をかけて商品ページを作らなくても販売が可能
注意点
  • 独自性が薄いためショップへのリピーターを作ることが難しい
  • 価格競争が起こりやすい

Amazonは商品ページの規格がある程度決まっていたり、出品するための審査が困難でないことから出品しやすいECモールです。

一方で規格が統一されていることによりショップの独自性を出しづらく、リピーターを作ることが難しい点と、同じ商品であれば同じページで比較がされるため、価格競争が起こりやすいという点に注意が必要になります。

楽天市場に出店するメリットと注意点

出店者からみて、楽天市に出品する場合以下のようなメリットと注意点があります。

メリット
  • 楽天市場自体に集客力があるため閲覧されやすい
  • 独自性のあるページを作成できるためショップのファンを作りやすい
  • ECコンサルタントがいるためサポートが充実している
注意点
  • 審査に時間が必要で、商品ページも一から作る必要があるため時間が必要
  • 売上にもよるが出品手数料が高め

楽天市場はデザインの自由度が高く、ショップのイメージを全面的に出した店舗作りが可能です。

そのためショップ自体のリピーターを作りやすく、よりブランド力を高めたい場合におすすめといえるでしょう。

また専属の担当者であるECコンサルタントがいるため、運営していく上でのサポート体制が整っているといえます。

一方で出店する際の審査がすべて通るわけではなく、時間がかかるうえに審査に通らない可能性があることと、出品手数料がプランによっては高くなることに注意が必要です。

Amazonと楽天市場のどちらを選ぶべきか

Amazonと楽天市場についてユーザー目線や出店者目線で特徴を比較してきましたが、実際に出店する場合はどちらのECモールを選ぶべきでしょうか。

結論からいうと、それぞれのモールで特徴が異なるため目的によってモールを選ぶのがおすすめです。

目的別に見るおすすめのモールは以下のとおりになります。

【目的別のおすすめモール】

またAmazonもしくは楽天市場の片方だけでなく、両方を併用することも可能です。

楽天市場でショップのイメージにあったデザインで店舗を作成し、Amazonではオリジナル商品があれば商品の周知の場として販売するといったようにさまざまな利用方法がありますよ。

スピーディーに販売促進を重視して売上を伸ばしたいなら「Amazon」

Amazonは商品ページの規格が決まっていて店舗作成に時間があまりかからないため、販売促進に集中できる点がメリットといえます。

独自性を出すことが難しくショップ自体を目当てとした集客は困難ですが、商品自体は検索でヒットしやすいため、販売促進を重視して売上を伸ばしたい場合に「Amazon」はおすすめです。

一方で自社の商品を認知させたい場合や、ショップのブランド力を上げてリピーターを増やしたい場合には、独自性を発揮することが難しいため向いていないといえるでしょう。

商品の価値や店舗の独自性を重視し売上を伸ばしたいなら「楽天市場」

楽天市場は独自性のあるページ作成が可能で、メールマガジンなど独自の集客も可能なため、店舗や商品の魅力を最大限に伝えて集客したい場合におすすめです。

商品だけでなくショップ自体にブランド力を持たせることができるため、ショップとしての認識と販売拡大を考えているなら楽天市場を検討するのがいいでしょう。

また、楽天市場は店舗ごとに専属の担当者であるECコンサルタントがいるため、運営につまづいた時や広告運用について都度相談できる点もメリットですよ。

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Amazonと楽天市場についてよくある質問

Amazonと楽天市場について、よくある質問をまとめてみました。

【Amazonと楽天市場についてよくある質問】

Amazonと楽天市場は何が違う?

Amazonは「商品を出品」するショッピングモールで、楽天市場は「店舗を出店」するショッピングモールとなり、ビジネスモデルが違います。

またAmazonは特定の商品を購入することでポイントが付与されるのに対し、楽天市場は商品の購入でポイントが付与され、さらにSPU(スーパーポイントアッププログラム)でポイント倍率も上がり、ポイント利用も実店舗で使える場所があるなど便利に利用が可能です。

配送システムについても違いがあり、AmazonはAmazonから発送される場合が多く、楽天市場は各ショップから発送されることがほとんどのため送料や配送スケジュールは各ショップの配送システムに依存することになります。

同じくアフターサービスについてもAmazonの場合はAmazonに連絡することで返品や交換が可能ですが(Amazon以外から発送された場合を除く)、楽天市場の場合は各ショップへ連絡する必要があるため、サービスの質がショップによって異なる点も違いといえますね。

出店側目線でみたAmazonに出店するメリットは?

Amazonは出品するまでの審査が簡単で、商品ページもおおよその規格が決まっているため、時間をかけて商品ページを作らなくても販売が可能な点がメリットといえます。

また同じ商品であれば同一の商品ページで販売されるため商品自体が検索でヒットしやすく、集客がしやすいという点も魅力です。

販売もAmazonから発送にすることで自社から発送する手間も省くことができ、カスタマーサポートもほとんどをAmazonで行ってもらえるため出品してからの管理も比較的容易といえるでしょう。

出店側目線でみたAmazonに出店する注意点は?

Amazonの商品ページは画像も白地が基本など規格が決まっており独自性が薄いため、ショップへのリピーターを作ることが難しい点に注意が必要です。

また商品が検索にヒットしやすい点はメリットですが、同じ商品内での価格競争が起こりやすく、他社よりも高い値段設定にすると販売が困難になる面もあるため注意しましょう。

出店側目線でみた楽天市場に出店するメリットは?

楽天市場はECモール自体に集客力があるため閲覧されやすく、デザインの自由度が高く独自性のあるページを作成できるためショップのファンを作りやすい点がメリットです。

ショップの印象をユーザーに強く印象付けることができるため、リピーターを作ることができ結果的にブランド力を向上させることができます。

また各ショップごとに専属の担当者であるECコンサルタントがつくため、開店前はもちろん開店後のサポートが充実している点もメリットです。

楽天市場では定期的に複数のショップを買い回ることでポイント付与倍率が上がるキャンペーンを実施しているため、キャンペーンに合わせて販売施策を取ることでより効果的な集客が行える点も魅力といえますね。

出店側目線でみた楽天市場に出店する注意点は?

楽天市場は出店する際の審査に時間が必要で、オープン前にも審査があるなど出店するまでのハードルがAmazonよりも高めです。

また商品ページもデザインの自由度が高いものの一から作る必要があるため、Webデザインの基礎知識が必要で、かつ作成に時間が必要になります。

さらに売上にもよりますが、プランによっては出品手数料が高めである点にも注意が必要です。

事前に売上予測を立てて、ショップにあったプランを選択する必要がありますよ。

また楽天市場では発送やカスタマーサービスを基本的には自社で行う必要があるため、自社で配送システムの構築やサポート体制をしっかり整えておくことが大切です。

まとめ

Amazonと楽天市場について、どちらも大手のECモールになりますが、ビジネスモデルやモールの特徴に大きな違いがあります

【Amazonと楽天市場の基本情報】

おもにポイントシステムやサポート体制、配送サービスに違いがあるため、まずは以下をチェックして基本的な違いを知っておきましょう。

【Amazonと楽天市場の違い】

基本的な違いを把握したら、ユーザーからみた違いと、出店者目線からみた違いをそれぞれ把握しておくことが大切です。

Amazonと楽天市場どちらのECモールに出品する場合でも、両方に出品する場合でも、それぞれの目線でモールをどのように捉えているか知ることで運営に役立ちます。

また結論として、Amazonと楽天市場のどちらを選ぶべきかは「目的によって異なる」ため、以下を参考に自社ショップにあったモールがどちらか選んでみてくださいね。

【目的別のおすすめモール】

ネットショップの開業にはさまざまな手段がありますが、大手ECモールを検討している際には本記事を参考にして、より適したモールを利用しましょう。

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この記事の監修・著者情報

  • マイナビD2C 佐藤

    約10年ほどメンズ・キッズのアパレルSPA~小売の販売~MD及びバイイングを従事。その後、フリーランスでWebマーケティング、EC運営、メディア運営や事業企画を経験した後、BtoBマーケティング支援企業に入社。クライアントのEC、サービスのSNSやSEOなどを提案し運用改善する。2022年11月より現職。

  • マイナビD2C 橋元

    2007年マイナビ入社。マイナビウーマンで副編集長を経験し、2018年よりkurassoのメディアに携わる。2019年よりkurassoでECサイトを立上げ、1年目で1.5億の売上を出すECサイトに成長させた。現在はkurassoの事業責任者を務めている。

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マイナビD2Cは、お客様の自社ECサイト作成、物流・CS体制の構築に至るまでECに必要な内容を全面的にサポートするEC支援サービスです。
ECスペシャリストによるECサイト構築からユーザー動向のリサーチ、SNSを活用した露出・販促活動のバックアップまで、
お客様と売れるECサイトに育てていきます。

  • ECサイト制作

    日本11位のドメインレートを持つマイナビD2CのECパートナーが徹底サポート。

  • コンサルティング

    データを活用し、売上最大化のためのアクションが途切れない活発なショップへ。

  • 物流支援

    物流システム(WMS)・発送業務を得意とする倉庫の選定など、安心・安全な物流フローを 構築。

  • マーケティング支援

    なかなかリソースを割けない広告運用やカスタマーサポートを支援し、ケアの行き届いたサービスを実現。

CLIENT WORKS

事例紹介

抱える課題が違えば、適切なソリューションはそれぞれ異なります。
多くの企業様と様々なメディアの成長を見守ってきたノウハウが、私達の財産です。

株式会社デクノバース 様

ECサイト

株式会社デクノバース 様

ECサイト

WOMAN PLUS 様

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デジタルソリューションを導入したいが何から始めたら良いか分からない。
既存のメディアをもっと有効に活用し、成長させたい。
自社にリソースがなく、導入から運用までアウトソーシングしたい。

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